死因第3位の「大腸ガン」を自分で予防し退治する方法

 

2015年、大腸がんの闘病生活を続けていた俳優の今井雅之さんが54歳の若さで亡くなりました。大腸がんは国内で3番目に多い癌であり、「日本人女性の死因第一位!」とも言われています。

ただし、早期発見・治療ができれば完治の可能性が高い癌でもあります。また、進行した大腸がんでも、癌を全て取り除くことができれば高い確率で完治が望めるのです。

 

例えば、俳優の渡哲也さんは1991年、50歳の時に直腸がんが複数見つかったと言われています。早期のがんでしたが進行していることもあり、手術で人工肛門 (ストーマ) を付けていることを公表されています。

また、俳優の石坂浩二さんは2002年に直腸がんの手術を受け、無事復帰されています。ジャーナリストの鳥越俊太郎さんの場合は2005年にステージIIの直腸がんが見つかり腹腔鏡手術を受けています。その後、2007年に肺に転移していたものの、再度手術で助かっています。

 

 

 

 

一方で、女優の坂口良子さんは2011年に大腸がんの手術を受けますが、その後再発し、再手術 & 抗がん剤治療の闘病の末、2013年に亡くなりました (享年57)。

このように、大腸がんは命に直結する病気なので、放っておくと危険です!今井雅之さんの場合は、「ここまで進行するには10年かかる。すぐにでも手術しないと…」と言われるほど末期の状態だったそうです。

 

通常、末期の大腸がんでは積極的な治療はなされず、緩和ケアが中心に行われるようですが、今井雅之さんの場合は舞台に立ちたい一心で積極的にがんを治す方向で治療を進めていたようです。

残念ながら仕事への復帰はかなわなかった今井さん。亡くなる一か月前に行われた記者会見では、末期がんで闘病していることを公表し、大腸がんの定期的な健診と早期治療の大切さを多くの人に訴えかけたのです。
 

 

 

 

大腸がんの主な原因

かつては胃がんが女性のがん死因1位だったのですが、2003年以降は大腸がんが1位になり、年々増加しています。

 

 

 

そんな大腸がんの3大症状は、

 

  1. 便に血が混じる
  2. 便秘
  3. 腹痛

 

です。

 

これらは大腸がんでなくても起こりやすいため見逃しやすく、さらには特に症状が出ないことも多いため、発見が遅れて手遅れになることがあります。

 

 

 

そんな大腸がんの主な原因は「悪玉菌の増加」です!例えば女性の場合、かつては家で食物繊維多めの食事を摂ることが多かったわけですが、女性の社会進出に伴い、男性と同じように肉や高脂肪の食事を摂ることが増えました。

その結果、女性の大腸がんが急激に増えているのです。

 

大腸がんの引き金となるのは「腸内の悪玉菌の増加」です。加齢とともに増える傾向があるので注意が必要です!

 


 

 

 

 

便秘だと大腸がんになりやすい?

便秘には様々な弊害がありますので、解消させておくに越したことはないのですが、便秘が大腸がんの直接的な原因かどうかはまだ証明されていません。

ただ、便秘になって腸内に長時間便が停滞すると悪玉菌が一気に増えて腸内の便の腐敗が進むのは事実です。その結果、有害物質が発生しポリープができやすくなり、大腸がんの原因となる…といった流れがあります。

 

なので、医学的に明確な証明こそなされていませんが、「便秘だと大腸がんになりやすい」のは間違いありません。ですから、食物繊維の少ない食生活運動不足ストレスなどといった便秘を招くような生活習慣はダメなのです!

これらは間接的に大腸がんの原因になり得るのです。
 

 

 

 

大腸がんには早めの対策が肝心!

大腸がんの原因となるポリープは、大腸粘膜にできるイボ状の突起。これが必ずがんに進んでいくのだそうです。

大腸ポリープの多くは良性のものですが、放っておくと大きくなり、徐々に前がん状態となり、最終的にがんになります。直径が2㎝以上の場合は、がんに発展している可能性が高いとされています。

 

 

というわけで、

 

大腸がんにならないために今からできることは何だと思いますか?

 

 

 

 

前述した悪い生活習慣を改善させることも一つですし、もう一つは、3年に1度は大腸内視鏡検査を受けることです!

非常に怖い大腸がんですが、実は早期発見で治る確率がグンと高くなるがんでもあるのです。大腸がんのもとは大腸ポリープ。なので、そのポリープを早めに切除してしまえばいいのです。

 

 

大腸内視鏡検査は事前に腸を空にするので、検査後にビフィズス菌などの善玉菌を摂れば腸内が一気に善玉菌優勢になります!便秘改善にも効果的です!ぜひ受けてみてくださいね☺️
 

 

 

 

大腸は、癌以外にもこんな病気に注意が必要です!

 

■  虚血性大腸炎

なんらかの理由で大腸への血液循環が悪くなり、必要な酸素や栄養分が供給されなくなって炎症や潰瘍が生じる病気です。突然の腹痛や下血といった症状があります。便秘も原因の一つです。

 

■  大腸憩室炎

憩室とは、大腸の壁の薄い部分が外に袋状に飛び出したもの。ここに便が詰まるなどして炎症を起こした状態が大腸憩室炎です。症状は腹痛や下痢、便秘などで、炎症が進むと発熱や血便の症状を引き起こす場合もあります。
 

 

 

 

大腸がんを自分で防ぐ予防法

 

①  動物性たんぱく質や脂質を控え、食物繊維をしっかり摂ること

 

 
 
まずはじめに、大腸がん予防に欠かせないのは食生活の改善です。肉や脂肪分を控えめにすることが大事です。とはいえ、タンパク質をカットしすぎると筋肉が落ち、逆に便秘を招いてしまうので、適度に補いましょう。

その上で、善玉菌を増やす「食物繊維の多い食品」「ヨーグルト」「味噌」「漬け物」などの発酵食品をしっかり摂りましょう!

 
 

 
 
ただし、食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があり、頑固な便秘の方が不溶性の食物繊維ばかり摂ると腸内の便の水分が奪われて硬くなり、便秘が悪化することもあります。

なので、まずは便の水分を増やして柔らかくする水溶性食物繊維から摂るのがおすすめです。オクラモロヘイヤこんにゃく海藻類りんごなどの果物に多く含まれます。

 

 
 

②  運動で腸を鍛える!

 

大腸がんを防ぐには、運動の習慣をつけることも大切です。加齢や運動不足により、筋力は低下し、腸の筋力まで低下してしまいます。腸の筋力不足は便秘を招き、大腸がんの要因にもつながります。

これを防ぐためには適度な運動が必要なのです!といっても激しい運動をする必要はありません。おすすめはウォーキングです。腸をダイレクトに刺激し、便秘改善効果が高いとされています。腹筋運動も良いでしょう ☆

 

 


最終更新日:2017/12/14