晩年は認知症に苦しんだ俳優ロビン・ウィリアムズさんの家族が語る真実

 

映画『グッドモーニング,ベトナム』『いまを生きる』『レナードの朝』『アラジン』『ミセス・ダウト』『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』『アンドリューNDR114』『ナイト ミュージアム』など数々の名作に出演し、世界中の映画ファンに長く愛され続けた俳優のロビン・ウィリアムズさん。

晩年の彼はレビー小体型認知症に苦しんでおり、その結果、2014年8月11日に自殺して世界に衝撃を与えました (享年63)。当初、パーキンソン病と診断されていましたが、晩年の症状がパーキンソン病のそれと異なっていたため、「ドラッグ」や「アルコール」の影響も疑われていたといいます。

 

「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」の撮影時は最悪だったようで、その後どんどん「健康の悪化」「体重の減少」「声の震え」が見られ、やがて前屈みに歩くようになっていたそうです。

パーキンソン病だと診断されたとき、ロビンさんは「あと10年間生きられるように」とリハビリ施設へ入り健康を立て直そうとしたそうですが、のちに進行が早いレビー小体型認知症 (DLB)であることが発覚したのだといいます。そして、最期の数か月はずいぶんと混乱し苦悩していたようです。

 

3度目の結婚

2011年10月23日、ロビンさん (当時60歳) は3度目の結婚を果たします。お相手はグラフィックデザイナーのスーザン・シュナイダーさんです。なんと意外なことに、優しそうな顔立ちとは裏腹に、ロビンさんはバツ2だったのです。

1度目の妻Valerie Velardiさんとの結婚は1978年から10年続き、2人の間には1983年生まれの息子がいますが、この結婚生活は (ロビンさんの浮気などがあり) ゴタゴタ続きだったようです。

離婚の翌年には息子の乳母をしていた女性と再婚。2人の子宝にも恵まれましたが、2008年に「和解しがたい不和」が生じたということでまたまた離婚。純粋そうに見えるその外見からは想像できない女性問題をいろいろと抱えていたようです。3度目の結婚生活は幸せだったのでしょうか?

 

 

ロビンさんの最期

2014年8月12日、検視官は「ベルトを用いての首吊り自殺」(自宅で死亡) と断定しました。さらにロビンさんの手首には、いくつかの切り傷が残っていたとされています。

発見当初のロビンさんは衣服を着用した状態でしたが、首にはベルトが巻かれ、座った状態で首を吊っていたと言われています。ベルトはドアと戸枠に挟み込み固定していたようです。

生前のロビンさんと最後に会ったのは妻のスーザンさん。10日の夜、彼に会った彼女はその後就寝し、翌朝「夫は寝ているのだろう」と思い家を出たそうです。結局、ロビンさんの死を発見したのは、ドアをノックしても反応がないことを心配して入室したパーソナル・アシスタントでした。

 

 

妻の言葉

その後、妻のスーザンさんは『The terrorist inside my husband’s brain(夫の脳内のテロリスト)』と題した手記を執筆。この中で、ロビンさんの最期の日々について以下のように綴っています。

「夫の恐怖感・不安感は、周囲が警戒心を抱くほど酷くなっていました。」

 

レビー小体型認知症に罹る人のうち、非常に聡明なタイプの人は長い間普通に見えるそうです。しかしある日突然どうしようもなくなってしまう。

「ロビンは正気を失いかけていました。それを本人も気づいていたのです。自分が壊れていく。それを経験した彼の苦しみを想像できますか?」

 

検視報告書を見て、ロビンさんがレビー小体型認知症を患っていたことを知ったスーザンさん。「今後はこの経験を生かして、同じ病気に悩む人々に手を差し伸べたい」と述べられています。

 

 

ロビンさんの苦悩

ちなみにロビンさんはパーキンソン病の診断を受けたときは理学療法を受けるなど治療に前向きだったようです。しかしながら、「手の震えなどが改善せず」「言葉が出ない」「眠れない」といった症状にもがき苦しんでいたのです。

結局ロビンさんは、「Goodnight, my love」と妻に挨拶をして部屋に入った後、ベルトで首を吊り息絶えたのです。

 

 

娘の言葉

ロビンさんの愛娘で女優として活躍するゼルダ・ウィリアムズさんは、当時大きなショックを受け打ちのめされたそうです。けれども、「とにかく前に進み続けた」といいます。「今日は目を開けて、自分の好きなことをしようと考える日々でした。」「そして明日も目を覚まし、ハッピーな気持ちになって好きなことをするんだってね。」

(あのような状況では) そうすることしかできなかったとも語っていらっしゃいます。

 

事実、ゼルダさんはお父さんの死後仕事に没頭し、精力的に活動していたそうです。

「そう、懸命に働いています。そうすればひとりぼっちで座っている必要もなくなるし…。それって素敵なことだと思うんです。」

 

とはいえ、父親をとても敬愛していたゼルダさんは「父の出演作をまだ観ることはできません」と伏し目がちにコメントされています。

子供たち3人には莫大な遺産が相続されました。家では「優しく」「大人しく」、ときどき面白いことを言うような人でした。瞑想的で物思いにふけるタイプでもあったようです。

様々な症状が出る病気と闘っていたものの、穏やかな日を過ごしていたとも。あの優しい笑顔と素晴らしい演技をファンも家族もずっと忘れないことでしょう。

 

 

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