資産運用よりもまずは借金返済を!

 

「どんなに頑張っても預貯金が増えない」「なぜなら、銀行に預けているお金の金利 (利子) はスズメの涙だし、住宅ローンや生活費でいっぱいいっぱい…」という方は少なくありません。

このような状況下、私たちはいったいどのような方法で資産運用すればいいのでしょうか?その前に、資産運用できるのでしょうか?

低金利時代の今、「投資」は必要不可欠となっていますが、投資で成果を得るにはそれなりの時間が必要です。「そんなに待てないよー」「それよりも、借金の方が簡単に増えてしまう…」

 

資産運用を考える前に

「資産運用」を考えるときに大切なことは、

 

 リスク許容度 (マイナスになった場合、どれくらいなら耐えられるか)

◉  期待リターン (どれくらい増えてほしいか)

 時間的な余裕 (いつまで成果を待てるか)

 

をしっかりと計算しておくことです。

 

 

加えて、借金 (負の財産) がないことも大前提となります。国がマイナス金利政策をとるようになったことで、借入金利はかなり下がってきています。とはいえ、借金の利息負担はやはり重いのです。

運用できる余裕資金があるのであれば積極的に「資産運用」を行っていただきたいのですが、そうでなければいまはやるべきではありません。借金をお持ちの方の場合は、まずは繰り上げ返済をするなどして、先に負担を軽減させることも大切な「資産運用」のひとつといえるでしょう。

 

 

 

繰上げ返済 = 資産運用

A子さん (30代の独身女性) は、

 

 生涯独身の可能性もある

 老後は家賃の支払いで苦労したくない

 資産運用も考えている

 

ということで、35年の固定ローンで3500万円のマンションを購入 (金利2.0%)。さらに投資信託も検討中。投資信託に関しては、期待リターンの4%をクリアするために投資信託の種類を分散してシミュレーションしたところ約10年の時間が必要…という結果に。

 

 

ここで、投資信託用に用意していた100万円を (投資信託に使わず) 住宅ローンの一部繰り上げ返済に充当したらどうなると思いますか?

(つまり、この100万円を「投資信託」と「ローン返済の一部」、どちらに使った方が得なのか、ということです)

 

結果はこうです ↓

 

繰り上げ返済しなかった場合の住宅ローン総返済額は約4174万円。借入金が3500万円なので、35年間の金利負担は約674万円。随分と高額ですね!

 

一方で、100万円を繰り上げ返済した場合、総返済額は約4094万円。差額はおよそ80万円となりました。つまりA子さんは、100万円を「投資信託」に使用するより「繰り上げ返済」に使った方が効果的だということがわかります。

もちろん、金利 (%) によって効果の程は異なりますが、住宅ローンなどの「負」の財産がある場合は、まずその借入残高を減らしていくことが究極の資産運用ということが言えます。

 

 

 

クレジットカードのリボ払いは無駄

クレジットカードのリボ払いは、「毎月の定額払いで支払いがラク」を売り文句にしていますが、実は、一般的なリボ払いは年利15%とかなり高い金利となっています。

例えば20万円の物を月2万円のリボ払いで購入した場合、支払い元金は月2万円で翌月プラスされる手数料は2054円になります。全額支払うまでに10ヶ月かかり、支払う手数料の合計は1万3368円にもなってしまいます。

 

 

この場合、リボ払いで2万円支払った後に翌月全額一括返済に変更した場合、残りの返済で払うはずだった1万1314円の利息分は支払わなくていいことになります。

すなわち、リボ払い (借入) は非常に無駄なのです。可能な限り、リボ払いにはしないようにしましょう!

 

 

 

資産運用よりも負債の返済が先

「住宅ローン」も「リボ払い」も、繰り上げ返済を早めれば早めるほど無駄な支払いを減らすことができます。つまり、負債をお持ちの方は、「資産を運用し、増やしてから繰り上げ返済に充てよう」と考えず、今すぐ繰り上げ返済した方がいいのです。

「住宅ローン」に「リボ払い」、さらには「奨学金」も「借金」という感覚が薄いかもしれませんが、立派な「借入」にほかなりません。なので、こうした「借入」を複数お持ちの方は、金利が高く借入残高が多いものから優先して繰り上げ返済を行っていきましょう。

何もしなければほとんど資産が増えない今だからこそ、手っ取り早い「資産運用」は「繰上げ返済」だと心しておきましょう。

 

 

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