自律神経失調症の症状と原因を知り改善を目指そう!

 

自律神経のバランスが乱れると、体温の調節がうまくできなくなったり、頭痛や動悸、めまい、だるさ、ほてり、体の冷え、お腹の張り、便通障害(便秘や下痢)などの様々な症状が現れてきます

 

ところで、自律神経って何だかわかりますか?

 


 

自律神経とは…

私たちの体には、生命を維持していくために内臓や血管、ホルモン分泌、消化管の動き、発汗などを無意識にコントロールしている交感神経と副交感神経という2つの神経があります。これら2つを合わせて自律神経と呼びます。自律神経は、脳の視床下部というところが調整しています。

 


 

自律神経失調症とは…

交感神経と副交感神経のバランスが乱れると体に異変が生じ、体を正常に調節することができなくなります。この状態を自律神経失調症と言います。

ちなみに、「自律神経失調症」は病名ではありません。上述したような症状があり、いろんな検査をしても特に異常が見つからない場合に付けられる「診断名」が自律神経失調症なのです。

自律神経失調症の症状と原因を知り改善を目指そう!

 

それではまず、自律神経失調症の具体的な症状からみていきましょう。あなたにも該当するものがあるかどうか、確認しながらみていってください。

 

自律神経失調症の症状

(1)冷え

自律神経失調症の人は全身に血が巡りにくく、冷え症になりやすいと言われています。逆に、冷え症の人は自律神経失調症を起こしやすいとも言われています。

 


 

(2)動悸・息切れ

自律神経失調症では、激しい運動をしていないにも関わらず動悸や息切れを起こすことがあります。これは、ストレスを感じ、心臓に負担がかかり、呼吸するために使われる筋肉が緊張して「動機・息切れ」を感じるという原理です。

 


 

(3)食欲不振

副交感神経の働きが低下すると胃腸の働きが悪くなります。そのため、胃酸過多による胸やけや、おなかの張りを感じたり、消化不良が起こったりすることがあります。ひどいときには食べられなくなることも。

 


 

(4)情緒不安定

不安感やイライラ、気分の落ち込みを感じるほか、怒りっぽくなったり物忘れが激しくなったりすることがあります。人によっては、物事への興味を失うなど抑うつ状態の症状が現れることもあります。

 


 

(5)不眠症

不眠症には大きく分けて3つのタイプがあり、なかなか寝つけない「入眠困難」、夜中に何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」、異常に早く目覚めてしまう「早期覚醒」があります。自律神経失調症では、人によってこれらのいずれか、もしくは複数を同時に引き起こすことがあるのです。

 


 

(6)その他の症状

  • 光を眩しく感じる
  • ドライアイ、若しくは訳もなく涙が出る
  • 喉に違和感があり、食べ物を飲み込みにくくなる

 

  • 口の渇き
  • 月経不順や月経痛、不妊症
  • 集中力の低下
  • 両手や体全体がしびれる

 

  • ストレスや怒りを感じると微熱が出る
  • 顎関節症
  • 味覚障害

 

  • 頭痛
  • 便秘・下痢
  • 手足からの発汗
  • 精力激減

 

 

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これらの他にも様々な症状がありますので、なんらかの (原因不明な) 症状が長期間持続し、自分でコントロールが難しい場合には、一度医療機関に相談してみるといいでしょう。

 

自律神経失調症の症状

 

 

次に、その原因を探っていきましょう ↓

 

 

自律神経失調症の原因

精神および肉体的なストレスのほかにも、性格生活スタイルに影響を受けて自律神経のバランスが乱れる場合もあるようです。

どうやら、これらの要素が組み合わさって自律神経失調症を発症していることが多いようです。あまりにも複雑なので「何らかの原因で発症する」とされているのですが…

 

自律神経失調症の原因と症状

 

 

 

症状を引き起こす「何らかの原因」とは?

