【万人に有効なストレス解消法】「強い身体」を作るために
現代社会はあらゆるストレスで満ち溢れており、今やストレス解消は生きる上で最も重要な課題の一つです。
長寿を誇る日本ですが、一方で介護難民や老老介護、貧困、過労死、うつ病、大病、熟年離婚など、高齢となってのストレスも多々あるのです。
性格やストレスの状態によって解消法は様々ですが、ストレスを溜め込まない思考法を学ぶことも一助となるでしょう。
ここでは、誰もが長い人生を健康的に生きていくために、「ストレスに強くなる秘訣」を紹介したいと思います。
ストレスという用語は、もともと物理学の分野で使われていたもので、物体の外側からかけられた圧力によって歪みが生じた状態を言います。
実は私たちは、身の回りにある非常に多くのものからストレス (負荷) を感じています。物理的なものは天候、騒音、大気汚染などの環境に関することで、化学的なものは薬品、添加物などが挙げられます。
生物的なものは過労、栄養不足、病原菌に対する防御などがあり、精神的なものには、主に人間関係や地震の性格によるものがあります。
その中には自分にとってプラスになるストレスもありますし、マイナスになるストレスもあります。同じストレスを受けても、平気な人もいればダメージを受ける人もいます。
人間の身体にはホメオスタシス (生体恒常性) という働きが存在し、外部からの刺激があっても一定の状態を維持しようとしています。自律神経もこれにあたります。
・暑いと汗をかいて体温を保つ
・怪我をしたら徐々にそれを塞ぐ
・ウイルスなどの病原菌が体内に入れば排除しようとする
といったことです。
ストレスがあって疲れを感じた時は、身体を休ませたりすることで健康な状態を維持しようとしてくれます。
このように、疲れを感じた時点で休息を取ればいいのですが、人はどうしても無理をして走り続けてしまいます。
しかし、ストレスが大きすぎたり長時間続いたりすると、溜まっていくストレスにホメオスタシスがうまく機能しきれず、身体のバランスを崩してしまうのです。
その結果、うつ病のみならず、生活習慣病などのあらゆる病気の原因となってしまうのです。
思い通りに物事が進まなかったり、不快なことを言われたり、大量の仕事があり居心地の悪い環境に晒されたり…
現代社会にはあまりにも息の詰まる状況が多すぎます。人間は機械ではありませんので、どうしても歪みが出てきてしまいます。
近年、うつなどの心の病気になる人が多いのは、この機械的な社会から生まれてしまった歪みが原因なのかもしれませんね。
・自分の意志に反してやらされている
・何かに追われ焦らされている日々
ストレスを感じている多くの人が、どこかで自分の素直な感情を押し殺しています。「イヤだなー」が溜まっていくと心がだんだんネガティブになり、やる気がなくなり、いろんなことが面倒になり…
こんなことになる前に、自分の心と身体の声に耳を傾け、溜まってしまったマイナスの感情を解放してあげましょう。
- すぐに落ち込んでしまう
- 自分の考え方に捕らわれ過ぎている
- 他人に対して過度に期待してしまう
- とにかく何でも引きずってしまう
- きっちりしないと気がすまない
- 自分の意志で動いていない
悪いことが起こっても、「全ては良い経験になる!」と思うようにしましょう!
自分にとっての主なストレス要因を知り、回避方法を考えてみましょう!
自己中心的ではなく、相手の気持ちも考えられるようになりましょう!
周りの人に頼ることも大事です!
☆ 身体を温める
ストレスがあると自律神経の「交感神経」が優位になり、血行が悪くなり、冷え性になってしまいます。
そんな方にオススメなのが、足湯・手湯をしたり温かいタオルを冷えた部分に置いてみたりすることです。
全身入浴は体力を消耗させたり心臓に負担をかけたりしますので、ストレス性疲労の場合には「部分温め」の方が良いでしょう。
☆ よく寝る
慢性的なストレス状態でも、「交感神経」が優位に働いています。「気が重い」「だるい」「疲れやすい」
こんな時は思いっきりダラダラして、よく休み、「副交感神経」を優位にしてあげましょう。
☆ 一人でのんびり好きなことをする
イヤなことがあって落ち込んだ時には、自己嫌悪に陥りやすいもの。
そこで、落ち込んだら「自分が楽しい」と思うことを思いっきりやってみましょう!
