「愚痴」「悪口」を言う人との正しい接し方
ストレス社会ということもあってか、世の中は「愚痴」「文句」「不満」「悪口」「嫌味」で溢れかえっています。そして、「聞き上手」で「聞き役に回りやすい」人ほどその犠牲者となってしまうのです。
愚痴を言う人というのはマイナス思考なことが多く、プラス思考になろうとする気持ちがあまりありません。 そんな人と一緒にいると、いつの間にかあなたも「不満人間」になってしまいます。
そう。
ネガティブな発言は感染しやすいものなのです。
そこで今回は、マイナス発言に毒されないための「正しい接し方」についてまとめてみました。
愚痴ばかり言う人の特徴
世の中には、会うと必ず愚痴をこぼす人がいます。そんな人の根底には「強い自己愛」があり、「ストレスが溜まっている」状態だからこそ、つい誰かに文句を聞いてもらいたくなるのです。
場合によっては「新型うつ病」や「自己愛性人格障害」といった病気の可能性もあります。ちなみに「自己愛性人格障害」と診断された人の特徴は以下の通りです。
◉ 自慢話ばかりする
◉ 過剰な見栄っ張り
◉ 根拠のない自信がある
◉ 冗談でも許せないことがある
◉ ギブアンドテイクの精神がない
◉ クレーマー (モンスターペアレント)
このように、
近年増えてきているモンスターペアレントやネット上で誹謗中傷するような人たちは「自己愛性人格障害」という病気なのかもしれません。
「傷つきやすい」「拒絶過敏性」・・・
仮にこのような病気でなかったとしても、愚痴が多い人は、愚痴に至るまでの心理的なハードルが低いと言えるでしょう。つまり、ネガティブなことに対する感度が高く、愚痴ることに全く抵抗がないのです。
無視されると頭にくるし、不機嫌そうな顔を自分に向けられると、「何だ、あいつは…」とイラッとする。そんなタチなのです。そして残念なことに、そうしたストレスに対処するために「愚痴をこぼす」というルーティーンにはまってしまっているのです。
「他責」「自己中心的」「被害者意識が強い」・・・
もう一つ、
「人はなぜ愚痴を言いたくなるのか」を考えると、上記以外の理由として「退行現象」が考えられます。これは人の心が壊れそうになった時に働く現象です。
通常、大人の人間は自ら決断し自ら行動しますが、メンタルが弱っている時は防衛機能の一種として退行現象が発動されます。子どものように誰かに依存しようとする心の動きが起きるのです。愚痴のダダ漏らしもこの現象の仕業です。
退行、という言葉を聞くと少し驚くかもしれませんが、人は日頃からちょっとした退行を起こしながら自分の心を守って生活しているのです。この点、心の片隅に置いておきましょう。
聞かされる方のストレス
聞かされる方は正直しんどいです。話題の9割がネガティブで、どうにもならないことばかりを愚痴る相手と過ごす時間は本当に辛いもの。
例えば、Aさん (40代女性) はそのストレスをこのように語っています。
両親は社会人の妹と3人暮らし。私は結婚して、実家から車で30分ほどのところに住んでいます。月に2,3度母がやって来ては実家の愚痴をこぼして帰りますが、実家では妹たちに私の愚痴をこぼしているそうです。
父、妹、私、その他の人たち・・・
とにかく母は、誰これ構わず「愚痴」ばかりで正直ゲンナリしています。母は夫の前でも平気で父に向かってネチネチと嫌味を言います。自分が正しいと思っているので言葉に容赦がありません。
最近では (私の) 子供に悪影響を与え始めているような気がします。このまま一生この愚痴を聞き続けなければならないのでしょうか?
「愚痴」を放置しておくと…
愚痴ることで同情を求めている人の何と多いことかっ!
