親子の因縁 & 奇妙にも難病が治ったお話

 

前世の自分が、現世の自分の人生に大きな影響を与えている…ということはけっして珍しい話ではありません。しかしながら、「前世の因縁」を認識できるかどうかには個人差があります。

さらに、「前世の因縁」は繰り返されるため、現世の行動が次の世の自分の人生へと因縁づいていくのです。あなたはこんな話、信じますか?

 

不仲な関係の母と娘

ジュリアン (娘) とナターシャ (母親) の親子関係はとても微妙なものでした。ジュリアンが生まれて間もなく、父親が愛人と逃げたため、2人は母子家庭となってしまいます。ジュリアンは転校の繰り返し。否応なくジプシーのような生活になってしまっていたため、ジュリアンは母に大きな不満を抱くようになっていたのです。

そんな不満を晴らすかのように、ジュリアンは常に反抗的な態度をとります。教会に行ったときなどは、「神さま、どうして私をこのような人の娘にしたのでしょうか」などと問いかける始末。それほどに、娘の心は母親から遠く離れていたのです。

その後、18歳になったジュリアンは逃げ出すように家を飛び出し、間もなく結婚。

 

 

 

娘の後悔

しかしながら、ジュリアンが結婚を報告するよりも先に、母親はガンで亡くなってしまいます。母親の死を知ったジュリアンは、母が自分のためにしてくれたいろんな事を思い出し、涙し、深く後悔することとなるのです。

 

 

「雨の中、自分を抱いて病院へと駆け込み、一晩中看病してくれたこと」「クリスマスツリーの下に、自分のためのプレゼントがいっぱい置かれてあったこと」「誕生日にケーキを作り、友達を誘ってパーティを開いてくれたこと」・・・

後悔のあまり、ジュリアンは病気になってしまいます。まだ若いにも関わらず、髪の半分が白くなり、うつ病にかかってしまいます。

 

 

 

不思議なパワー

ある日、堪らなくなったジュリアンは診療所の門を叩きこう訴えたのです。「私は母親と仲が悪かった」「友達の前でわざと母親に恥をかかせたこともあった」「でも、振り返ってみると感謝することばかり」「本当に私は悪い娘でした」「罰が当たったのかもしれません」

そして最後にこう付け加えたのです。「今となっては母に謝ることもできない」「母を喜ばせることも、母に恩返しすることも永遠にできなくなった」とジュリアンは悔やむばかり。。。

 

ジュリアンの不調はどんな薬を処方しても治ることはありません。しかしここで、思いも寄らないことが起こりました。最終的に彼女の病状を好転させたのは、ある一つの夢だったのです。

ある日彼女は母親の夢を見て、泣きながら許しを請い、後悔と悲しみの気持ちを伝えたのです。そんな彼女を見て、夢の中の母親はこう答えます。

 

 

「ジュリアン、もう泣くのはおやめなさい。あなたを産んでから、私は一日たりも楽に暮らしたことはありません。あなたのせいで、私は若くして世を去りました。すべてあなたが悪かったのよ。」

「私はあの世でずっとあなたに復讐しようとしています。私の執念であなたは今のように病弱になったのよ。前世は、私はあなたを産んだ母ですが、今、私はあなたを恨む敵であることを忘れないで。」

 

 

 

和解による呪縛からの解放

ジュリアンはまだ夢の中。母親を思って自分はこんなになってしまったのに、「すべてあなたのせいだ」と言われるのは筋違いだ、と怒りながら目が覚めました。夢の中で、再び母親を責めてしまった自分をとても後悔しましたが、どうしたらいいのかわかりません。

その後、診療所を訪れた彼女は医師に夢のことを話しました。すると医師はこう語り出したのです。「その夢で、あなたたち2人は本音で語り合いました。そのことによって、2人とも心のシコリが解けたはずです。お母さんはずっとあなたを深く愛し、気にかけています。あの世に行った後もね。」

 

ナターシャ (母) は、ジュリアン (娘) を長年の苦しみから解き放つため夢に現れたのでしょう。わざとジュリアンを怒らせ、悔やみと苦しみから解放させようとしたのです。

その後、お母さんに感謝する気持ちを取り戻したジュリアンの病状はみるみる回復し、現在は家族仲睦まじく暮らしているそうです。

 

人間の縁は、現世だけで結ばれたものではありません。死んだ後も、自分が作った借りは自分で返さなければなりません。

 

 

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