オナラが原因の「腹痛」対処法 & 予防法

 

突然ですが皆さん!「ガス」でお腹がパンパンに張って「腹痛」が…という症状に悩まされていませんか?このようなガス溜まり状態は様々な原因によって引き起こされます (後術) 。

まずはじめに、腸内ガスの大部分は食事などの際に呑み込んでしまった空気だということを覚えておいてください。でもご安心を!大した害はありません。なぜなら、通常このガスはおならやゲップとして外に排出されるのですから。

 
それでも、胃腸や食道の働きが悪くなって、ガスを外にうまく排出できなくなってしまう場合もあります。さらに、腸が炎症などを起こしていると、食べた物が発酵し余計なガスを発してしまうことも。。。

日常を振り返ってみて、以下のようなことに心当たりはありませんか?

 

 
◉  ストレスが多い   (ストレス)

ストレスは万病の元と言いますが、やはりストレスを受けているとガスも溜まりやすくなります。腸が活発でなくなるので、ガスが溜まりやすいようです。

 


◉  冷たいものばかり飲む  (生活習慣)

腸を冷やすとガスは溜まりやすくなります。

 


◉  女性ホルモンが強い  (体質)

女性は、ホルモンの影響で体が水分を溜めやすくなる時期があります。この時期は腸もむくみやすくなり、腸の動きが鈍ってガスが溜まりやすくなります。

 

 

 

ガスがお腹に溜まるメカニズム

そもそも、お腹にガスが溜まるのは生理的なもので、ごく普通のことです。お腹の中に発生するガスは、7割が飲み込んだ空気から成り、3割が腸内細菌の活動によって発生するもの & 血液から拡散したものです。

食べ物が腸内で分解されるのは、お腹の中にいる細菌の活動のおかげですが、その分解の過程で二酸化炭素や水素、メタンなどのガスが発生します。

 

 

腸内には100種以上もの細菌がおり、その総数は100兆とも言われています。これらの細菌が腸に入った食べ物を分解する際にガスが発生するのです。通常、このガスの「発生」と「排出」のバランスは釣り合っており、お腹にガスが溜まってしまう…という事態は起きません。

しかしながら、何らかの原因でこのバランスが崩れ、ガスがお腹の中に充満してしまうことがあります。腸内環境の悪化によって悪玉菌が増殖し、腐敗ガスが過剰に発生してしまう…ということも。

こうなってしまうと腸の活動が弱まり、便秘になり、さらにガスが溜まりやすくなる…という悪循環に陥ってしまいます。

 

 

 

ガスによる腹痛が起きる原因

ガスが溜まって腹痛が起きてしまう…という症状にはいくつかの原因が考えられます。前述したように、「ストレス」「生活習慣」「体質」などが原因であったり、大きな病気が隠れている…なんてことも。

 

 

①  過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは、主として大腸の運動および分泌機能の異常で起こる病気の総称のこと。病院で検査をしてもらい、炎症や潰瘍といった疾患が認められないにも関わらず、「下痢」「便秘」「腹痛」「ガス過多による下腹部の張り」などの症状が起こる場合がこれに該当します。

もしもあなたが「慢性的な下痢」「腹痛を伴うガス溜まり」といった症状を感じているのであれば、過敏性腸症候群の疑いがあります。原因はおそらく強いストレスによるもので、ガスが出るかもしれないということを極度に気にしてノイローゼのような状態になってしまうこともあります。

 


 

②  空気呑気症

空気呑気症 (空気嚥下症) とは、大量の空気を呑み込むことによって胃腸 & 食道に空気が溜まり引き起こされる症状のこと。「ゲップ」「腹部膨満感」「胸焼け」「腹痛」などの症状がみられます。たとえば、人は緊張や不安などから唾液を呑み込んだりしますが、そのときに空気も一緒に呑み込んでいます。

そうしたストレス状態が慢性化すると、知らないうちに呑み込む空気の量が多くなって胃や腸に溜まり、ゲップやガスなどの症状が出やすくなるのです。

 

 


 

③  便秘

便秘になると、便に塞がれ行き場を失ったガスが溜まってしまい、他の臓器を圧迫することで腹痛を起こしてしまいます。ちなみに、便秘解消法の一つに「下剤」がありますが、この下剤の作用によっても腹痛が起きてしまう場合があります。

 


 

④  妊娠

妊娠初期にみられる症状に「腹痛」があります。原因は様々ですが、妊娠中には珍しくない症状の一つです。気になる方は、専門医師に相談してみましょう。

 


 

⑤  大腸ガン

大腸がんの初期症状の一つに「ガス溜まり」があります。特に、食欲が減退しているのにお腹が張るという方は注意が必要です。大腸がんの場合、腐敗臭が通常よりもきつい傾向にあります。

 

 

 

予防法

「ガス溜まりによる腹痛」の予防には、生活習慣の改善リラックスが一番です。お腹を冷やさないようにし、暴飲暴食 & 早食いをやめ、運動不足を解消し、緊張やストレスをできるだけ解消することです。

さらに、「芋類・豆類は避ける」「飲むときはストローを使う」「食事中は喋らない」といった工夫も有効です。

 

 

加えて、ガスの排出や便意を我慢すればするほど胃腸の働きは弱まり、さらにガスを発生させてしまう原因となってしまいます。このような悪循環に陥らないよう、おなら & 便意は我慢しないようにしましょう。

ガス溜まりが癖になってしまわぬよう、原因がわかっている場合は積極的に解消させていきましょう。それでも、どうしても症状が治まらないときは市販薬を試してみるのもひとつの手段です (ただし、妊娠中の場合は主治医に相談してください)。

 

 

 

腹痛時のガスの出し方

無駄なガスを排出するために、以下の方法もお試しください!

 
 座って左右にひねってみる (座り方によって捻れる位置が少しずつ変わります)

 お風呂に入って体を温め正座をする

 ブリッジする

 うつ伏せゴロゴロする

 

 

また、以下の方法も効果的です ↓

 

①  仰向けに寝て、両足を腰の幅に開く

②  両膝を曲げ、両手のひらを床につける

③  ゆっくりと息を吐きながら、お尻と腰を順に床から離していく (肩は床につけたまま)

④  この状態をキープし、ゆっくりと自然呼吸を5回ほど行う

⑤  ゆっくりと息を吐きながら、元の状態に戻していく
 

 

いろいろと試してみてくださいね!