心の病気をカミングアウトした世界の鬱セレブたち

 

現在、うつ病に苦しめられている人たちは世界中に3億2200万人いるとされています。これは全人口の4.4%にあたる規模。特に自己申告されていない方もいるので、そう考えると実際の数はもっといる…ということになります。

 

 

あなたはこの現実をどう捉えますか?

 

 

華やかなイメージのエンタメ業界においても “心の病気” は蔓延しています。精神疾患の幅は広く、厳密に言えばうつ病のみならず、不安神経症やその他多くの多種多様な精神疾患に苦しめられているセレブたちはけっして少なくないのです。

今回は、そんなセレブたちのほんの一部を紹介してみたいと思います。読み終わった後に、皆さんの心に何か勇気のようなものが残れば幸いです。

 

 

 


 

◉ セレーナ・ゴメス

 

「不安感、パニック発作、うつ病は、紅斑性狼瘡の副作用として出るということを知りました。病気になってしまう前に自分の健康や幸せを守りたいから、ベストな方法として休暇を取ることを決めたんです。」

「こういうことをシェアすることで私は孤独じゃないと思えるし、誰かにとっても打ち明ける勇気になればいいと思います。」

 

 


 

◉ ビヨンセ

 

ビヨンセは、2006年にデスティニーズ・チャイルドが解散した後にうつ病で苦しんでいたことを告白しています。

「食事もせず自分の部屋に篭っていました。私の人生の中でとてもつらい時期で、私は何者?私の友人は誰?と思うほど孤独な時間を経験したの。人生が大きく変わってしまったわ。」

 

そして2011年、ビヨンセは自身のことに集中するため1年間の休暇を取ります。ところが…

「その頃から意識がぼんやりし始めたの。今日が何日か、自分が今どこの都市にいるのかもわからなくなった。ビルボード・ミュージック・アワードでは座っているだけで受賞したわ。私は次のパフォーマンスのことを考えるだけ。母はしつこく、心の健康を取り戻すよう私に言ったの。」

 

 


◉ レディー・ガガ

「急に有名になり始めたときのことは何も覚えていない、まるでトラウマのように。自分の魂のバランスを取るための時間が必要だった。いつも自分らしくいられるように気をつけているの。」

「私はうつ病や不安神経症と闘ったことをオープンにしているし、多くの人がそうしていると思う。元気を出して、気持ちを吐き出そうと皆で声をあげることが大事なのよ。」

 

 


 

 

◉ アデル

 

「私はちょっとしたことでうつ病を繰り返しているの。息子を出産した後はひどい産後うつになってとても怖かった。誰にも話せなかった。友人たちも同じような経験をしていて、みんな産後うつを恥ずかしいことだと感じていたわ。」

 

 


 

 

◉ デミ・ロヴァート

 

「精神疾患について話すことをタブーだと考えないことが重要。とてもよくあることで、5人に1人の大人が何かしらの疾患を抱えていて、つまり誰もがこの問題に通じている。」

「精神疾患の問題は身体的な病だとは見なされない。脳は体の中でとても複雑な造りになっていて、私たちはそれを身体の病気なのだと深刻にとらえる必要があるわ。」

 

 


 

 

◉ ケリー・ワシントン

「私は食べることでストレスを発散したわ。ときには気を失うまでなんでも全部食べた。でも、完璧主義の傾向がある私は自分は図書館にいたとウソをついて、本当はジムやエクササイズに何時間も通っていたの。」

「こういった行動を隠すのは苦痛で孤独で、罪悪感と羞恥心ばかりだった。セラピーに通い始めて今でも続けているわ。栄養士にも会ったし、瞑想もするようになった。自分の心と体を愛することは人生をかけて学ぶことだと思う。」

 

「そして、昔ほど葛藤することはなくなった。セラピーを受けることで自分の感情と向き合っても大丈夫だと気づいたの。食べ物で不安を押し込むのではなくて、自分自身を表現しても良いということ。」

「こうしたことを公の場で言うのは精神疾患の汚名をはらすために重要なことだと思う。私の脳や心はとても大切なもの。なぜ歯をケアするように、これらを大事にしてこなかったのか。歯医者には行くのに、なぜ精神科には行かないの?」

 

 


 

◉ マイリー・サイラス

 

「うつ病は、皆が思っているより大変な問題よ。悲しんでもいいことなのに、病気についてどう話していいのか分からない。私はひどいうつ状態で部屋に閉じこもってしまって、父がドアを破らなければいけないほどだった。たくさんの問題があったけど、とても肌が荒れてそのことで批判されているように感じた。」

