四重苦女優「古村比呂」離婚・子宮頸がん・リンパ浮腫・皮膚障害を乗り越えて
NHK朝の連続テレビ小説「チョッちゃん」でヒロイン黒柳徹子さんの母・朝さんを好演した古村比呂さんは、一躍人気女優の仲間入りを果たしました。
その後、ドラマで共演した俳優の布施博さんと結婚。3人の息子をもうけますが…のちに離婚。。。
子どもたちは全員古村さんが引き取りますが、その後は苦難の連続です。離婚、ガン、リンパ腫…
(なぜ私にばかり悪いことが続くの?)
大変なことが立て続けに起こってしまいましたが、黒柳朝さんからの励ましの手紙など、周囲の温かい支えもあって、何とか頑張ってこれました。
今回は、そんな古村比呂さんが「どうやって病気を乗り超えたのか」「彼女を支えたものとは」についてまとめてみました。
古村さんのご経験から、同じような悩みを抱えていらっしゃる方のお役に、少しでも立てれば幸いです。
生年月日:1965年11月24日
出身:北海道江別市
血液型:O型
古村さんの父親は糖尿病の合併症を患い、足を切断した末に亡くなりました。当初、古村さんの芸能界入りに猛反対したそうですが、オーディションに合格したときは誰よりも大喜びしてくれたそうです。
オーディション前…
「親子3人でドライブをしていたら山があった。父と母とたくさん話をした。今思えば父が(山に)登れる最後だった」
お父さんは死ぬ前に、古村さんが困らないようにと全ての手続きを済ませてくれていたといいます。最期は、話せなくなりながらも、目線を向けて「頑張らなきゃダメだぞ」と励ましてくれました。
この強くて優しかった父親から、病気との向き合い方や終活の大切さを学んだそうです。
女優として活躍している全盛期、3人の息子のこともあり、受けたショックは相当なものだったでしょう。事実、がんの宣告を受けたときは「死を意識した」そうです。
発見のきっかけは、撮影の仕事で海外へ行く際に、腹痛の薬をもらうため婦人科を受診した時のこと。がんの検査を勧められ、軽い気持ちで受けてみると「要精密検査」だったといいます。
「何かの間違い!体の不調なんてなかった!きっと検査が間違えているんだ!」…
しかし、
息子たちに告げると思いがけない言葉が返ってきます。
「早く見つかってラッキーじゃん。悪いところを取ればいいんでしょ?」
この息子たちの言葉に救われた古村さんは「プラス思考がスッと入ってきた」といいます。
手術で「がんとの闘いは終わった」と思ったら、退院後、検査結果で2度目の告知。子宮の全摘出でした。
「子宮がなくなったら女性じゃなくなってしまう」と強いショックを受けますが、息子たちが、洗濯、食事、掃除と家事を分担してくれ、手術を決意。
3か月後には退院し、幸せな生活を取り戻すことに成功したのです。
ただし、本人は語っていらっしゃいませんが、通常、子宮の全摘出手術を行うと、後遺症に苦しむ方も多くいらっしゃるそうです。
女性にとって、たとえ今後子供を望まないとしても、子宮がなくなるというのはあまりにも辛い決断です。
子宮ガン手術から程なく、新たな病気が古村さんを襲います。続発性のリンパ浮腫です。
続発性リンパ浮腫は、乳がんや子宮ガンの手術においてリンパ節を切除した女性に多く発症する病気と言われています。
この病気の怖いところは、確立された治療法がなく、一生ケアしながら付き合っていかなければならないことでしょう。
完治困難…
足が丸太のように肥大…
治療法がない…
古村さんはまたしても、大きなショックを受けることとなったのです。
もうこれだけでも大変な古村さんを、赤い顔の炎症という症状が襲います。
最初は花粉症予防でマスクをつけた部分が赤く腫れたことから始まります。皮膚科で「花粉症皮膚炎」と診断され、ステロイド軟膏を処方されたのですが…
症状は一向に改善せず、次第に風が当たるだけでも激しい痛みが…
病院を変えてセカンドオピニオンを求めたところ、何と!ニキビダニが原因の「毛包虫性座瘡」と診断されます。
要は皮膚炎なのですが、ニキビダニは健康な人の肌にも存在していて、特別古村さんの肌が異常だったわけではありません。
ただ、古村さんの場合、処方されていたステロイド軟膏の長期間使用により、ニキビダニが増えやすい皮膚環境になってしまっていたことが原因のようです。
(ニキビダニによる皮膚炎は、メイク落としが不十分であった理、エクステの連続着用などが原因になりやすいため、若い女性にも急増中の症状です)
その後、適切な治療が行われたことで、古村さんの症状は改善されました。本当に良かったですね!
次々と病魔に襲われた古村さんにとって、息子さんたちの存在は大変に大きなものだったでしょう。
北斗晶さんや小林麻央さんなども、家族の支えあってこそ、たくさんの勇気と頑張る気持ちをもらえているとおっしゃっています。
やはり、どんなに強く自立した人であっても、一人きりでは乗り越えられないこともたくさんあるんです。
そんな時、支えてくれる家族の存在は非常に大きなもの。
古村さんが今、美しく、そして強く、がん体験者として多くの人たちを励まし助け続けられているのは、愛する息子さんたちの支えがあったからなのでしょう。
ガンに関して言えば、現在は早期発見のために定期的な検診が重要視されています。
婦人科の検診は抵抗があるかもしれませんが、自分の命、そして大切な人との生活や未来に繋がる命を守るために、とても重要なのです。
ここで、根本的なガン予防として覚えておいて頂きたいのは、「体温を上げる」こと。
冷えを持つ方は、そうでない方の何倍もガンになるリスクが高まるとされています。
マンモグラフィ検査よりもワクチン注射よりも、毎日の食生活や生活習慣を見直し、身体を温める生活を意識することが大事なのです。
最後に、古村さんの腫れ上がった左足は、最新医療のLVA手術というもので見事元通りの綺麗な足に戻ったそうです。
医師からは「手術に最も不向きな症状まで悪化している。1%の望みしかない。」とまで言われていたようですが、本当に良かったですね〜 ☆