たけし兄北野大さんに学ぶ「人知れず良いことをする美学」

 

淑徳大学人文学部表現学科教授の北野大さんは、自分を犠牲にしてでも世のために働く日本的美徳 “陰徳” について「とても素晴らしい!」と言及されています。

 

「陰徳あれば陽報あり」といいますが…影の努力はそれほど大事なことなのでしょうか?

神様は本当に “陰徳” を見てくれていると思いますか?

 
 
2016年4月に発生した熊本地震の被災者に対し、支援 (義援金) を行った有名人に対して、「売名行為だ!」との非難が相次ぎましたが、この表立った支援活動は、仏教で言うところの「陽徳」に相当するのでしょうか?

 
 
ちなみに

 

「陰徳」とは、人に知らせず密かにする善行のこと。

 

「陽徳」とは、あらわに人に知られて行う徳行のこと。

 

 

欧米文化の慈善活動や熊本地震における「売名行為」と非難された支援は、「陽徳」ということになるのでしょうが、日本的美徳を善しとする立場からすれば「陰徳」の方が好ましいのでしょう。

 

ただ、「売名行為」との批判を浴びようとも、その支援を受けることによって、誰かは助けられているいるわけですから、「陰徳」だろうが「陽徳」だろうが、支援するだけで十分に立派な行為だとも言えます。

 

 

■ 人知れず良い事をする「陰徳」

北野大さんは、「西洋でははっきりと自分が寄付をしたことを表に出すが、日本では違う。口に出さずに良いことをするのが本当の徳。本当に尊いことは人知れず人様に対して良い事をするということ。素晴らしい教えだと思う。」と日本人の美徳について語っています。

北野さんの主張は、2014年に話題となったアメリカ発の「アイスバケツチャレンジ」という慈善運動に日本では賛否が巻き起こった事を思い起こさせてくれます。

 

一方で、日本では数年前から匿名による寄付「タイガーマスク運動」が人々の胸を熱くさせ、多くの人に「温かい出来事」として捉えられてきました。

 

 

■「陰徳」と「陽徳」

現実問題として、「良いことしたら良いことが返ってくる」と見返りを求めて善行を行う人たちの方が圧倒的多数派なのかもしれません。

どうなのでしょうね?

そこで、ここでは「徳」と「陰徳」についてもう少し考えてみましょう。

 
 
まず、

徳とは精神性の高さのことです!

 

簡単に言えば、一人の人に愛情を注ぐのと同様、多くの人のためにも良いことを行える人が「徳の高い人」となります。

 
 
そして日本では、

徳を高めるなら「陰徳」を積むのが良いとされています。なぜ陰徳がいいのかというと、「人を喜ばせること」それ自体に快楽を見出せるようになるからです。

もし相手に知られた場合、感謝されます。すると、人によっては「感謝されること」が目的になってしまうことがあるんです。これでは、自尊心のためだけにやった、ということになってしまいます。

 

繰り返しになりますが、一般的に日本では「陰徳」が素晴らしいと考えられています。逆に、「陽徳」には「感謝されること」が目的となりやすいとも考えられているようです。

 

 

■ 陰徳は「偽善者」?

よく、良いことをする人を見たらすぐ「偽善者だ!」と言う人たちがいますよね。その人の目に映る世界には、「人のために善を尽くす人はいない」わけです。「心を込めて良いことをする人」などこの世界には存在しないと信じ込んでいるわけです。
 
この考えに陥っている人たちに共通して言えることは、「劣等感に苦しんでいる」ということ。

もし思い当たる人がいましたら、これを機に、何とかその劣等感を払拭し、「偽善者だ!」と思う心を捨て去りましょう!

 

 

■ 騙されたと思って「陰徳」を!

「陽徳」はその人一代限りの徳で、「陰徳」は孫の代まで続く徳だと言われています。どうせなら、「陰徳」を積む方を選んで実行してみませんか?

 

「陰徳」を積む行動は世の中に溢れています。例えばゴミ拾いがそうです。お年寄りに席を譲ると言う行為は一見「陽徳」のようでもありますが、「感謝される」と言う見返りを求めず、心から「人のために」と言う気持ちを持って行ったのであれば「陰徳」になるでしょう。根本には「自己犠牲」の精神がある状態、これが真の「陰徳」なのです。

 

「陰徳は素晴らしい」と話す北野大氏

 

 

■ まとめ

自分の行動を認めてほしいという欲求を持つ「陽徳」と、自分の心に従って良いと思うこと、人の役に立つと思うことを誰にも言わず、知られずに行う「陰徳」、あなたはどちらがお好みですか?

誰かに言ってしまい、「すごいね!」「えらいね!」という褒め言葉をもらってしまうと、せっかく溜めた「徳」というプラスも「承認欲求を満たした」というご褒美をもらったことでチャラになってしまうそうです。

 

そもそも、「人のために…」と「誰かに褒めてもらいたい」には行動の動機自体が大きく違います。

最初から「人には知らせない」と決めてしまえば、自然と「陰徳」が行えるようになります。

 
 
この「陰徳」はどんな些細なことでもいいんです。

 

・誰かのために陰となってサポートをする!
・お店で陳列棚から落ちてきた商品をそっと元に戻す!
・電車で席を譲る(そのことを身近な人に言ったりしない)!
・朝早く会社(学校)に行って掃除をする!

 

などなど、「陰徳を積む」と決めれば機会はいくらでもあります。

 
 
この「陰徳」を積むことで、ある時宇宙から大きなプレゼントがあったり、困った時に助けてくれる人が現れ自然に解決したり・・・とラッキーな出来事に繋がっていくと考えると楽しくありませんか。

これくらいの考えは別に「悪いこと」「やましいこと」ではありませんよっ!

 

そして、「陰徳」を実行すれば自然と感じられると思いますが、単純に自分自身が気持ちいいんです♡ハッピーな気持ちにもなれるのです♡

 
 
私の個人的なオススメの陰徳は

 

 

 

世のため人のために働くことの尊さを、今一度真剣に考えてみませんか?

 

 

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