がんを効果的に予防する食材とその調理法☆
癌の予防方法として、「バランスのとれた食事を摂る」「食べ過ぎない」「脂肪を控える」「過剰な飲酒はしない」など、飲食に関することが多く挙げられています。
古来の中国では、最適な組み合わせの食材を調理して薬の代わりとし、食事で病気の予防や治療をしてきたことからも、いかに「健康のためには食事が大切か」ということがわかると思います。
癌は、治療よりも予防が大切です。
そこで、少しでも癌の発症リスクを少なくしたい方にオススメの食べ物とレシピを紹介したいと思います。
生活習慣の中で細胞を癌化させないようにするには?
癌は、悪性腫瘍である「がん細胞」が作られることで発症しますが、それは、正常な細胞が悪性腫瘍に癌化することが原因です。癌化する原因は特定されていませんが、大体の要因については突き止められています。
- 発がん性物質の摂取(タバコ、アルコール、化学物質など)
- ウイルスや細菌による感染(ピロリ菌など)
- 太陽からの紫外線の浴び過ぎ
- 細胞が酸化することによる影響
- 食生活による高カロリー摂取
- 運動不足
- その他
ただ、通常であればたとえ細胞が傷ついたとしても自然に再生して元通りに回復します。しかし、何らかの原因によりこの再生がうまくいかない場合に細胞が癌化してしまうのです。
癌を予防するには、これらの刺激を極力受けないようにするのが一番なのですが、実生活において、そのような生活を送ることは不可能であり、他の方法で予防を考えるしかありません。
そこで一番簡単に行える予防法が「食事の改善」なのです。
癌を予防する食材とその調理法
いくら細胞にストレスがかかろうとも、「免疫力」を高め、「抗酸化」を施してあげれば細胞の癌化を防ぐことができる、という考えのもと、「癌予防に効果的な食品」を適切な調理法でいただきましょう。
というわけで、以下を参照ください。
① ニンニク
アメリカの国立癌研究所が行なった研究によれば、「ニンニク」が抗がん食品のチャンピオンの座を手に入れました!
その効果はというと、
- 肝臓を強化して発がん性物質を代謝、無毒化し排出を促進する
- がん細胞を死滅させる(増殖を阻止する)
- 免疫力を強化してがん細胞を死滅させる
《 調理法 》
低温調理か、オイルに溶かして使用すべし
② キャベツ
キャベツは、特に消化器系や肺の癌に効果的と考えられています。「キャベジン」という有名な胃腸薬は、キャベツのこのような成分が由来になっているんですよ。
《 調理法 》
基本的には生で食べるのが一番です☆
③ 生姜 (しょうが)
生姜は、血管の収縮を抑えて血流を改善してくれます。また、強い抗酸化作用も特徴の一つです。特に、大腸ガンの予防に効果的とされていますが、その理由は「免疫力」の向上にあるようです。
《 調理法 》
すりおろしも良いのですが、それよりもみじん切りや千切りの方がより効果的です☆
④ ニンジン
βカロチンを多く含む人参には、癌を死滅させたり、免疫力を高める効果があります。
《 調理法 》
ニンジンも、やはり理想は生で皮ごと食べることです☆ 千切りでサラダにしたり、ニンジンスティックとして食べてみてはいかがでしょうか。
⑤ 大豆
昔から日本では大豆製品は健康に良いと考えられていますが、それは癌予防にも言えること。特に、「イソフラボン」が女性ホルモンとして作用することで、乳がん予防に効果があるとされています。
味噌汁の摂取が多いほど乳がんになりにくい、なんて研究結果も発表されたりしています。
《 調理法 》
豆類をいろんな方法で口にしていいわけですが、癌予防の観点からすると、1日3杯程度味噌汁を食べるとより効果的でしょう☆
ただし、高血圧との兼ね合いもありますので、その点ご注意を!
