純資産残高の少ない「投資信託」は避けよう (ベビー & マザーファンドについて)

 

これから投資信託を始めるにあたり、「許容できるリスクの範囲」に収まる投資信託を見つけたら、次は資産規模である「純資産残高」を確認します。

あなたがこれから始めようとする「投資信託」の資産規模 (他の投資家たちがその「投資信託」にどれだけ投資しているか、その総額) が小さいとあまりオススメできません。

 

なぜなら、少額で運用されている投資信託は、分散投資がしにくいので運用が安定しないからです。事実、資産規模の大きい投資信託の方が、運用成績が良い傾向にあることがわかっています。

逆に考えてみましょう。投資家からの解約が多く、資産規模が小さくなりつつある投資信託 (不人気の投資信託) の場合、投資信託の運用を停止する(償還する)可能性だってあり得るのです。

 

◉ 数ヶ月や年単位で資産規模が下がり続けている投資信託は避けましょう!

 

ただし、ある程度投資信託の価値が上がってくると、値上がり益を得ようとして解約する投資家も出てくるため、一時的に資産規模が小さくなることもあり得ます。それでも、それと同等以上に新規購入者が増えているファンドなら安心ですね。そういったことも購入の際には気をつけてみておきましょう。

一方で、資産残高があまりに大きすぎると、小型株などに投資しにくいというデメリットもあるのですが、これは気にしなくて結構です。概ね “資産残高が100億円以上あると安心” と考えておいてください

 
 
 

 

ファミリーファンド方式だと資産規模が少なくても問題ない場合も

ただし、「ファミリーファンド方式」「ファンド・オブ・ファンズ方式」をとっている投資信託であれば、必ずしも「ファンドの資産残高が少ない=問題あり」とは言えません。

そもそも、純資産残高(純資産総額)とは投資信託の運用総額のことで、資産の規模を表します。投資信託が保有している(組み入れられている)株や債券の時価総額に、配当収入などを足し、ファンド運用のために必要な経費を引いた額です。

 

少し難しいかもしれませんね。大丈夫!理解できなくても結構です。ここでは、

 

「ファミリーファンド方式」であれば資産規模が少なくても問題ない場合もある

 

ということだけ覚えておきましょう。該当する投資信託は、「ファミリーファンド方式で運用します」などと記載されているものです。「ファミリーファンド」も「ファンド・オブ・ファンズ」も、投資信託は別の投資信託に投資して資産の運用がなされます

 
 
 

 

「ベビーファンド」と「マザーファンド」について

ファミリーファンド方式では、投資家は「ベビーファンド」という投資信託を買い、ベビーファンドは同系列の運用会社が運用を担当する「マザーファンド」に投資を任せます。

マザーファンドで複数のベビーファンドの資金をまとめて運用することができるので、結果として規模が大きくなり、効果的な投資・運用が期待できます。

 

同系列のファンドを利用するので、追加で手数料を取られることはありません。以下、一例です。いくつかのマザーファンドに分散投資するものもあります。

 

ベビーファンドマザーファンド
朝日Nvestグローバルバリュー株オープン朝日Nvestバリュー型外国株マザーファンド
日興ストラテジック・アロケーション・ファンド(株式資産)・日本株式インデックスTOPIXマザーファンド
・海外株式インデックスMSCI-KOKUSAI(ヘッジなし)マザーファンド
・海外新興国株式インデックスMSCIエマージング(ヘッジなし)マザーファンド

 
 
 

 

まとめ

一方、ファンド・オブ・ファンズでは、複数の投資信託に分散して投資します (詳細はまた別の機会に)。

 

「ファンド・オブ・ファンズ」においては、資産規模の大きい投資信託に投資すればスケールメリットの恩恵を受けることができ、少額でも分散投資が可能になるというメリットがあることだけ覚えておきましょう。

ついでにもう一つ。「ファンド・オブ・ファンズ」では、投資先であるそれぞれの投資信託に手数料(信託報酬)を支払わなければならないので、余計なコストがかさみます。個人的にはあまりオススメできません。

 

ファミリーファンドとファンド・オブ・ファンズって何だか似た名前なんでややこしいなぁ、とも思うでしょうが、ここではその名前くらい覚えておけば大丈夫です
(必要に応じて、必要なものだけを都度しっかり覚えていけばいいんです)
 

ここでは、
ファミリーファンド方式なら手数料が割安、ファンド・オブ・ファンズなら手数料が割高になるということだけ覚えておいてください。
何はともあれ、基本的な考え方としては「資産規模の大きい投資信託を選ぶ」ということですよっ

 
 
 
 
※ この記事は② (第二回目)になります
 
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