フィンランド症候群に学ぶ!健康管理は「有害」笑顔が「一番」と言う話
『フィンランド症候群 』という言葉を聞いたことありますか?これは病名ではなく、健康業界の寓話のような事実です。
簡単に言うと「健康オタクは早死にする」といったことを調査したもの。
フィンランド保険局が、600人を選んで定期検診・栄養管理・運動指導・酒タバコ塩分の抑制を義務づける一方で、別グループの600人には自由に生活させた結果、
後者の健康管理されなかったグループの方が健康で死亡率も低かったというものでした。
(1974〜1989年の15年間実施)
賛否両論はありますが、健康管理の専門家ともいえる医師たちの間でも「フィンランド症候群には根拠がある」と言う人も多く、現代人の“過度な健康志向”に警鐘を鳴らしているのです。
今回は、この「フィンランド症候群には根拠がある」と言う医師たちの論拠についてみていきたいと思います。
フィンランド症候群を初めて世間に紹介したロラン・ジャカールとミシェル・テヴォスは、「治療上の過保護と生体の他律的な管理は健康を守ることにはならず、逆に依存・免疫不全・抵抗力の低下をもたらす 」と指摘しています。
「過度の健康管理は良くない」と言うのです。
確かに、フィンランド保険局の調査でも、心臓血管系の病気、高血圧、癌、自殺などは、健康管理をされなかったグループの方がはっきりと好結果を示しているのです。
「フィンランド症候群」の教訓として、健康に気を配らなかったグループの方が最終的には長生きしています。それは、心の問題が身体に影響を及ぼした結果と考えられています。
「ストレスこそが身体に一番悪い!」ということではないでしょうか。
やれ「コレステロール値が高い」とか「塩分が過多」だとか、ガチガチに管理され続けることは精神的に大きなストレスを与えてしまっているようです。
それよりも、あまり健康オタクにはなり過ぎず、生き生きのびのびとした毎日を送ることこそが大切なのです。楽しく生きてNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化し、結果的に健康に結びつける方が良いのです。
ちなみにNK細胞とは、身体に入ってきた細菌を殺し、癌のもとになっている「できそこないの細胞」を掃除してくれる細胞です。
研究結果では、うつ状態になるとNK細胞の働きが悪くなり、コントや漫才などで笑い転げるとNK細胞が活性化されることがわかっています。
つまり、人生は楽しみを見つけて生き生きと暮らすのが一番なのです。そんな生活を送っていれば、NK細胞が活性化し健康な人生を送れることに繋がるのです。
健康診断を受けると、“検査結果数値が正常範囲を超えた項目”が1つや2つはあるはずです。
これらの項目を神経質すぎるほどに気にしてしまうと、これといって気になる身体症状もないのにうつ状態を呈するようになってしまい、本当に病気になってしまいます。
そうではなく、ある程度は適当に、楽しく生活していくことが一番なのです。
例えば、「お酒もタバコもやめて“摂生”を心がけよう」と無理をしても、大好きなものを我慢するストレスによって病気を発症してしまったりするわけです。
そこで提案です。
「数値よりも症状が大事と考える」ようにしましょう!
癌であれば早期発見が大事ですが、それ以外のものであればだいたい症状が出てからでも治せます。
なので、健康診断に一喜一憂するのではなく、「仕事もプライベートも思い切り楽しんで天寿を全うする」という考えのもと、人生を謳歌した方が素晴らしい人生になると考えて参りましょう。
私の周りにも、健康に気を遣い過ぎたのちに早死にした肩を何人も見てきましたし、一方、タバコやお酒を楽しみながら長寿を全うされている方も何人も見てきています。
これらもことからもわかる通り、ガチガチの健康管理によって精神に大きなストレスを与え続ける生活を送るよりも、心が健康でいられることを意識した生活に焦点を当てるべきなのです。
もちろん、健康のことを全く気にせず酒もタバコもやりたい放題でいいというわけではありませんが、人間にとって一番の健康法は「健康を気にし過ぎず楽しく生き生きと暮らすこと」で間違いないようです。
「フィンランド症候群」の事実がそのことを物語っているのではないでしょうか。