☆ 身体を動かす
イライラ・ムカムカを感じたら、自分の好きなスポーツに没頭したり大掃除をしたりして、カラダを動かしてください。
血流が良くなり、体調も整い、ストレスに強い身体が作られていきますよ!
☆ 思いっきり泣く
心に傷を受けた時など、人前ではなかなか本当の感情を表さず、蓋をしてしまうことが多いですよね。こうして溜めてしまった悲しみを、泣くことで解消してあげましょう!
涙には高い抗ストレス効果があると言われています。感動の涙は心を洗う効果が高いとも言われていますので、感動する映画を観るのもいいでしょう。
☆ とにかく笑う
ストレスが溜まっている時は顔がこわばって笑うどころではありませんが、「どうにかして状況を変えたい!」場合には作り笑顔でもいいので笑ってみましょう!
笑顔は、副交感神経に影響して緊張をほぐし、血行を良くするそうです。笑うことで免疫力を高め、健康効果を高め、心を穏やかにすることができます。
☆ 好きな音楽を聴く
音楽に限らず、「波の音」「虫の音」「自然の音」などでリラックスしてもいいでしょう。
好きな歌を元気よく大声で歌い上げることもGood!
また、悲しい時に悲しい歌を聴くことは「同質の原理」が働き癒しに繋がるそうです。
☆ マッサージをする
ストレスが溜まってくると緊張で血流が悪くなり、身体がこわばってきます。そんな時はマッサージで血行を良くしてあげましょう!
☆ 深呼吸をする (瞑想)
日常生活の中で手軽にできるストレス解消法といえばコレです!大きくゆっくり呼吸を脳が身体にリラックスするように指令を出してくれます。
ゆっくり息を吐き切ると、自然に息が入ってきます。
できれば、日中は深呼吸、早朝や就寝前には瞑想をすることで、呼吸を利用したリラックス効果を最大限に使ってみてはいかがでしょうか。
☆ 森林浴をする
ストレスが体内に充満している時には森林浴が効果的です。緑の中を散歩するとストレスホルモンが減少し、免疫力が高まることがわかっています。
病気の回復や予防にも効果があるとされています。
様々なしがらみから解放されたい時には思い切って旅に出ましょう!ただし、あちこち見て回る観光旅行は疲れますので、のんびりできる旅行がオススメです。
いつもと違う場所でいつもと違うことをするだけで、かなりの気分転換になります。日照時間の長い南国へ行けば、日光浴の影響でセロトニンというストレスを緩和してくれる物質が作られるため、ストレス解消にももってこいです。
ストレス解消に有効な栄養素としては、ビタミンC、ビタミンB1、カルシウム、たんぱく質などが挙げられます。
ビタミンCはイライラを抑え抵抗力を高めるのに効果的です。カルシウムは神経の興奮を鎮めてくれます。
というわけで、生野菜やフルーツ、ナッツ類、大豆製品、ヨーグルト、ホットミルク、ココア、ハーブティなどがオススメです!
私たちの体には、約100兆個以上1,000種類以上の微生物が棲みついています。その大半は消化管である腸をすみかとし、人間が食べたものを餌に独特の生態系を作っています。
腸壁にお花畑のように広がる生態系を「腸内フローラ」といいますが、このお花畑の乱れが様々な疾患と関連していることがわかってきました。
腸内細菌叢は免疫・解毒・炎症・栄養の吸収などに作用し、がん・糖尿病・アレルギーなど代謝・免疫に関する病気の発症に関与しています。
さらに、認知力やストレス適応、感情にまで大きな影響を与え、ADHD、認知症などの発症にも関係していると言われています。
例えばうつ病は、神経伝達物質の異常やストレス反応による内分泌系の異常、慢性炎症などが原因だと言われてきましたが、これらは全て、腸内細菌の構成が発症リスクに繋がっていることが明らかになってきたのです。
ストレスなどによって悪化する「過敏性腸症候群」などは、うつ病患者で罹患率が高いとも言われています。
つまり、乳酸菌を含む飲料や食品を摂取することにより、うつ病は改善され、ストレスに強い身体が作られる可能性が高いのです!