「出世できない人」が持つべき思考法 ①

 
私が入社1年目の新人サラリーマンで初々しかった頃、尊敬する先輩から「誰かを笑顔にしたければ、いつも『どうすればいいか』を考えなさい」と言われたことがあります。

当たり前といえば当たり前のことなのですが…

 

いざやってみようと思ってもなかなかできるものではありませんよね。だって、「おもてなし」には画一化された正解はないのですから。その人、その時、その場所によって、最良の選択は変わるわけなのですから。

だからこそ、感じ取る力、発想する力、想像する力が必要になってくるのです。

 

「どうすれば目の前の人に喜んでもらえるだろうか?」

 

私が思うに、「出世できない」と嘆いている方にはこれが足りていないと思うのです。

 

 

「言われたことだけ、決められたことだけをやっていればいい」と思っていると思考停止状態になってしまい、周囲に評価されるだけのモノを残せません。

誰かの心を捉えるには、マニュアルの一歩も二歩も先を行く「感じ取る力」が必要になるのです。

 

 

というわけで、

今回は「出世できない人」が持つべき思考法について述べていきたいと思います。頑張って最後までついてきてくださいね。

 

まずはこちらからどうぞ ↓

 

 

 

アンドリュー・カーネギーの言葉
 
鉄鋼王と呼ばれたアメリカの実業家アンドリュー・カーネギーは、「出世ができない人」には

 

【1】言われたことができない人

【2】言われたことしかできない人
 
の「2つの特徴」があると言っています。

 

指示待ち社員は出世できない

 

・・・

 

出張で韓国へ行った時のことです。(何度か泊まったことのある宿泊先のホテルで) 親しくさせてもらっているフロント勤務の女性スタッフが、あるお客様から深々とお辞儀をされ感謝されていました。

「どうしたんですか?」と後で聞いてみると

 

エンターテイメント・レストランを紹介してあげたというのです。

 

(ん?エンターテイメント・レストラン??)

 

それはさておき、

お客様から頼まれたわけでもないのに、何気ない会話の中から感じたお客様の好みを察知して、ピーンときたお店を調べあげ、行き方、予算からサービスの内容まで、事細かに必要な情報を全て教えてあげたというのです。

 

そのお客様は本当に楽しかったらしく、「もしあなたがいなかったら行くことはなかったし、楽しい旅の思い出が出来て嬉しかった」とすごく喜んでいたというのです。

 

 

 

一歩先行くサービスを提供する

それだけではありません。その女性スタッフは、(お客様の)お孫さんが喜ぶであろうお土産まで用意してあげていたのです。

 

「仕事」という枠組みで考えると、これらのサービスは彼女のやるべきことではありません。お客様から頼まれたわけでもありません。

しかし、この時私は「なるほど!」と深く感銘を受けたのです。なぜなら、彼女は常に「どうすればお客様に喜んでもらえるか?」で物事を考え、「相手の役に立ちたい」一心で行動していたからなのです。

 

ここまで徹底できる「人間力」を持ち合わせた彼女だからこそ、のちにチーフとなり部長となり、出世していったことは言うまでもありません。

 

出世できる人の特徴

 

 

 

断るのは簡単

彼女は、頼まれたわけでもないことをお客様との会話の中から「喜んでもらう何か」を見出し、提供して差し上げたのです。他の業務もあり忙しい。。。普通の人であればなかなかできることではないのですが、彼女はそれをやって遂げたのです。

仮にこれが頼まれ事だったとしても、「ノー」(知りません) で終わらせることはできます。それでも、浮かない顔をしている人がいたら、困っている人がいたら、「どうすれば喜んでいただけるだろうか?」と誠意を持って行動すること。

これこそが、出世に結びつく根本的な考え方なのではないでしょうか。

 

 

 

「人づてに伝わる感謝」は効果的

おそらく、このお客様は彼女のことが忘れられず、「△△ホテルの◯◯さん、とっても素敵な方なのよ!この間こんなことがあってね…」

と、お子さんやお孫さん、親戚やご近所中に話し回ったことでしょう。その光景を見ていた私だって、こうやって人に話しているわけですから(笑)。善行の話は、悪口ほどではありませんが、こうやってどんどん広がっていくものなのです。

 

おわかりいただけましたでしょうか?
 

そうです!

そうなんです!!

 

 

これをあなたの職場環境に当てはめてみてください。

 

同僚がミスした際にはカバーし、取引先からの無理難題なお願いがあれば見事かなえてあげさえすれば、それは回り回って上司の耳にも入るものなのです。

 

評価は上司の気分一つで変わる

 

え〜

こういう書き方をすると、何だか打算的で嫌らしく感じてしまうかもしれませんが、誤解しないでくださいね。「ずる賢くやれ」ということではありませんよ。

本当に喜ばれる人というのは、打算では行動していません。誠心誠意で動いているのです。

 

あなたも是非、おもてなしの母国「日本」で、本当のおもてなしの心を磨き上げていきませんか?

 

さすればきっと、「出世できない」などと愚痴り散らすことなく、「仕事に身が入らない」なんて投げやりになることもなく、いつの日か、出世できていると思いますよ ☆

 

 

ビジネスで成功する一番の方法は、

人からいくら取れるかを

いつも考えるのではなく、

人にどれだけのことをしてあげられるかを

考えることである。

 

- デール・カーネギー -
 
 


最終更新日:2017/11/29