仕事でうつ病になりやすい人の特徴

 

現代は「ストレスが多い時代」と言われており、働く人もその例外ではありません。「仕事の質・量」「職場の人間関係」などが原因で、多大なる不安や悩みを抱える人が後を絶ちません。落ち込んで、「不眠」になったり物事に「集中できなく」なったりと、様々なストレス症状を露呈しています。

ではいったい、同じような職場環境で働き、同様のストレスに晒されているにも関わらず、ストレスを強く感じる人とそうでない人がいるのはなぜなのでしょうか?どのようなタイプ (性格) の人が仕事でうつ病になりやすいのでしょうか?

 

「頑張る」ストレス

ストレスの「原因」と「症状」の間には、個別に感じる「反応」というものがあります。個々人の認識や心がけ次第で、その差は絶大…とも言えるでしょう。あまり頑張りすぎず、気軽に反応・対処できればいいのですが、特に「真面目」「優秀」「責任感の強い」方は頑張りすぎてストレスを溜め込んでしまいがちです。

ただでさえ仕事「量」が増えている現代社会において、求められる「質」の部分も高まってきていると感じている方も少なくないことでしょう。それに加えて、社会構造の変化とともに「スピード」も求められています。

 

このような状況のもと、「あの人に頼めばなんとかしてくれる」と、優秀な人にシワ寄せが集まってくるわけです。結果、優秀な人ほど遅くまで残業しているのです。上司や同僚からの信頼と感謝は、最初のうちはモチベーションの源になりますが、次第に「負担」となって重くのしかかってくるのです。

そしてある日、張っていた気持ちが突然切れてしまいます。メンタル不調になってしまうのは、何も仕事適性に欠ける人だけではありません。

 

 

「我慢」ストレス

「Noと言えない」日本人も過剰にストレスを抱えやすい傾向にあります。余計な仕事を頼まれ、苦手な人間関係にNoと言えずに「我慢」「我慢の毎日。もちろん、働く人にとって多少の我慢は必要です。しかしながら、健康を害するまでにストレスを溜め込んでしまうのは大問題!

また、「他人に迷惑をかけたくない」と優しすぎる人も要注意。結果、何かと「我慢」を強いられる環境下に身をさらすことになってしまい、ふとした瞬間に張っていた気持ちが切れてしまいます。

ちなみに自己肯定感の高い方であれば、「No」と言うことで自分のすべての評価がネガティブになることはないとわかっていますので、我慢がストレスになる手前で「No」と言えるようです。

 

 

「気分転換なし」ストレス

日々の生活に「趣味がない」「楽しみがない」「熱中するものがない」という方は注意が必要です。なぜなら、気分転換や「on」「off」のメリハリがないために、徐々に調子が悪くなってしまうからです。

週末を1人、家で何もしないで過ごすことが多い方は要注意!テレビ・ゲーム・スマホ漬けになっているような方も不健康なライフスタイルと言えるでしょう。こんな生活ばかり送っていると、相手の目を見て話すことがなくなり、笑顔がなくなり、覇気が失われてしまいます。

 

このようなタイプの方は、特に目立ったきっかけや原因がなくても、周囲が気づかないうちにストレスを溜め、心身ともに病んでいってしまいます。この場合、うつ病の原因は仕事とは限りません。「あの程度の仕事でメンタル・ダウン?」と驚かれてしまうかもしれません。

それほどに、日々の「楽しみ」「喜び」「熱中できること」「リフレッシュ」は大事なのです。仕事以外での熱中できること、趣味などを見つけない限り、薬を中心とした治療はあまり効果が上がらないかもしれません。

 

 

仕事のストレスは増加傾向に

「仕事が強いストレスになっている」と感じる方は、年々増加傾向にあるようです。そのストレス内容について聞いてみると、「仕事の質・量」が最も多く、次いで「(セクハラ・パワハラを含む) 対人関係」などとなっています。そんな中、メンタルヘルス不調に陥る人の割合も微増。。。

ストレスの原因には、必ずしも自分だけで対処できないものもありますし、たとえ対処できたとしてもすぐに改善できるとは限りません。ストレスに上手に反応することは大切です。ぜひ、自分だけで溜め込まず、同僚・友人・家族などに相談していただけると幸いです。