うつ病を抱えながら働き続けるには
あなたは心身の不調なく、よく眠れていますか?食事をきちんと摂って、楽しく会話できていますか?入浴・歯磨き・洗顔など、身の回りのことをするのが苦ではありませんか?毎朝規則正しく起きることができますか?必要以上に落ち込んではいませんか?毎日笑っていますか?
おそらく、この記事を読んでいらっしゃる方は、ご自身もしくはご家族か友人が鬱傾向にあるのではないでしょうか。そんな鬱を抱えながら、働き続けるためのヒントをここに記しておきましょう。ぜひ、参考になさってみてください。
早寝早起きを続ける
「うつ病」になるとつらいのは朝です。症状がひどい時には不眠がちで夜眠れません。「眠れない」→「朝起きられない」という悪循環に陥りがちです。しかしそれでも、「うつ病」を伴いながら就労するには「朝の早起き」を克服しなければなりません。働くために、心身の疲れを無駄に溜めないことが何より重要なのです。
とにかく、生活のリズムを整えることは大変なことですが、反面とっても大事なことでもあります。しかしながら、この問題さえクリアし「睡眠の質・量」を確保することができればしめたもの。精神的に安定してきます。何とか夜11時頃には床に就く習慣を続けたいものです。
「自分は独りじゃない」と信じる
うつ病は「孤独感」を感じやすい病気です。なので、それを緩和してくれる味方が必要不可欠です。心身の調子が悪くなったときに、特に職場であなたのことを理解してくれる人がいると随分違います。変にネガティブになりすぎることなく、上司や同僚にできるだけ相談しましょう。
もちろん、味方になってもらうには、理解してもらう努力をこちらから働きかけなければなりません。であればやはり、元気な時にできる限り仕事をしっかりとこなし、一定の評価を受けておく必要があるでしょう。人間は感情の動物です。日頃の行い・コミュニケーションによる信頼構築は大事ですよ!
今に集中すべし
これは、現在「うつ病」を患っている方のための「心の置き方」に関するヒントです。「不安」「絶望」「後悔」といった負の感情は「うつ病」だから抱くのではなく、誰だって持っている感情です。ただ、「うつ」の時にはこの感情に飲み込まれてしまい、生活に支障が出てきてしまいます。
ここで一つ言っておきたいことは、「しんどい」→「仕事に行きたくない」→「行かない」といったうつ病の人が陥りがちな思考や行動に流されてはいけないということです。もちろん、可能な限りで良いのですが、負の気分や感情に流されず、今日すべき仕事に集中するという姿勢が大事です。兎にも角にも、「今できる小さなことに集中する」こと。
歩いたり、書類の枚数を数えたり、掃除をしてみたり、何でもいいんです。「やらない」を選択するのではなく、とにかく今できることに集中するのです。何らかの作業にひたすら取り組むと、脳医学的にも「作業興奮」というホルモンが脳内に分泌されることがわかっています。騙されたと思ってやってみてください。負の感情は徐々に軽くなると思います。
寛解を焦ってはいけません
「うつ病」は再発しやすい病気です。就労を続けていくためには、「うつ病」を持病として受け止める覚悟も大事になってきます。調子が良い時には本当に治った気になりますが、簡単に薬をやめたり無茶をしたりしないようにしてください。
もちろん、寛解にならなくても就労はできます。それは他の持病を持っている方が普通に働いているのと何ら変わりはありません。寛解に早くなりたいという気持ちを持ち続けるより、「うつ」という病気を持病として捉え、上手に付き合っていく姿勢が必要なのではないでしょうか。
まとめ
ほかにも、
🔵 運動したり
🔴 規則正しい食事をしたり
🔵 誰かと会話をしたり
🔴 (頑張りすぎず) 休んだり
することも重要となってきます。なぜなら、うつ病は急には良くならないからです。調子の良い日もあれば悪い日もあります。「早くこの状態を脱したい」と願うのは当然のことですが、焦ってはいけません。
「うつ病」を抱えながら働く。けっして容易なことではありませんが、なってしまった以上仕方ありません。そもそも、悩みなく暮らしている人なんてこの世に存在しないのです。大事なことは、その問題とどのように付き合っていくかが重要なのです。