花粉症のメカニズムと「飛散量・症状」の関係

 

現在、「日本人の約3割が花粉症だ」と言われています。そもそも花粉症とは、スギやヒノキなどの花粉が原因で「くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目の痒み」といったアレルギー症状を引き起こす病気のこと。

ちなみに、アレルギー性鼻炎には「通年性アレルギー性鼻炎」「季節性アレルギー性鼻炎」(花粉症)の2種類があり、前者は原因物質(アレルゲン)の種類が「ダニ・ハウスダスト・ゴキブリ・フケ・ペットの毛」などの場合で、アレルゲンが一年中あるので症状も一年中あります。残念。。。

(喘息やアトピー性皮膚炎などを合併する場合あり)
一方で。。。
季節性アレルギー性鼻炎 (= 花粉症) は大変!
 花粉症は、原因となる花粉が飛ぶ季節にだけ症状が発生します (日本では約60種類の植物が花粉症を引き起こしているらしいです)。
《 主なアレルゲン 》
スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカンバなど
《 症状 》
鼻の三大症状(くしゃみ、鼻水、鼻詰まり)だけでなく、目の症状(かゆみ、涙目、充血など)を伴う場合が多く、他にも (喉の痛み、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じ) などの症状が現れることがあります。
口腔アレルギー症候群 
さらに、シラカンバ・ハンノキ・イネ科花粉症の人がある特定の野菜や果物を摂取すると口の中が痒くなったり腫れたりする症状まであるってこと、ご存知でしたか?
とにかく、花粉症は本当に厄介で大変なんです。。。
花粉症のメカニズム
近頃は、「通年性アレルギー性鼻炎」「花粉症」の両方に悩まされる人も増えてきているとか。つまり、ほぼ一年中「くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・目の痒み・皮膚の痒み・異物感」などがあるわけです。もう、死んじゃいたいくらい大変ですねっ!
悔しいけれど、この憎っくき敵 (花粉症) に対峙退治していくには 、症状が発生するメカニズムも知っておく必要があります。
 花粉が飛散し出すと、私たちの体の中で何が起こるのでしょうか?そのメカニズムはこうです ↓
  1. 花粉が目や鼻から入り、
  2. リンパ球が花粉を侵入者と認識し、
  3. リンパ球が抗体を作り、
  4. 再び花粉が侵入してきた時に…
  5. 「敵が来た!」と攻撃するわけです

 

ちなみに、この攻撃時にはヒスタミンなどの化学物質が出され、そのため、「くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目の痒み」といったアレルギー症状が出てきてしまうわけなんです。

 

「くしゃみで吹き飛ばしてしまえ!」

「鼻水と涙で洗い流してしまえ!」

「鼻づまりで中に入れないように防御してしまえ!」

 

飛散量と症状の関係
辛すぎる症状は、(残念ながら) 花粉の飛散量に比例して悪化する傾向にあります。
花粉症のシーズンには、「つらいけど、忙しくてなかなか病院に行けない」という患者さんも多いことでしょう。しかしながら、つらい症状は集中力を低下させ、やる気スイッチをオフにし、美貌を台無しにしてしまうという恐ろしい事態をもたらしてしまいます。
「飛散量が多いと困っちゃいますねー」
まとめ
  • 記憶力・集中力・思考力の低下
  • 外出できない
  • 人付き合いが億劫になる
  • 睡眠障害が起こる
  • 倦怠感を伴う
  • イライラする
  • 憂鬱な気分に陥る
  • 食事やお酒がまずい
このように、 花粉症は日常生活 (仕事・家事・勉強など) に様々な悪影響を及ぼすだけではありません。
気分が晴れず、うつ病になってしまうかもしれないのです。
ある調査では、アレルギー性鼻炎 (花粉症を含む) により、大きな経済的損失を生み出しているらしいのです。
なんとかしないといけませんねっ!