舌下免疫療法をすれば花粉症は治る?

 

日本国民の25%以上が「スギ花粉症」と言われていますが、効果的な究極の治療法は未だ存在しません。そんな中、「舌の下にスギ花粉の液を滴下してスギ花粉症を治す」という治療法を聞いたこと、ありますでしょうか?

これが舌下免疫療法です。近年、舌下免疫療法と皮下注射免疫療法はともにスギ花粉症に有効な治療法とされています。

 

 

スギ花粉症の免疫療法とは

免疫療法とは、病気の原因となるアレルゲンを少量からゆっくり増やし、体内に入れて治そうとする治療法です。スギ花粉症の場合には、体に医療用のスギ花粉抽出物を入れ、安全性と反応を見ながらゆっくりと量を増やしていき、体質を徐々に変えていくわけです。

注射で行なう皮下免疫療法は保険適応で1960年代から行なわれていましたが、新・免疫療法として舌下に薬を滴下する舌下免疫療法は2014年に初めて保険適応となったのです。

 

 

 

免疫療法をすれば花粉症は治る?


 
免疫療法は現在、「唯一の花粉症を治し得る治療法」とされていますが、残念ながら全員に効くわけではありません。20%の方が「治癒」し、30%の方が「随分と楽」になり、30%の方が「以前よりは楽」になる治療法なのです。

そして、残念ながら20%の方には治療効果がありません。逆に言えば、8割の方には効果がある、ということです。

 

 

 

いつ始めるべき?

まず、花粉が飛散する時期である1〜5月は治療を開始できない時期…と考えてください。スギ花粉が飛散し始める3ヶ月以上前…つまり、できれば11月初旬には治療を開始していただきたいものです。

治療法はというと、シダトレンという名のスギ花粉抽出薬を舌下(舌の裏)に滴下するわけなのですが、具体的なやり方としては、舌下に垂らして2分間。。。その後、飲み込みます。

これを最初の2週間で量を増やしていき、3週目からは同じ量の薬を毎日舌下に投与します。1回目の舌下投与は医療機関で行ないますが、以降は毎日自宅で行ないます。味は甘く、少し酸味があります。

 

 

 

安全?副作用は?


 
この薬は合成薬でなく、自然界にあるスギの花粉から薬用に成分抽出されているため、薬害はないと考えられます。しかしながら、人によっては舌下直後にアナフィラキシーと呼ばれる強いアレルギー反応を起こす可能性もあります。

これは副作用ではなく副反応と呼ばれるものですが、重篤な副反応はきわめて稀であり、従来の注射による方法よりもかなり安全とされています。

 

 

 

まとめ ☆

舌下法で根治した人は20%弱。大なり小なり改善したという人は全体の8割以上です。つまり、舌下法で誰でも根治するわけではありませんが、かなりの確率で改善はする、ということです。

「花粉症のために快適な生活ができない」という方は、通常の「病院で処方される飲み薬」などと併用して、舌下免疫療法を始めてみてはいかがでしょうか。ある程度効果を得られるには4〜5年の継続的治療が必要だとされていますが、根治すれば良いですよねっ!

 
ちなみに、気になる治療費は…結構安いんですよ!病院での治療費と薬局から処方されるお薬代を合わせて1ヶ月あたり2,000円くらい (保険適用3割負担の場合)。

ただし、スギ花粉の飛散時期だけでなく1年を通じて治療をしますので、毎月ほぼ同額の治療費となります。さらに、治療開始前の検査や年1回程度の検査が必要で、この時には5,000円程度の検査費がかかります。その点はご了承くださいませ。

 
 

関連記事: