お風呂の換気扇を24時間つけっ放しにした時の電気代・メリットは?
浴室・キッチン (台所)・トイレなどに設置されている換気扇ですが、実際には「入浴時」「調理中」「喫煙するとき」くらいしか使っていないという方も多いのではないでしょうか?「音がうるさい」「電気代がバカにならない」「火事になるかも」と考えるからでしょう。
そこで今回は、「電気代はいくらかかるの?」「つけっ放しのメリット・デメリットは?」といった疑問に答えていきたいと思います。
換気扇の電気代は月々たったの数百円
換気扇の電気代は製品や年代によって異なりますので一概には言えませんが、基本的にそんなに高くはありません。新しい省エネタイプの換気扇だと、24時間つけっ放しで使っても月々数十円で済みます。古いタイプの換気扇でも、月々数百円ほど。家電の中でも小さな消費電力のため、電気代が高額になることはありません。
🔵 トイレの換気扇の電気代は月々約60円
まず、トイレの換気扇ですが、消費電力は3W (ワット) 程度なので、1ヶ月24時間つけっ放しにしたとしても、3W × 24時間 × 30日 = 2.16kWhとなり、1kWhを27円で計算すると約58円です。
🔵 キッチンの換気扇の電気代は月々約600円
台所の換気扇は、レンジフードファンといわれる比較的消費電力が大きいものになりますが、弱運転だと消費電力は30W程度なので、30W × 24時間 × 30日 = 21.6kWhとなり、月々約600円ほど。「常時換気モード」を備えている最近の換気扇だと3~5Wのものもあるので、約100円の電気代で済むものもあります。
🔴 お風呂の換気扇の電気代は月々約380円
次にお風呂の換気扇ですが、消費電力はだいたい20W前後なので、20W × 24時間 × 30日 = 14.4kWhとなり、月々約380円です。「24時間換気モード」を備えている最近の換気扇であれば2~3Wのものもあるので、約58円の電気代で済むものもあります。
台所が少々悩むところかもしれませんが、調理で発生する「蒸気」「悪臭」「細菌の発生」のことを考えたらさほど高くないのかもしれません。お風呂場も、「カビ防止」「洗剤代」「掃除の労力」などを考えると安いものです。
ちなみに、浴室やトイレなど個室用の換気扇は、密閉すればするほど換気効果がアップします。入浴後はドアや窓を開けて換気されるご家庭が多いかもしれませんが、換気扇を回すなら密閉した方が効果的です。
つけっ放しのメリット
◉ カビの発生を抑える (湿気がたまらない)
◉ 小さなゴミやホコリがたまらない
◉ 悪臭がこもらない
◉ 結露を防止する
◉ シックハウス症候群や喘息を防ぐ (化学物質の排出)
◉ ウイルス対策
◉ 害虫の侵入を防ぐ
梅雨や夏の時期の「カビ対策」は当然のことながら、冬に流行する「インフルエンザや風邪の防止」にも役立ちます。体の弱い高齢者や小さなお子さんがいる家庭では特に重要なことですよね。手洗いやうがいなど、様々なウィルス対策の一環として、換気扇のつけっぱなしも取り入れてみましょう。
換気扇を使わないと起こり得るデメリット
「電気代がもったいない!」「節約したいから」と、お風呂の換気扇をこまめに消していませんか?でも実は、お風呂の換気扇は24時間つけっぱなしにしておくのが良いんです。こまめにスイッチを切っていては効果が半減してしまいます。お風呂場を清潔かつ気持ちよく使うためにもつけっ放しがGOOD!
家屋を守るためにも換気はとっても大事なんです! 特にお風呂の換気扇は、結露やカビの発生を抑制してくれます。入浴後の何分間回せばいいといった決まりはありません。回しっぱなしでいいんです。むしろ、回せば回すほど結露・カビの抑制効果が高まると言えるでしょう。
《 デメリット 》
◉ カビが発生する
◉ 嫌な臭いがこもる
◉ 家の寿命が短くなる
などなど…
換気扇の効果を高めるためにやるべきこと
① 定期的に掃除をすること
② 浴室は密室状態に!
つけっ放しは火事の原因になる?
換気扇をつけっぱなしにしていると、「火事になるかもしれない」と思っている方もいることでしょう。しかし、総務省 (消防庁) が発表している火災原因の上位に換気扇は入っていません。ちなみに換気扇による火災は「製品の不具合」によるものが数件だけ。つまり、一般的に換気扇をつけっぱなしにしていても、火事になることはまずないのです。
換気扇はもともと「長時間つけっぱなし」にするものとして作られていますので、火事にならないための安全機器が付いていて、火事になることはまずないそうです。それでもどうしても気になる方は、衛生面を保つためにもホコリやゴミを溜めないよう心がけましょう。確かに、いくら換気扇が安全だといってもホコリやゴミが溜まっていれば火事になるリスクがゼロとは断言できませんからね。
換気扇のつけっ放しは健康に良い
換気扇のつけっ放しは健康のためにもいいんです!なぜなら、換気を怠っている部屋にはよどんだ空気や生活臭がこもり、細菌が発生しやすくなるからです。さらに、換気扇を24時間つけっぱなしにしておくと、観葉植物も元気になるそうです。常に新鮮な空気を入れることで、人間だけでなく植物もリフレッシュできるということですね。
というわけで、季節に関わらず一年中新鮮な空気で快適に過ごすためにも、生活の質を上げるためにも換気扇は大事です。「どうしてもつけっぱなしは嫌」という方は、朝昼晩にそれぞれ1時間だけでも換気扇をつけてみてください。空気を入れ替えてすっきりした気分で快適に過ごしましょう!