自分でできる (生理的) 飛蚊症の予防・改善方法
飛蚊症(目の前に蚊が飛んでいるように見える症状)は、西洋医学の立場からは「治療法のない疾患」とされています。眼科にかかっても、「この病気は治りません」と言われてしまい、諦めている人も少なくないでしょう。
現在、保険診療では治療法がないとされている ”生理的飛蚊症”・・・
ちなみに、飛蚊症を自覚している人のうち、なんと99%以上がこの (重病ではない) ”生理的飛蚊症” なのです。
害はない。でも治らない。。。
それでも諦めてはいけません。だって、改善する方法がないわけではないのですから。
「生理的飛蚊症」 の原因
目は、外から入った光を 「網膜」 に当て映像を映し出します。しかしこの時、有害な紫外線も同時に浴びることになります。
紫外線が網膜を通して目に入ってくると、硝子体中に活性酸素 が発生し、 その結果たんぱく質や脂質が酸化されてしまいます。この硝子体の組織が酸化する(サビる)ことで、目の中が濁り、飛蚊症 (目の中のゴミ) に繋がっていくのです。
若い頃、あるいは (身体をサビから守る) 免疫機能が正常であれば、目に発生した 「活性酸素」 をすぐに分解することができます (硝子体の組織の酸化を抑え、飛蚊症を防いでくれます)。
しかしながら、生活習慣などが原因で免疫力が弱くなってしまうと、ついには硝子体組織の酸化を抑えることができず飛蚊症となってしまうのです。
近年は、生活環境や生活習慣の変化によって、若い方でも免疫力が悪化し飛蚊症になる方が増えてきています。
花粉症やアトピーなどのアレルギー体質は免疫力の低下そのものなのです。
飛蚊症の予防・対策
このように、飛蚊症の原因の多くは活性酸素にあります。そのため、外出時には日光による紫外線から目を守るためサングラスを着用したり、紫外線を発するテレビ・パソコン・スマートフォンの利用時間を減らすなど、 少しでも「活性酸素」を体内に発生させないことが大事です。
残念ながら、活性酸素に働きかけるべき免疫力はうまく機能してはおらず、、、
現代人が持つ身体の免疫力は、花粉症・アトピー・喘息などのアレルギー体質をもたらすべく、間違った方向に働いているようです。
話は少し逸れますが、(極論を言えば)「現代文明に触れない生活をすれば飛蚊症にはならない」と言えるでしょう。例えば、野性動物に癌はほとんど起こりませんが、人間 (の2人に1人) は、少なくとも生涯に1度は癌の診断を受けているのが現状です。
つまり、飛蚊症を起こさないようにするためには生活習慣の全般を見直す必要があるのです。今回のテーマである生理的飛蚊症と呼ばれる症状も、免疫力を改善するカラダの治療で改善が期待できます。
なんたって私たちは、「食べたもの」で出来ているわけですから。。。
活性酸素を増やさない生活を!
(生理的) 飛蚊症は、以前は老化による症状だったのですが、近年は (目に負担のかかる生活環境の変化のため) 若年層にも増えてきています。
症状は、黒い糸のようなものが浮遊している状態。。。
原因となる活性酸素は、
・ 紫外線
・ 栄養障害
・ 飲酒、喫煙、ストレス
などによって発生します。
このため、
◉ 目に負担をかけないようにする
◉ 紫外線を過度に浴びない
◉ 食生活を改善する
◉ ストレスを溜め込まない
◉ 過度の飲酒・喫煙を控える
必要があると言えるでしょう。
抗酸化作用のある栄養素・食べ物
老化の原因 = 活性酸素
活性酸素は、適量なら体内の有害物質を攻撃してくれる有益なものなのでもあるのですが、あまりに増え過ぎると健康細胞まで攻撃してしまい、老化を招いてしまいます。目もやられてしまいます。
そこで、抗酸化作用のある食べ物を積極的に食べることで、飛蚊症の症状を抑えましょう。
★ 抗酸化作用のある栄養素・食べ物
そして・・・
これらをバランスよく食べましょう!
併せて、揚げ物やスナック菓子、糖分の多い洋菓子などは避けた方が良さようです。
ヒアルロン酸&コラーゲンの力☆
また、飛蚊症に有効な成分としてヒアルロン酸とコラーゲンがあります。ヒアルロン酸は、(抗酸化力もあるのですが) 目の硝子体に存在している硝子体を濁らせないために必要な成分です。
また、コラーゲンも硝子体と網膜をつなげる成分なので、不足しないようにしたいものです。
飛蚊症に効果のあるツボ
眼科でも「治らない」と言われた飛蚊症 (視野の黒い斑点) は、耳のツボを刺激してあげることで消えた…という報告もあります (人によって効果の程度は異なります)。
《 耳尖 (じせん) 》
飛蚊症にも治療法はあります。それはツボを上手に刺激してあげること。東洋医学では、(飛蚊症に限らず) 目の疾患の多くは瘀血(静脈系の血管の血行不全)によって生じてくると考えられています。
そこで役に立つのが「耳尖」というツボです。耳尖を刺激することで患部の血液循環を促し、眼球内の硝子体の液の流れが良くなります。結果、硝子体内の浮遊物がなくなり、視野が改善されると考えられています。
耳は人間の体の中を巡っている経絡(生命エネルギーの一種である気の通り道)が集まる場所ですから、耳への刺激によって、経絡の流れもよくなります。これにより、全身の状態が整い、目にも良い影響を及ぼすと考えられています。
専門家は、耳尖のツボを針で刺激して出血させる方法を行いますが、これはご家庭ではできません。皆さんは、耳尖のツボをよくもみほぐすように刺激してあげてください。
耳尖をつまんだり、耳全体をもみほぐしたりして、一日に五分ほど刺激することを一つの目安とするといいでしょう。こうした刺激の場合、毎日続けることが肝心です。

まとめ ☆
世の中には、体質的に目の病気になりやすい方がいるようです。「飛蚊症かも」と思ったら、まずは今以上に進行しないよう、目の酷使を避けるようにしてください。
目の健康を維持できる生活習慣を身につけて、睡眠や食事、ツボ押し、サプリメントなどで総合的にじっくりと改善に取り組めば、飛蚊症の症状を抑えられる可能性があります。
飛蚊症の症状を改善できる生活を送っていれば、他の眼病を予防することもできます。日頃から目の健康を意識した生活を送るようにしましょうね 😌