格安スマホは、大手携帯会社 (ドコモ・au・ソフトバンク) のスマホと比べて安いのが特徴です。料金プランの選択肢もいくつかあり、自分にとって最適なプランを選べます。また、格安SIMと端末 (本体) の組み合わせも様々です。
でも、「なぜ料金が安くなるの?」「デメリットはないの?」といった疑問も出てくることでしょう。そこで今回は、格安スマホと普通のスマホの違いについて簡単にまとめてみました。
SIMロック解除の義務化が格安スマホ普及に繋がった!
《続きを読む》 SIMカードとはスマホを利用するために必要な情報が書き込まれているカードで、これをスマホやiPhoneに差し込まないと利用ができない仕組みになっています。海外ではSIMカードにロックがかかっていないSIMフリーのスマートフォンが一般的ですが、日本では大手通信会社がロックをかけ、彼らとしか契約できない仕組みとなっていました。
このキャリア側の都合によるSIMロックの仕組みは、ユーザーにとってサービス選択の自由が損なわれるものだったのですが、ようやく、各キャリア会社にSIMロック解除に関するガイドラインを提示されたのです。
その結果、これまで大手通信会社が独占していたサービスを他の会社でも提供できるようになり、ユーザーは事業者を選択できるようになったのです。さらにSIMカード事業に参加する企業も増え、利用料金の値下げやサービスの質の向上にも繋がってきています。
これまで通り、キャリア会社を利用していくのか、格安スマホ事業者を選択するのかは悩ましいところですね。選択を間違ってしまうとトラブルになるケースも。
《続きを読む》 ここ数年で、スマートフォンをより安い月額料金で利用できる「格安スマホ」が大きな注目を集めるようになってきました。この格安スマホの立役者となっているのが、ここ数年で急増した「MVNO」と呼ばれる企業たち (MVNOは「仮想移動体通信事業者」の略語)。
これは、NTTドコモやKDDI (au)、ソフトバンクといった大手携帯電話会社から回線を借り、モバイル通信サービスを提供する企業のことです。
MVNOは、携帯会社のように自社で鉄塔を建てるなど、莫大な投資をして全国津々浦々に携帯電話の基地局設備を敷設する必要がなく、回線を借りるだけでモバイル通信サービスを提供できることから、参入する企業が急増してきているのです。
というわけでその数なんと500以上!
楽天モバイル、mineo、UQ mobile (au系)、イオンモバイル、Y! mobile (ソフトバンク系) などなど、選択肢は多種多様となっています。
※ Y!mobileはソフトバンク株式会社に吸収合併され自社で回線を持っているため、厳密にはMVNOでなく「MNO」です
《続きを読む》 一概には言えませんが、普通のスマホを使っている人が格安スマホに乗り換えると、月額料金を最大で3分の1くらいに減らせる可能性があります。
これは、格安SIMを取り扱っている会社(MVNO)が、ドコモなど通信事業者のネットワークを借りて営業しているため、全国にショップを置いたり莫大な広告費をかける必要がないために実現できた「低価格」なのです。
もちろん、安いからといって電話がつながりにくかったりネットが遅かったりといったことはありません。
《続きを読む》 利用を始める際には、格安SIMとそれを使える端末 (スマホ本体) を用意する必要があります。既存の端末をそのまま格安スマホとして使いたい際には、MVNOのWebページなどで「ドコモ・au・ソフトバンクのどの回線に対応しているのか」を確認した上で、SIMカードをご購入ください。
SIMフリー (どこの電話会社のSIMでも使える) の端末を購入するという手もあります。家電量販店やオンラインショップなどで購入できます。値段は1万円前後の安いモデルから7〜8万円ほどのハイスペックなものまで様々。つまり、SIMカードもスマホも選べる自由がたくさんあるのです。
ちなみに、SIMフリー端末は格安SIMが使えるだけでなく、海外で現地の電話会社のSIMが使えることも利点です。日本の携帯会社のSIMでももちろん通信はできますが、それよりもはるかに安く利用できます。
(普通のスマホから格安スマホに乗り換える場合、音声通話付きプランであれば、MNPを利用して電話番号を変えずに利用することができます)
◉ 格安スマホを使えば月々の料金を最大3分の1に減らせる
◉ 基本、通信スピードや対応エリアは普通のスマホと変わらない (MVNOにより異なる)
◉ 電話、インターネット、LINE、ゲームなど、普通のスマホと同じように利用できる
※ ただし、携帯電話会社のメールは使えなくなります
このように、格安スマホだからといってスマホの機能が制限されるわけではありません。月々の通信・通話料金を安く抑えながらも、スマホならではの楽しい機能を利用することができるのです。
※ テザリングやおサイフケータイの一部など、端末によっては利用できない場合があります