結婚後パートナーのせいで適応障害になる原因と対策
結婚後、何らかのストレスによって「適応障害」を引き起こしてしまう人が年々増えてきているそうです。これまでとは違う環境の変化についていけない状態が続き、心と体に異変が生じ、様々な症状が出てしまうのです。
幸せであるはずの結婚生活が、まさかストレスの要因となってしまうだなんて!
そこでここでは、結婚後に発症してしまう「適応障害」の原因とその対処法についてまとめてみました。「もしかしたら私もそうなのかなぁ…」と心当たりのある方は是非参考にしてみてくださいね。
適応障害は、入学・就職・妊娠・出産・介護・退職といった人生の節目に起こりやすいものです。当然、結婚も人生の大きな節目になります。
普通であれば、人はこうした環境の変化に順応 (適応) していけるものなのですが、何らかのストレスが過剰にかかった状態によって、ついていけない場合が出てくるのです。
そして、このような状態がある一定期間続くと、心や体に不調をきたし、「適応障害」という脳の機能低下によって起こる病気を発症してしまうのです。
悲しいことに、この「適応障害」は日常生活に支障をきたすほどに重症である場合が多く、うつ病になってしまう可能性も高い病気のひとつなのです。
身体症状としては、胃痛・胃もたれ・頭痛・不眠・息切れなどがあり、その他にも、「過剰な不安感」「会社に行けなくなる」「自室に引きこもってしまう」「ギャンブルにハマる」「アルコールに依存する」などが挙げられます。
結婚は本来ハッピーなはずなのですが、やはり、生活環境の変化により誰だって大なり小なりストレスを感じてしまうものです。無意識のうちにも何らかのストレスが発生するものなのです。
食事などの生活習慣はパートナーに合わせなければなりませんし、相手の悪い面も垣間見えてくることでしょう。正常な状態であれば適応できるはずなのですが、人によってはうまく対処できなくなってしまうことがあるのです。
通常であれば、心のバランスを取るために適応機制が働くのですが、それが働かなくなってしまいます。
一番はパートナーとよく話し合うことです。話し合うことで、ストレスの原因となっているものが何なのかをお互いが理解することができます。
ストレスの原因が「パートナー個人」である場合もありますが、「自分が支えなくてはならない」という責任感や「過度に期待しすぎた結婚生活とのギャップ」により生じる場合もあります。
また、住環境やライフスタイルの変化によっても起こり得るので、ストレスの原因は個々で違ってくると言えるでしょう。それゆえ、話し合いが必要不可欠なのです。話し合いにより、環境を変えてみるという方法もあります。
しかしながら、人によっては話し合いの場を持つことすら嫌かもしれません。そんなときは、心療内科やメンタルヘルス科を受診して、カウンセリングを受けることも検討してみてください。
うつ病同様、周囲の人たちからすれば「単に怠けているだけでしょ」と思ってしまいがちです。しかし、原因不明のまま放置してしまうと症状を悪化させてしまいかねません。その点注意しましょう。
本人にとっては、とてもきつくてつらい症状なのです。どうしてこうなってしまうのかがわからないのですから尚更です。
「パートナーの様子がおかしい」「会社を休みがちになっている」と感じたら、できるだけ早く話し合いや病院を受診することを考え、行動していただきたいと思います。
病状が悪化し、うつ病を慢性化させてしまっては、本人だけでなく家族も大変なことになってしまいます。
パートナーは、「まさか適応障害を起こすなんて」と安易に考えず、ちょっとした異変にも気づいてあげてほしいものです。ストレスの要因となっているものを、一緒に探してあげることも夫婦の営みのひとつと言えるのではないでしょうか。
お互いの笑顔のために…
是非そうしてあげてください。