急性胃腸炎 ① 原因・症状・感染経路・潜伏期間について
急性胃腸炎とは、突然の嘔吐や下痢、腹痛など、一過性の激しい症状に見舞われてしまう辛い病気です。一般的に、嘔吐は胃炎、下痢は腸炎の症状ですが、ウイルスや細菌が胃腸に感染することによって急性胃腸炎となるのです。
感染以外にも、刺激の強い食事や食べ過ぎ飲み過ぎなどによって起こったり、鎮痛剤や抗生物質などの副作用、日常のストレスも急性胃腸炎の引き金になると言われています。
お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさんも、テレビのロケ収録後に激しい腹痛に見舞われ、仙台市内の救急外来へ向かい、病院のベッドで一夜を明かすことになってしまいました (2016年夏)。
激しい汗だく状態で、すぐに点滴と痛み止めの筋肉注射を2本してもらったそうです。
「いやぁ、しかしあの腹の激痛は耐え難い痛さだった。少し意識ももうろうとしたしね。」と痛みの激しさを振り返った伊達氏。
というわけで今回は、急性胃腸炎の基本についてまとめてみました。是非参考になさってくださいね。
① ウイルス
急性胃腸炎の多くはウイルス性の胃腸炎です。カキや二枚貝、生魚、肉類、鶏卵などの飲食物や調理者の手などに付着したウイルスから感染したり、汚物処理 (ペットなど) の時に感染したりします。
特に、海外旅行などの旅先で口にする食べ物や飲み水が原因となるケースも多いのでご注意を!
一方で、原因が分からないことも多くあります。
② 細菌
また、細菌が引き起こす食中毒による急性胃腸炎の場合もあります。古い惣菜やお弁当、加熱が不十分な肉・海産物などの摂取には十分注意しましょう。
集団食中毒が起こった場合には、使われた食材や衛生環境などを調べなくてはなりません。
※ 冬場はウイルス性の胃腸炎が流行しやすく、夏場は細菌性の胃腸炎が起きやすいようです
胃腸炎の潜伏期間は、感染したウイルスや細菌によって異なります。ウイルス性胃腸炎の場合は潜伏期間が1~3日と短く、早ければ感染したその日から症状が出ることも。
ただし、ウイルス性胃腸炎は感染力が非常に強く、短期間で周囲の人に感染してしまう恐れがありますので要注意です。
一方で、細菌性胃腸炎の場合は潜伏期間が1~10日となります。
① ストレス
胃腸はストレスによってトラブルを起こしやすいと言われています。そもそも。ストレスが原因で起こる胃腸炎は「ストレス性胃腸炎」と呼ばれていますが、突然襲ってきた場合には急性胃腸炎とも呼べるでしょう。
① 発熱
ウイルス性の胃腸炎は軽い発熱であることが多いようですが、細菌性の胃腸炎では38度以上の高熱が数日~1週間以上続くものもあります。
② 脱水症状
急激な下痢や嘔吐で水分を失うことに加え、水分を飲むこともできないので、必然的に脱水症状を起こしてしまいます。
③ 倦怠感
脱水症状を起こすと、倦怠感を感じることがあります。全身倦怠感が強い時やぐったりしているときなどは脱水症状を起している可能性があると考えてください。
また、細菌性胃腸炎では高熱が出ることもありますので、発熱による倦怠感が起こる場合もあります。
④ 頭痛
胃腸症状だけでなく頭痛を訴える人もいます。頭痛の原因は「脱水症状」です。
また、ウイルスや細菌の種類によっては全身の筋肉痛や関節痛などの風邪に似た症状を起こすものもあり、頭痛もその症状のひとつです。
肉類や魚介類に含まれる細菌によって発熱や腹痛、血便などを起こす急性胃腸炎もあります。
いかがでしたか?
急性胃腸炎の原因 (感染経路) を知り、症状を知っておくことは予防や対策を講じる上で非常に大事です。何も知らなければ、「ぁぁぁあ〜、下痢と嘔吐が同時に…しんどいよぉ」と辛い上に対応が遅れてしまう、かもしれません。
ちなみに、下痢も嘔吐も、身体から病気の原因であるウイルスや細菌を追い出そうとする働きによるものです。そう考えると、どんなに辛くても「下痢止めは飲んではいけない」こと、お分かりいただけますよね。
仮に下痢止めを使用したとしても、治るまでの期間は変わりませんし、病原体がいつまでも身体に留まってしまうだけです。
注意すべきは、脱水に気をつけ水分補給しながら「下痢は絶対に薬で止めない」方が早く回復できるということ!
ウイルス性胃腸炎であれば3~4日ほどで落ち着きますので、とにかく病院へ行って適切に対処してくださいね。
早く良くなりますように ☆
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