花粉症に効果的な食べ物 【まとめ】
毎年、花粉のシーズンになると「くしゃみ」「鼻水」「鼻詰まり」「目の痒み」「皮膚のかゆみ」「頭痛」・・・などに悩まされている方が多いのではないでしょうか?今では、国民の4人に1人がスギ花粉症ともいわれています。
花粉症を食事で完全に治すことは難しいのですが、症状を和らげることは可能です。実際、花粉症に良いとされる様々な食材の研究が進んでいます。花粉症対策は、「食生活」を含めた対症療法が基本です。
まず大切なことは、一年を通じて主食・主菜・副菜の揃った栄養バランスの良い食事を心がけること。
そこで今回は、花粉症の方にオススメの食べ物、控えるべき食べ物について紹介していきます。
花粉症に効果のある食べ物
花粉症の症状を和らげるには、以下の食材を積極的に摂ることが大事になってきます。つまり、免疫力を上げることが花粉症を和らげることにつながるのです。
① 野菜・果物
野菜や果物には様々な栄養素が含まれています。その中でも特に、ニンジンやホウレンソウなどの緑黄色野菜には「粘膜を強くする働きのあるビタミンA」が含まれています。
そして、野菜 & フルーツ全般に「腸内環境を整える作用のある食物繊維」や「抗ストレスホルモンの材料となるビタミンC」が含まれているのです。
② 発酵食品
味噌、納豆、ヨーグルト、麹、酢、醤油、チーズ、キムチ・・・これらの発酵食品には「腸内環境を整える作用」があります。腸には多くの免疫細胞が存在しているため、腸内環境を整えることで免疫力が正常に保たれ、アレルギーの症状を緩和できるのです。
③ 魚
サバやイワシ、アジなどの青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)などの脂肪酸は、「免疫機能を正常化し、アレルギー症状を緩和する働きがある」といわれています。
④ エゴマ油・アマニ油
エゴマ油やアマニ油に含まれるα–リノレン酸は、体内でEPAやDHAに変換されます。酸化しやすいため、加熱せずサラダなどに利用するとよいでしょう。
⑤ その他
海藻類、玉ねぎ、豆、ナッツ類、ハチミツ、紫いも、きな粉、みかんの皮、ブルーベリー、しそ、わさび、バナナ、ふき、キクラゲ、アカモクなど
そして、
粘膜を強化することも大事になってきます。
そのためにはタンパク質とビタミンもたっぷり摂取していきましょう!
特に、レバー、うなぎ、サンマなどはオススメです!
控えるべき食べ物
腸内環境を悪化させる要因となる脂肪分の多い肉やお菓子・ジュースなどの甘いものの摂り過ぎには十分気をつけましょう。
また、コーヒー・唐辛子などの刺激物や過度の飲酒は炎症を悪化させますので注意が必要です。
《 花粉症を悪化させる食べ物 》
- 生のトマト・生のほうれん草
- メロン・キュウリなどのウリ類
- 牛乳・チーズ
- ファーストフード
- ソーセージ・ハム
- 砂糖
- 小麦粉
- マーガリン
免疫力を高める食事の仕方
実は、食材選び以外にも「食べ方」も重要なんですっ!
(1)温かいものを食べましょう
体温と免疫力には深い関係があり、1年を通して体を冷やさないようにすることも大事です。普段から冷たいものばかり飲食されている方!お腹が冷えると免疫機能が低下しますので、できるだけ温かい飲み物などを飲んで体の中から温めていきましょう。
(2)よく噛んで食べよう
よく噛むと唾液が出ます。この唾液には、免疫力をアップさせる力があるんです!というわけで、カレーライスやハンバーグといった噛まなくてもいいメニューではなく、赤身肉のステーキや根菜類など噛みごたえのあるメニューを選ぶとよいでしょう。
(3)楽しく食べるべし!
免疫を上げるためには楽しく食べることも大切です。「美味しい!」「楽しい!」と感じることでリラックスにつながり、胃腸の働きが活発になります。そうなるとシメたもの。消化・吸収がスムーズに進めば免疫力がアップします!
まとめ ☆
「甜茶が良いよ!」「いや、レンコンがいいって!」「いやいや、トマトがパーフェクト食材だって!」…など、花粉の時期になると様々な食品が話題に挙がり、メディアで報道されるとその食品がすぐ品切れになってしまいます。
しかし、私は言いたい!
「1つの食品に絞って摂るのではなく、様々な食品からバランスよく栄養素を摂り入れることが免疫力アップにつながるのだ」ということを。
食事対策は、花粉症の季節だけでなく年間を通じて行うことが大切です。
「1日1回みそ汁を飲む」
「毎日緑黄色野菜を食べる」
「エゴマ油をサラダにかけて食べる」
など、簡単なことから毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
外食が多い方は、彩りのいい緑黄色野菜が摂れるメニューや焼き魚を選ぶと良いでしょう。飲み会が多い方は、お刺身をオーダーし魚に含まれるEPAやDHAなどの良質な油をとるのがおすすめです。