そもそも、いろんな検査をして最終的に「異常がなかった」時に辿り着く診断名が「自律神経失調症」。。。

「何らかの原因」によって・・・

 

世の中には、自律神経の働きがもともと不安定になりやすい人がいます。

「疲れやすい」「冷え性」「血圧が低い」「寝起きが悪い」「食べても太らない」といった特徴のある人は、もともと自律神経の働きが乱れやすい下地をもっているのです。

 

そのため、周囲の環境や状況がほんのちょっと変化するだけで交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、自律神経失調症が起こりやすいと考えられているのです。

様々な要因が複雑に絡み合った「何らかの原因」によって・・・

 

それでも…

 

 

 

最大の要因は…
ストレスです!

可能な限りリラックスできる生活が送れるよう工夫してみましょう。
 

リラックスできる方法を見つけよう

 

 

 

自律神経失調症になりやすい性格

「完璧主義」「まじめ」「几帳面」「神経質」な性格の人は自律神経のバランスを崩すことが多いと言われています。

このような性格の人は、他人からの頼み事をうまく断れなかったり、無理して他人に合わせてしまう傾向が強く、ストレスをため込みやすい。。。

 

なので、自律神経失調症のリスクが高くなってしまうようなのです。さらに、悲観的ですぐに思い悩む人や気分転換がうまくできない人も同様です。
いわゆる「いい人」・・・ですね

 

 

 

陥りやすいライフスタイル

夜遅くまで起きていたり、昼夜逆転した生活を続けていると自律神経失調症になりやすいようです。

夜間勤務やシフト勤務といった不規則な仕事をしている方は気をつけましょう!

 

 

 

「更年期」も原因に!

自律神経失調症は、更年期とも深い関係があります。あなたの自律神経失調症は、更年期障害がもたらしているものなのかもしれません。この辺りも含めて、医師に相談してみましょう。

 

 

 

「合っていない枕」も原因に!

「自分に合っていない枕」を使用することで首の神経を痛め、それが原因で発症してしまうケースもあります。

 

自律神経に負担をかける枕

 

 

 

カミングアウトした芸能人

芸能界の中にも、自律神経失調症をカミングアウトされた方がいらっしゃいます。

 

 上沼恵美子さん

 高木美保さん

◉  アンルイスさん

◉  田中美里さん
 

 中川剛さん

 円広志さん

 長嶋一茂さん

 堂本剛さん

など

 

(ほんの一部の紹介です)

 

みなさん、過度のストレスや原因不明の不安感、何らかの苦悩、プレッシャーなどが原因で神経症を患い、併せてパニック症候群を併発し「死にたい」と思ったことがある方もいらっしゃいます。

それでも、適切な治療を施した結果、現在は元気に活躍されています ☆

 

 

 

おわりに

ストレスを感じているかどうかというのは自分ではなかなか分かり難いものです。生きている以上、何らかのストレスは常に存在しますし、病気に繋がるほどのストレスを「まさか自分が受けているなんて」・・・と思うのが普通です。

一つの判断基準としましては、「ネガティブな感情を通常よりも多く抱え込んでいないかどうか」。。。

 

進行してくると、上述したような症状が身体反応となって現れてきますので、「何かおかしいな」と思ったら迷わず医療機関をノックしてみてください。何より、ストレスの長期間保持は他にも様々な弊害をもたらしてしまいます。

自律神経失調症パニック障害はメカニズムが似ているので、併発させないようにしっかりと気をつけましょう。メニエール病バセドー病糖尿病なども似た症状が現れます。これらの判別は難しいのですが、何はともあれ早い段階で対策を講じるべし、です!

 

くれぐれも慢性化させないよう、「食事」や「休養」での改善を心がけ、休日にはリラックスできる音楽を聴き、ヨガや瞑想をしてみてはいかがでしょうか。思いのほか効果はあります!

 

最後に、「笑顔」を意識しましょう!

笑いは万病の良薬です☺

 

 


最終更新日:2018/03/12