「仕事が辛い」発達障害者が天職を見つけるには

 

発達障害を自覚している方の中には、思い悩みすぎて人との関わりを遠ざけてしまっている方もいるようです。しかしながら、

一人で悶々と悩むより、人の集まるところに出かけた方がいいのです。

 

どうしたらいいのかわからず 、八方塞がりになって引きこもってしまっては、希望の光が見えてきません。そうではなく、社会と触れ合う機会を積極的に作っていった方が道は開けてきます。新しい仲間ができることで、昨日まであんなに深刻に悩んでいたことが嘘のようになくなります。

 

「そんなことないよー」

「他人に触れれば悩みが増すばかりだよ」

 

とおっしゃる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。確かに辛いことも少なくないかもしれませんが、「外に出る」「仕事をする」という行為は、間違いなく生きづらい社会を多少なりとも生きやすくする術なのです。

 

「でも、職場での人間関係がつらいし…」

「仕事をうまくこなせないんだ…」

 

 

 

障害は個性?

例えば、

「片付けられない」

「時間を守れない」

 

といったADHDの特性は、発達障害でなくとも当てはまる方が多いのではないでしょうか。この一例をとってもわかるように、人は発達障害者とそうでない人の2種類にはっきりと分けられるものではありません。

そもそも、プロのスポーツ選手や医師、学者、研究者、芸能人、芸術家などの専門性を仕事に遺憾なく発揮している人たちは発達障害を抱えていながらも、それを個性として自身の強みにし、前向きに生きていっているのです。

 

 

つまり、「発達障害  =  個性」として懸命に生きているわけです。これは皆さんにも当てはまることなんですよ。たとえ発達障害と診断されたとしても、症状の出方・程度は人それぞれですし、診断されなくても、発達障害の特性を持つ人は世の中にたくさんいます。

要は、本人がそれをどう捉えるかの問題であり、社会の中でうまく暮らしていけるのであれば、診断も治療も必要ないんです。

 

そうはいっても日常生活に困ることが多く、二次障害としてうつ病や不安障害になってしまう方も多いのが現状です。Aさんはとても頭の良い方でしたが仕事でミスを重ねてしまい、うつ病になってしまいました。

 

 

 

周囲は当事者をどうサポートすべきか

小中学校の道徳教育や (テレビ番組などの) メディアを通して、みんなが「発達障害」のことをより深く理解していくことが大前提となりますが、基本的には「できない」「苦手」なことを責めたりはせず、長所にスポットを当ててあげられる世の中になってほしいものです。

そういった意味でも、周囲の人たちは「こうすればよか ったね」などと直接言ってあげるといいでしょう。少しだけ心を大きく持って、肯定的な言葉を使うことが重要です。

 

 

職場で、例えばあなたの部下が発達障害者だった場合、仕事の手順に意味を持たせてあげるといいでしょう。また、仕事の目的や全体像を提示することも大事です。作っている 部品がどんなモノの部品なのかを把握しておくだけで、当事者は励みややり甲斐を抱き、前向きに仕事に取り組めるのです。

 

 

 

特殊な才能を遺憾なく発揮しよう!

例えば、ADHDの人は自分の好きなことに没頭できるので、「楽しい!」と思える仕事に就いたら活躍します。そういった意味でも、偉大な業績を残した人たちの中にはADHDの人が非常に多いんです。

アインシュタインやエジソンはADHDだったと言われていますし、そんな天才レベルではない一般人の方でも、特性をプラスに作用させることによって社会に大きく貢献していくことができるのです。

 

 

 

まとめ

ご存知のように、発達障害にはいろんな個性が含まれています。そのマイナス面だけを取り上げると「仕事がつらい」原因にもなりかねませんが、良い面にスポットを当ててみると仕事を優位に進めていくことだってできるのです。

好きな仕事 (天職) を見つけることはそう簡単なことではありませんが、そこは皆同じ!

 

頑張って、天職を見つける努力だけは絶え間なく続けていってください。「個性」を活かせる「環境」を見つけ、「適性」を有効に活用していきましょう!

そうすれば、仕事が円滑に進むのではないでしょうか。

 

「自分は発達障害だから…」と塞ぎ込むことなく、能力を活かせる場を探すべく、周囲の意見を聞きながら「適正」や「大好きなこと」を真剣に考えてみましょう。

没頭できる何か…をぜひ見つけてくださいね!