肌を「虫が這う」ようなムズムズ感覚・症状は何かの病気?

 

肌に虫が這うような感覚がして悩まされている方、いらっしゃいませんでしょうか?この症状はいったい何が原因で起こっているのでしょうか?

ダニやノミの仕業であれば噛まれ傷が残るはずですし、同居している家族からは同様の症状の話を聞きません。こころの病気なのでしょうか?不安です。 

というわけで、考えられる病気について以下にまとめてみました。虫が這う感覚の正体やいかに?

 

むずむず脚症候群

「足の内部が痛がゆい」「火照る」「虫が這うような感じがする」「皮膚がムズムズする」などの症状があれば、「脳内のドーパミン不足」「遺伝子的要因」「原因不明」などで起こる「むずむず脚症候群」(レストレスレッグス症候群) かもしれません。

一般的に「むずむず脚症候群」は、脳内のドーパミン不足が原因で安静時に皮膚の異常感覚が起こる病気として知られています。下半身の症状を訴える人が多いのですが、人によっては手や背中など足以外に皮膚感覚異常が現れることもあります。

「もしかしたらそうかも」と思ったら、心療内科か神経科を受診されてみてください (「むずむず脚症候群」は糖尿病や腎臓・肝臓の病気でも起こることがあります)。

 

むずむず脚症候群の症状・原因・治療法【まとめ】

 

 

脳の病変

背中や腕などに虫を感じるようであれば「脳の病変」の可能性もあります。ないものがあるように神経に働きかけているのです。皮膚の上を虫が這う感覚は「統合失調症」妄想性障害」(寄生虫妄想)「精神分裂病」「解離性障害」「認知症」「パーキンソン病」などの症状の1つと言えます。

本人の自覚は難しいので、家族など周囲の方が病院 (診療内科・精神神経科など) に連れて行き、発覚するケースが多いようです。

ただし、虫が這うような感覚だけなのであれば、「妄想」「幻覚」「幻聴」を主な症状とする統合失調症ではないでしょう。

 

「寄生虫妄想」について

認知症と妄想性障害の違いについて

 

 

更年期障害

更年期障害は (主に40~50代の頃) 男性ホルモンが低下することによって自律神経のバランスが崩れて起こる病気の一つです。「憂鬱感」「無気力」「だるい」「頭痛」「めまい」といった症状が一般的ですが、虫が這うような感覚という幻触が起こることもあります。

 

その「かゆみ」、原因は更年期障害かも!

 

 

おわりに

「異常な感覚に襲われるんだけど、その原因がわからない」となれば、とても不安になるものです。実際のところ、その原因は様々です。病院をいくつハシゴしても「原因不明」であったり、誤診を受けたりすることも少なくありません。

それでも、なんとかして原因がわかれば精神的な負担は軽減されることでしょう。