投薬主義の精神科医を信じちゃダメダメ!
2013年に製薬会社のヤンセンファーマから発売された統合失調症の治療薬 (注射薬)「ゼプリオン」を使った患者が、発売から2年の間に85人も死亡していたことがわかりました (死因は自殺や心筋梗塞、がんなど)。
ゼプリオンは、4週間に1回打つだけで効果が持続するという便利さで、毎月1万人以上の人たちが使用しているそうです。
専門医はこう話しています。「ゼプリオンが特に危ない薬という認識はありませんが、亡くなった方がいるのは事実です。」
この薬の危険なところは、効果が4週間持続する一方で、万が一副作用が生じてもその期間体内から薬の成分が抜けないこと。
そして、薬の処方は医師の裁量に任されているという事実…
こういう問題でつらい目に遭うのは患者とその家族。医師は痛くも痒くもありません。一刻も早い真相究明が待たれます。
さて…
うつ病患者にとりまして、薬とどう向き合うかはとても大きな問題です。多剤投与が問題視されている今、処方そのものの是非について改めて考える時期に来ているのではないでしょうか。
現状、「薬を変えても症状が一向に良くならない」と嘆く患者さんが後を絶たず、『診てもらっていた精神科医の判断がよくなかったのでは…』と疑心暗鬼になる患者さんも少なくありません。
当時20代前半だった私のいとこは、とんでもない医師の言いなりになったばかりに症状が改善するどころか悪化の一途を辿っていきました。
「苦しい…」
「死にたい…」
そんな状態にまで陥っていた彼女が復活できたのは、その医師を信頼せず、処方された薬を飲まなかったこと。
その後病院を代わり、優秀な医師と専門家のカウンセリングによって無事回復することができたのです。
ところで、いろいろと問題もある“投薬”について興味深い論文が出ています。それは…「軽症のうつ病では、プラセボ(偽薬)と実薬との効果にほとんど差がなかった」というなんとも衝撃的なもの!
残念ながら、薬剤の最新情報は当事者や家族には伝わりにくく、「うつ病は薬で治すもの」という精神科医にかかれば最初から抗うつ薬投与となってしまうのです。
安易に、近所のメンタルクリニックや心療内科を受診してしまうことのないよう気をつけてくださいね。もちろん、全ての医療機関が悪いわけではありませんが、三流医師の手によって納得のいかない治療を受けるケースが少なくないのです。
診断にしても投薬にしても、良い医師と巡り合えれば順調な経過をたどる可能性が高まります。一方で…
うつ病によって気力、体力、判断力が落ちている状況の中、一縷(いちる)の望みを求め最寄りの病院に駆け込む気持ちはよくわかります。ただ、クリニックの中には処方中心の“処方外来”になっているところも多いということも知っておいてくださいね。
精神科は、他科に比べて設備投資が少ないので新規開業しやすいのです。「他の診療科を専門とする医師が開業した」という話もよく耳にします。
そういう医師は精神科疾患についての知識や技術が少ないので、「生活環境を改善してください」といった適当なアドバイスだけを行い、あとは投薬するのみ。投薬するまでもなく症状が改善するであろう患者さんにまで薬を使ってしまうのです。
抗うつ薬に関しては、初期の処方同様、「薬のやめ時」が大事になってきます。事実、薬を飲み続けることに不安を覚える患者さんも多く、「みんなねっと」には電話相談も多数寄せられています。
ここで皆さんにお願いがあります。
主治医一辺倒になることなく、是非、患者会や家族会などを通じて同じ境遇にある人との情報交換を行なってみてください。
世の中には減薬する方法を知らない医師もいますので、その点も気をつけてくださいね。
お薬を急にやめると離脱症状が出ることがあり危険です。丁寧に、1剤ずつ、あるいは用量を25%ずつ減薬するなどしなければなりません。
そして、減薬がうまくいき断薬できたとしても、うつ病治療はまだ終わりではありません。患者が持っているストレスへの耐性は変わることがないからです。
うつ病の患者さんに必要なのは薬だけではありません!
大切なのは、“支えてくれる人”であり対処法を身につけることなのです。そこができていないと、たとえ薬で症状を改善できたとしても再発してしまうので要注意!
最後に、
本当に信頼の出来る医師を見つけ出し、多種多様な手法で寛解できますことを心より願っています。