⑥ ブロッコリー
一般的には、癌化した細胞は切り取るか死滅させるしか治療法がないのですが、ブロッコリーに含まれる成分には、「変異してしまった細胞を元に戻す」力がある、とされています。
どの程度の効果があるのかについては今後の研究結果次第なのですが、ブロッコリーは抗がん薬のような効果のある食品と言えるでしょう。
《 調理法 》
この効果的な成分は熱に弱いため、理想は生食で食べてもらいたいものです。すりおろしてジュースにして飲むと効果大ですよ♡
⑦ ブロッコリースプラウト
ブロッコリースプラウトとは、ブロッコリーの新芽であり、もやしやカイワレのような野菜です。栄養分はブロッコリーの数倍もあるので、できればこの「スプラウト」を食べていただきたいと思います。
そもそも、このブロッコリースプラウトはアメリカの癌研究者によって作られた野菜で、「癌予防のための野菜」と言っても過言ではありません。
《 調理法 》
生食で召し上がれっ♡
⑧ きのこ類
きのこ類は免疫力を高めてくれます。免疫細胞が活性化するとがん細胞を攻撃し、正常細胞からの変異を防止します。また、変異してしまったがん細胞に対しては、増殖を阻害することで転移や拡大を防ぐ効果があります。
《 調理法 》
きのこ類に含まれる大切な成分は、水に溶けやすいので、調理の際は水洗いしないようにしましょう。鍋や味噌汁、煮物などどのような料理にも最適なのですが、マイタケなどを茹でた時に出る黒い茹で汁にこそ有効成分が含まれていますので、スープにして飲み干しましょう☆
⑨ 玉ねぎ
糖尿病や高脂血症などの成人病の予防に効果がある「タマネギ」には血液をサラサラにする成分が含まれています。そして、癌に関して言えば、玉ねぎは特に胃がんに対して効果的とされています。
《 調理法 》
玉ねぎの場合は生でも火を通しても、どちらでも構いません。できれば毎日食べましょう!
⑩ セロリ
独特の香りがあり、苦手な方も多いようですが、このセロリにはニンニク同様、「癌予防効果の高い」野菜のひとつです。
そもそもセロリには
- 不安解消
- 高血圧の解消
- 鎮痛作用
- 不眠解消
- 抗酸化作用
などの効果があるのですが、食べなくても香りを嗅ぐだけでも効果がある、ともされています。
そのセロリには、「βカロテン」「ビタミン」「カリウム」などが多く含まれていることから、正常細胞の癌化を防止してくれるようです。
《 調理法 》
やはり、癌予防の観点からすれば、生食が一番です☆
がん予防レシピ ♡
最後に、がん予防に効果的なレシピをひとつ紹介しておきましょう。
《スペシャル酢豚》
豚肉には、体内の炎症を鎮めDNAの損傷を修復してくれる働きがあります。これに、抗がん・抗酸化作用のある緑黄色野菜を合わせれば、相乗効果でがんを予防してくれるのです♡
◆ 作り方
(分量はお好みで…)
【1】玉ねぎ・パプリカ・ニンジンをひと口大に切る。小房に分けたブロッコリー6個ほどとニンジンは塩ゆでする。
【2】豚肉(とんかつ用)200gは2cm角に切って、塩・こしょうを適量振り、片栗粉適量にまぶしたらオリーブ油大さじ2で揚げ焼きにし、一度取り出しておく。
【3】 【2】のフライパンに、ニンニクのみじん切り1片分を入れ、弱火で香りが立つまで炒める。【1】の玉ねぎ、ニンジン、パプリカの順に炒め、ブロッコリー、豚肉、水3/4カップ、砂糖小さじ2、バルサミコ酢・ケチャップ各大さじ2を入れて強火にし、煮立ったら弱火で2~3分煮込む。
【4】仕上げに水溶き片栗粉(片栗粉:水=大さじ1:2)を入れてとろみをつける。
食生活とタバコを徹底的に注意すれば、家内の80%は防げると言われています。
美食を心がけてくださいね♡