【 引きこもりの原因は慢性疲労症候群 】怠けと誤解される異常な疲れの解消法は?

 

「疲労は、「肉体疲労」「精神疲労」「神経疲労」の3つに分けることができます。そして、「体が疲れている」と感じても、その多くは実は「脳の疲れ」だとも言われています。

さらに近年、「疲れが他の人より強い」「検査しても異常が見つからない」という方が少なくないようです。過度の疲労感を引き起こしている原因は生活習慣かもしれません。病気の可能性だってあります。

 

 

いやいや、そもそも睡眠不足なのでは?

それとも。。。

 

自律神経が乱れているのかなぁ?

糖質の過剰摂取が原因なのかなぁ?

睡眠の質が悪いのかなぁ?

 

 

疲れの原因は多種多様です。

 

そして、近頃では「引きこもり」の原因の1つとして「慢性疲労症候群(CFS)」が診断され始めています。端から見ると単に怠けているだけに見えてしまう状態であっても、実はその背景には慢性疲労症候群という病気が隠れている場合もあるのです。

「病院に行っても原因がわからない」「でもとってもしんどい」「なのに周囲には理解してもらえず怠け者と思われてしまっている」・・・そんな方がいたら、それはもしかしたら慢性疲労症候群なのかもしれません。

 

なので、「原因不明の疲労感」をお持ちの方は、セカンド・オピニオン、サード・オピニオンを求めて他の医師に相談してみてください。そして周囲の皆さん!くれぐれも偏見で「怠け」と決めつけるのだけはやめてあげてくださいね。

事実、慢性疲労症候群の患者さんは年々増え続けてきています。現代病の一つと言えるのでしょうが、患者さんの脳内には広い範囲で炎症を起こっているのです。なぜ?その原因は不明なのですが、現実問題として、「引きこもり」の背景にこの病が潜んでいるのです。

 

 

 

 

慢性疲労症候群  =  脳内の炎症が引き起こす

慢性疲労症候群とは、関節痛、筋肉痛、発熱、異常な倦怠感のような状態がず〜っと続いていく症状のこと。医学的な調査や研究は進められていますが、いまだこれといった原因は不明のままで、治療法も確立されていません。

ただ、そのメカニズムは少しずつ解明されてきています。それによると、脳内で起こる炎症はケガをしたときに皮膚が赤く腫れるような状態で、健常な人の脳にもある程度起こり得るとされています。

 

このような状態の時に少し無理をしてしまうと炎症の度合いが強くなり、脳の神経がダメージを受けて回復が難しくなっていくのだとか。脳の血流や伝達物質が少なくなり、代謝が落ちている状態。。。

さらに、セロトニン神経系のダメージが大きくなることで痛みが増え、筋肉痛や関節痛などの症状を引き起こし、脳機能が低下。。。

 

 

 

 

ちょっと歩いただけですぐ炎症に

 

例えば、仕事において異動、昇進、就職など、環境や仕事の内容が変わり、心身に大きな負荷がかかったときに無理を続けてしまうことで起こることが多いです。おそらく、脳内の炎症が強くなり、ダメージが継続していくことで炎症が悪化していくのです。

その結果、慢性的な極度の疲労感がずっと続くわけです。もう少しわかりやすく説明しておきましょう。「夜遅くまで働く」  →  交感神経系が活性化  →  緊張状態が続き睡眠が浅くなる  →  自分の力だけでは回復できない状態に。

 

 

脳の状態を回復させるためには睡眠はとても大事です。ところが、疲労がたまり脳に炎症が発生し障害されると、脳の健康状態が戻りきれないのです。休みが取れないまま、脳がずっと動いていく状態になって疲弊し、炎症が続き、簡単なことでも無理をしたように感じてしまう状態 (疲れやすい体質) になるのです。

こうなると、ちょっと外を歩いただけでもすぐに炎症が起きてしまい「疲労感」を感じてしまうのです。

 

 

 

 

「引きこもり」になりやすいのはこだわりの強い人

残念ながら、現時点では確立された治療法が存在しないので、「無理せずしっかり休息をとる」「ストレスを軽減させる」「自然治癒力に頼る」といった方法しかありません。

それでも、こだわりの強い人が何らかのストレスに遭遇した際、それをいい加減に対処できず突き詰めてしまうのがよくないようです。

 

 

そうしたストレスを抱え込みやすい人は、何かのきっかけでドロップアウトしやすいと言われています。この慢性疲労症候群が重度で慢性化してくると、ちょっと動くだけでも疲れが出てしまい、ついには家から出るのも億劫になってしまうのです。

また、調子のいい日に動きすぎてその後2~3日寝込んでしまうというタイプの方もいるようです。

 

 

最後に、

現時点で「解消法」としてあげられるのは以下の3つです。

 

 

🔵  午前中に光を浴びること

🔴  調子が悪い日でも適度な運動を行うこと

🔵  調子の悪い日でも誰かと会話をすること

 

 

そして、無理をしてでも一日1回は「笑う」こと。これが大事です。笑いは元気の源です。その光を消し去ってしまわないようにしましょう。

ヨガや瞑想を毎日の生活に取り入れてもいいでしょう☺️

 

 

 

 


最終更新日:2017/12/20