癌を克服したポイズンのドラマー・リッキーの顔に戻った笑顔
2015年夏、「君は舌の癌だよ」と診断されて以降、多くの患者同様、化学療法と放射線療法を受けていた人気ロックバンド・ポイズンのドラマー・リッキー・ロケットさん。
ところが、、、治療の効果なし…
「どうなってるんだ?おい?何かおかしいぞっ!だって俺、こんなに頑張っているのに全然良くならないじゃないかっ!一体どうなっているんだ?」
周囲の人たちは「絶対治るよ!」と言いながらも、内心「もしかしたらダメかもしれないなー」と思いかけていたちょうどその頃、なんと!癌の新治療が効力を発揮したのです!
それでも癌を克服したのです!
最初の治療の後、腫瘍は全然なくなっておらず、「あのー、残念ですが舌を切除することも覚悟しておいてください」と医師から告げられました。
「・・・」
(嫌だ・・・)
(そんなの絶対に嫌だ・・・)
その直後、最後の望みであり新しい治療法である「免疫療法」を勧められたのです。
家族のために生きる!
「癌を経験した人ならわかるだろ。新しいタイプの治療をやるってことは本当に勇気のいることなんだ。恐ろしい。当時、免疫療法は一般にはよく知られていなかったしね。」
「そんなわけで俺はすごくナーバスになっていたんだ」
「でも、俺には7歳と3歳の子供がいる」
「幼い子供たちのためにも挑戦するしかないんだ!」
2016年7月、リッキーさんは医師との2ショット写真をインスタグラムに投稿し、「この人のおかげで癌がなくなった〜!」と朗報を報告したのです!
おめでとうっ!
舌の癌を克服した海外の有名人
リッキーさんと同様の癌を、アイアン・メイデンのブルース・ディッキンソンさんや俳優のマイケル・ダグラスさんなども克服してきています。
「神様、俺にセカンド・チャンスをくれてありがとう!」
2010年、脳出血のため一時危篤状態に陥っていたポイズンのフロントマン、ブレット・マイケルズさん。彼の治療にあたった担当の医師は「マイケル氏は本当に幸運な人だ。だって、あの状態から全快し、正常に活動できるようになる人は1~2割しかいないのだから。」とのちに語っていたとか。
そう、ポイズンのメンバーで言えば、リッキーさん (Dr)の前にブレットさん(Vo)も大病を患っていたのです。
二人とも見事生還!!!
ブレットさん曰く、「俺はこれからも世界をロックし続けたいし、家族を愛し、いい父親でもあり続けたい」と。しかし、闘病中のブレットさんは内心こう思っていたそうです。
「俺は死ぬのか?死ぬなら子供たちに会いたい。でも、この状態は見せたくない…」
え〜
今更ながらではありますが、ここでポイズンについて簡単に説明しておきましょう。
1980年代に人気を博したアメリカのグラムロックバンドのことです。初期の頃は化粧をした派手なルックスで注目を浴びていました。ポップでキャッチーな分かりやすいメロディで全世界的に成功を収め、現在も活動を続けています。
メンバー :ブレット・マイケルズ (Vo)、C・C・デヴィル (G)、ボビー・ダル (B)、リッキー・ロケット (Dr)
旧メンバー : マット・スミス (G)、リッチー・コッツェン (G)、ブルース・サラセノ (G)
1993年、コッツェンがリッキーさんの恋人を奪うという事件が発生し、コッツェンもまたバンドを解雇されることとなりました。
実のところ、この数年、メンバーはそれぞれ別の活動を行っていましたが、解散していたわけではありません。リッキーさんが大丈夫であれば、本当に何かが起こるかもしれません。
過去にはいろいろありましたが、家族以上に長い付き合いとなるバンドのメンバーたち!これからも時には喧嘩もするでしょう。顔を見たくない日だってあるはずです。
それでも、強い絆で結ばれた彼らは大病を克服したことでさらに逞しくなりました。これからも、世界中の多くのファンたちに勇気と希望を与え続けていくことでしょう。毒をもって…
追伸:2017年、デフ・レパードとの共同ツアーが実現しそうですね!