悲しみから立ち直る「励まし」の言葉
「いつまでも一緒にいると思っていた大切な人がある日突然いなくなってしまう」「当たり前の日常の幸せが突然崩れてしまう」
このようなとき、人はどのようにして痛む心を回復に向かわせ、笑顔を増やし、以前のような生活に戻っていけばよいのでしょうか。どのようにして「悲しみのどん底」から這い上がっていけばよいのでしょうか?
世の中には、突然最愛の人を亡くし、混乱、絶望、空虚感、やるせなさなどに苛まれ、本来の自分をなかなか取り戻せずにいる人たちがたくさんいます。
中には、「あの時ああしておけばよかった」という後悔からくるトラウマのせいで、人生の何もかもに自信がもてなくなってしまう人もいます。このように、人はある分野で苦境に陥ると、ほかの分野の能力にも急に自信がもてなくなるものなのです。
こうした負の気持ちから脱出するために、例えば「今日うまくできたこと」を3つ書く、というのは有効な手段の一つです。日々の日課 (目標) を設定し、コツコツと実行していくことで、思い悩みが薄らぎ、達成感が心にインプットされていくのです。
ずいぶん昔のことですが、私は「幸福には手入れが必要だ」と教わったことがあります。喜びの瞬間を迎えるためには意識的な努力が必要なのです。
なぜなら、人はポジティブなことよりネガティブなことに注意を払うようにできているからです。
仏教的発想で考えると、過去や未来に『とらわれるから』苦しいのです。この世の原理は諸行無常。同じことがずっと続くということはありません。悲しみも同じです。今この瞬間をいとおしく、ありがたいと感じることが大切です。
悲しみの底から立ち上がる過程では、自分ひとりで向き合わなければならない個人作業が必ずあります。それは社会や人とのつながりでも癒やすことのできない、自分がすべての作業なのです。
ゆっくりと時間をかけ、自分が納得する方法で悲しみと向き合っていけばいいのです。「対処しよう」「克服しよう」と頑張りすぎればすぎるほど、四苦八苦するものです。折り合いは、自分でつけていくしかないのです。
結局のところ、起きたことを振り返ったり悔やんだりするのではなく、苦難のときこそ次の一歩をどう踏み出すかを考える。。。しかないのです。
ある方は、学生のときにシルクロードを訪れて「自分は修行僧だったのかも」という直感を得ながらも、そのときは出家せず、その後結婚し2人の子供を成人にまで育て上げた後に出家されました。
物事には全てタイミングというものがあり、時期が至って初めて物事は成る…ということだと思います。
その前に、、、
大切な人を亡くした人が悲しみを癒やす「グリーフケア(悲嘆ケア)」という言葉をご存知でしょうか。この活動の一環として、自助グループを結成する動きが社会に広がってきています。
まずはこうした活動に積極的に参加してみて、同じ境遇の人と集うことで悲嘆からの回復につなげてみてはいかがでしょうか。「個人作業」と「社会との繋がり」はともに大事なことなのですから。
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《 励ましの言葉 》
◉ 自分らしい生き方をしたかったら、孤独に取り込まれちゃダメ
◉ どんな悲しみも、新たな人生の一歩
◉ 寿命には限りがあります。今を精一杯生きましょう
◉ 自分を信じてあげましょう
◉ 「絶望」は底かもしれません。でも、それは「復活の始まり」でもあるのです