熱中症対策は水だけ飲んでも逆効果!
夏本番。屋外でのレジャーやスポーツだけでなく、買い物などでちょっと外出する際にも気をつけなければならないのが熱中症です。高齢者や子どもはもちろん、健康な大人たちも注意が必要です。
そんな熱中症対策の定番と言えば水分補給ですが、ただ飲めばいいというわけではありません。何を飲むかが重要になってきます。
そこで今回は、「何を飲めば良いのか」と「熱中症の対策・応急処置」についてまとめてみました。是非参考にしてくださいね。
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エアコンが普及してからというもの、人間の「熱を放散させる機能」は下がっています。つまり、しっかりと汗をかき、身体が暑さに慣れる機能が弱まってしまっているのです。
身体がそのような状態なのですから、無理をしてエアコンを使わないことは危険です。適切に、エアコンを使った生活を送りましょう。
ある調査によりますと、0~6才の熱中症発生場所は、1位:住宅、2位:道路・駐車場、という結果が出ています。強い日射しを浴びる戸外よりも、室内の方が発症のリスクが高いのです。
そもそも熱中症とは、身体の体温調節機能がうまく働かなくなった状態のことです。特に水分が不足すると、体温を下げる汗をかくことができなくなり、体温が上昇してしまいます。
そうならないためにも、水分補給は絶対に欠かせないのです。
まず基本として知っておいてもらいたいのは、「身体の中のナトリウム濃度は決まっている」ということ。そして、汗をかくと水分もナトリウムも両方出てしまうということです。
つまり、汗をかいた後、水だけを補給してもナトリウムは失われたままなのです。
この状態の時に驚くべきことは、身体が「これ以上ナトリウムが薄くなると困る」ということで喉の渇きを抑え、排尿で水分を出そうとしてしまうことなのです。
本当は水分が欲しいはずの身体が、ナトリウム濃度を調整するために敢えて「水分を出そう」としてしまう…
考えただけでも恐ろしいですねー。
というわけで、脱水状態に陥りやすい梅雨から真夏にかけては、ただの水を飲むだけでは却って逆効果とも言えるのです。
そこで、水分だけでなく、ナトリウムや他のミネラルも一緒にとれるのがスポーツドリンクです。熱中症対策としてはスポーツドリンクを好んで飲むよう心掛けましょう。
「スポーツドリンクには糖分も多く含まれているからなぁ」という方には「経口補水液」をオススメします。ただこちらは塩分が多めなので、水の代わりに飲むのではなく、暑い日や身体をたくさん動かすような時に使用すると良いでしょう。
(1)熱中症にならないための「予防策」3つ
1.帽子をかぶる
2.喉が乾かなくてもこまめに水分摂取し塩飴を舐める
3.日陰で休む
(2)「異常が発生してしまった」ときの対処3つ
1.涼しい場所に移動し、足を高くして衣服をゆるめる
2.身体を冷やす(脇の下、首筋、足の付け根など)
3.誰かの付き添いのもと、休む
※ 手足のしびれや、こむら返り、頭痛、吐き気がある場合は早めに医師の受診を受けてください
※ 意識がない、けいれんを起こしている、反応がおかしい、真っ直ぐに歩けない、身体が真っ赤で熱い、まったく汗をかいていない時はすぐに救急車を呼びましょう
いかがでしたか?
熱中症は、夏バテなどの体調不良の状態で起こりやすくなります。一番大事なのは日頃から熱中症にならないように体調を整えておくことです。
ちなみに、暑い日はベビーカーでの外出も注意が必要です。より地面に近い方が温度が高いですからね。
夏は食欲が低下し、ついつい口当たりの良いものや冷たいものを摂りがちですが、しっかりと栄養のあるものを食べ、身体を良い状態に保ちましょう ☆