世の中には、愚痴や他人の悪口しか話題にできない人がいます。直接本人にぶつけてその不満を解決する意思や勇気のない愚痴です。多くは他者をけなすことで自分がいかに正しいかをほのめかしています。
その人の生きている世間がとても狭くて、その中で自分が一番大切に扱われたい願望が強い人にこの傾向があります。
ただ、これを放っておくとどうなるか・・・
例えば、会社員のBさん (30代女性) のケースを見てみましょう。
Bさんは、ゴールデンウイークを利用して友人のCさん (30代女性) と一緒に海外旅行に行ったことがあります。素敵な景色の中、クルーズ船に乗ってリラックスしていると、突然Cが何やら涙を流して何十回と聞いた、昔意地悪された人の悪口を話し始めたのです。
「時間とお金をかけてせっかくこんな素敵なところに来たのに話題がそれ?」
このように、愚痴っぽい人は愚痴ること自体が生き甲斐と化しているのです。これは聞かされる人だけでなく、本人のためになりません。誰かが止めてあげないと、周囲から人が遠ざかっていくのです。
効果的な対処法
付き合い方にはいくつかのパターンがあります。
◉ 愚痴聞きに徹する
◉ 一定の距離を置く
◉ 全く相手にしない
相手が上司であったり、そんなに仲の良い人でない場合、「愚痴聞きに徹する」ことになってしまうのかもしれませんが、相手が友人や家族の場合であれば、時には反対の意見を言ってあげましょう。
また、愚痴を言う人の特徴に、「たくさんの人の前では言わない」というものがあります。これを利用して、なるべく2人きりにならないようにすればいいのです。人数が多いと愚痴を言えなくなります。
他にも
「ふ〜ん」と言って聞き流したり、悪口仲間と派閥を築かないように工夫したり、意外なほど効く「オウム返し」をかましてみたり。。。
それでもダメな場合は、「一定の距離を置く」か「相手にしない (無視)」ようにするしかありません。過去と他人は変えられません。残念ではありますが…
まとめ
人間は本来「成長欲求」を持っているもの。基本的にはポジティブな方向へ、建設的な自己実現の方向へと進んでいくものなのです。
だからこそ、愚痴・悪口で時間を無駄に過ごしていると、その人間関係に満足できなくなっていくはずなのです。
縁あって同じ場所に居合わせた仲なのに、愚痴・悪口の話題によって雰囲気が悪くなり、良い関係を保ち続けられなくなってしまうのは実にもったいないことです。
そこで、相手が愚痴を言いっぱなしで止まらなくなったら「退行現象が起きるくらい精神的に傷ついているのだろうな」と捉えてみましょう。その上で、「自分は絶対に愚痴・悪口を言わない」という強い気持ちを持ちましょう。
まずは自分が率先して自制し、文句を言いたくなっても周りが言っていても、グッと飲み込む忍耐力が大事です。円満な人間関係を続けるためには必要なことなのです。
最後に、
どうしても愚痴を聞かされる環境下にある場合、次のような言葉を相手に投げかけてみましょう。
「それで、あなたはどうしたいの?」
「どうなったら嬉しいの?」
「そのためにはどうしたらいいと思う?」
このように、非生産的な話 (愚痴) を建設的な話し合いに持っていこうとしてみてはいかがでしょうか。愚痴を聞き続けるのは余程「聞くのが好き」という人でない限り至難の業だと思います。
ある程度しっかりと愚痴を聞いて、その人が「話し切ったかな?」と思った頃に質問を投げかけてみるのです。
きっと
魔法の言葉として働き、関係性が少しは変わってくるはずですよ😀
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🔴 頑張る人は夢を語り、サボる人は愚痴る。
🔵 どんなにストレスがあっても、全てを自分で受け止めて、自分は絶対に外に嫌な顔を出さないで下さい。地獄言葉 (愚痴) を吐かないで下さい。よく、ストレスが溜ると早死にするっていう人がいるんですけど、それなら死んじゃってください。ダラダラ長生きしながら地獄言葉を周りにまきちらすと、迷惑なんです。
🔴 魅力的に愚痴を言うには天才でなければなりません。
🔵 母親が子供に亭主の愚痴を言ってはいけない。それをやったら子育ては失敗ですよ。