「でも、誰かのせいでそういう気分になったというより、勝手に落ち込んでいただけなのよ。人に話すことで楽になれると思う。私は薬嫌いな人間だけど、人によっては薬が必要なこともあるし、私だって必要な時期があった。」

「皆にはうつ病のせいで私が失礼な態度を取っていると思われたけど、そうじゃない。どうすることもできなかった。うつ病を防ぐためにできることはあまりないけど、宇宙が私にこの試練を与えたと思っている。やりたくないことを無理してやったり、幸せなふりをする必要はないと皆に知ってもらうためにね。幸せなふりをすることほどつらいことはない。」

 

 


 

 

◉ ダイアナ妃

 

「私は、これまで誰もが話題にしなかった産後のうつ病で苦しんだ。大変な時期だった。朝起きてもベッドから出たくなくて、周りから誤解されているように思い、自分をダメな人間だと感じた。」

「誰も私の話を聞いてくれなかったし、自分でもそう思いこんで、色んな問題が起こり始めた。例えば、自分の中で大きな苦しみがあって誰かに助けを求めてもそれが間違った方法だったりする。」

「普段からメディアに囲まれていたせいで、周りからはオオカミ少年のようにアテンションが欲しいだけだと思われた。自分のことが嫌いになって、こうしたプレッシャーに上手く対応できないことを恥かしいことだと感じるようになったの。」

 

 


 

 

◉ ハリー王子

 

「これまで人生のほとんどを、僕は元気だよと言って過ごしてきた。」

「12歳のときに母を亡くし、これまでの20年間すべての感情にふたをしてきたことは、プライベートだけでなく仕事にも深刻な影響を及ぼしてきた。これまで完全にダメになりそうなことが数えきれないほどあった。」

「兄にはとても救われた。”これは良くない” “ちゃんと話さなくては” “何か原因があるはずだ” と言い続けてくれた。すると突然、これまで消化できなかった悲しみが現れてきたんだ。」

 

 


 

 

◉ J.K.ローリング

 

「私は若い頃からうつ病になる傾向があったと思う。それが顕著になったのは25歳から28歳ぐらいのときで暗い時期だった。感情が欠落してしまって、気分が良くなるような希望も見い出せなかった。」

「そういう状態になったことのない人に説明するのはとても難しい。それは悲しみではないのよ。悲しみは悪いことではない。泣いたり、感じたりすること。でも、それは感情が冷たく欠落してしまって、空洞ができたかのよう。これがハリー・ポッターに出てくる“ディメンター”の正体よ。私をそんな状態から救ってくれたのは娘なの。」

 

 


 

 

◉ キャリー・フィッシャー

 

2016年12月、60歳の若さで急死したキャリーさんの毒物学の検査結果が最近公表されました。

キャリーさんの体内組織からはコカイン、ヘロイン、エクスタシー、合成鎮痛薬メサドン、その他複数の薬物が検出されたとのことです。

 

「化学物質のバランスの乱れが原因で、ひどいときは精神病院まで行った」とキャリーさんは以前、メディアに真実を明かしていました。

「昔は純粋に薬物中毒だと思っていたの。薬を飲むことをやめられない人のように。最終的にひどい躁うつ病になってしまってとても苦しかった。しゃべり続けて、つらさを忘れたふりをしないとまるで骨が焼けるかのように感じた。」

 

のちにキャリーさんは、精神疾患の啓蒙を促すオピニオンリーダーになり、躁うつ病でも心の平穏を取り戻せると温かいメッセージを残しています。

「自分がやっていることを無理に好きになろうとする必要はない、ただこなすだけでいいの。すべて上手くいかず、打ちひしがれて希望がなくなってもいい。」

「いろんな感情を経験して、私と乗り越えましょう。躁うつ病仲間として、私は見守っています。さあ、そこから抜け出して、あなたが出来ることをやってみせて」と彼女は綴っていました。

 

長年にわたり躁鬱病を患い、薬物依存症とも闘っていたことで知られているキャリーさんは2016年12月27日、ロンドンからロサンゼルスに向かう飛行機の中で心肺停止状態となりました。

 

娘のビリーさんは

「母は生涯にわたり薬物依存及び精神障害と闘っていましたが、結局それが原因で亡くなりました。母は生前、これらの病気に直面した本人や家族を苦しめる恥辱についてオープンに語っていました。そうすることで、人々を励ましたがっていたのです。」とコメントしています。

 

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

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