吐き気の原因と緊急時に役立つ効果的なツボ
「気持ちが悪い」「ムカムカする」「胃がもたれる」「食欲がない」…
吐き気とは、みぞおちから腹部にかけて具合が悪く、食べたものを吐き出したくなる状態のこと。これは消化器疾患をはじめとする様々な身体の異常や病気によって引き起こされます。
「お腹が痛い」ことは日常的によく起こる症状ですし、痛みが治ればそのまま放っておくことがほとんど…ではないでしょうか。
しかしながら、原因不明のまま何も対処しないでいると、重症化し入院せざるを得ないことになる場合だってあるのです。気をつけましょうね。
今回は、そんな吐き気の原因と吐き気に効くツボについてまとめてみました。
吐き気の原因
ひとくちに「吐き気」といっても、様々な要因があります。
① 二日酔い
二日酔いの症状として多いのが吐き気です。アルコールには利尿作用がありますので、気づかないうちに脱水症状が進み吐き気が起こるのです。また、胃の働きが活発になり、胃酸が過剰に分泌されることが吐き気の原因となるのです。
② ストレス
胃腸はストレスに対して非常に弱い臓器です。人が強いストレスを感じると脳は勘違いを起こし、食べてないのに胃酸を分泌するよう指令を出すのです。そして、ゲップや吐き気だけならまだしも、ひどい場合は胃や腸に穴が開いてしまうかもしれないのです。
③ 眼精疲労 & 肩こり
PCやスマホの使いすぎなどによって「眼の疲れ」「肩こり」が起こり、ひどい時には吐き気や食欲不振をもたらす場合があります。
④ くも膜下出血
吐き気には、怖い病気が隠れている場合もあります。その一つがくも膜下出血です。頭痛はあまりひどくないけど、吐き気が強いため受診してみたら「くも膜下出血」だったということもあります。
くも膜下出血は働き盛りの世代に起こることが多く、亡くなる確率が高い上に重い障害を残すこともあります。たかが頭痛、吐き気と思わず、早期に病院へ行くことも大切です。
⑤ メニエール病
メニエール病は、めまいや吐き気、耳鳴りなど、生活に支障をきたす症状が繰り返し続く病気です。原因はまだよくわかっていませんが、過度なストレスや疲労、睡眠不足や気圧の変化がきっかけで発症すると考えられています。
初期に発見し治療を開始すれば予後が良い病気ですから、吐き気が続くときは無理せず受診しましょう。
⑥ つわり
妊娠による吐き気 (つわり) は、ある食べ物やある香りなど特定のものだけに反応する人もいれば、1日中ずっと気持ち悪い人もいます。また、妊娠初期だけの人もいれば、出産直前まで続く人もいて、個人差があります。
吐き気に効くツボ
① 内関
内関は「ちょっと気持ち悪いなぁ」と思ったときに軽く押すと良いツボです。あまり強く押すと、周囲の筋を痛めてしまいますので止めましょう。
② 厲兌(れいだ)
厲兌は胃に関わるツボで、一般的には便秘に効果的とされていますが、吐き気や胃の痛みにも使えます。「なんだか調子が悪いなぁ」という時は、ゆっくりお風呂に入りながら指全体をもみほぐしてみてください。
③ 関衝
吐き気や嘔吐がある際に即効性のあるツボとして知られているのがこの「関衝」です。自律神経にも作用するので、めまいや立ちくらみなどの症状が出る起立性調節障害の治療にも効果的と言われています。
お灸もオススメ!
家でゆっくりできる時間のある方は、お灸を使うのも良いでしょう。最近は、薬局やインターネットなどで粘着シートのついた便利なお灸を買うことができます。使い方は簡単で、粘着シートをはがして、火をつけてからツボに貼るだけです。
吐き気に効くツボは、上述したもの以外にもありますので、ご自身で調べ、いろいろと試してみてください。
生活習慣を見直そう!
結局のところ、ツボは一時的かつ簡単な対処法のひとつです。根本的に改善させたいのであれば、やはり生活習慣の見直しが大事になってきます。
吐き気には怖い病気が隠れている場合もあります。たかが吐き気…ではなく、原因を追求し、必要があれば生活習慣の見直すことから始めた方がいいのではないでしょうか。躊躇せず、医療機関を受診することも大切なことです。