シュバイツァー博士、功績の裏で悪評も?

アルベルト・シュバイツァーは、「20世紀のヒューマニスト」として知られる心優しきドイツ人。

19世紀生まれの白人でありながら、「人類皆兄弟」として、アフリカのジャングルで人権活動 (医療 & 伝道) を行い、ノーベル平和賞を受賞しました。

世界史にその名を刻む偉人です。

 

しかしながら、

「シュバイツァー博士は“密林の聖者”ではなかった」と考える人たちもいます。

 

どういうことでしょうか?

さっそく、彼らの主張をみていきましょう。

 

 

 

 

ハンセン病にかかり、手足を切断された人々

「この事実を多くの人々はまったく知らない。」

 

赤道アフリカの、ランバレーネという小集落(現在はガボン共和国の一部)からオゴエ川を船で50分ほどさかのぼった密林の中に、シュバイツァー博士は病院を建てました。

1913年のことです。その後40年にわたっての努力に対し、1952年度のノーベル平和賞が与えられた。

 

シュバイツァー博士の名声と献身的な努力は世界中に知れわたり、この病院には世界中から訪れる学徒も多く、ボランティア志望者も跡を絶ちません。

しかし、迎えにきた船の現地人をはじめ、手足を切断されている人々がなんと多いことか。実は、これらの現地人はハンセン病にかかり、シュバイツァー病院で切断手術を受けたのです。

 

 

 

 

シュバイツァー博士が病人を作り出し、日本人医師が彼らを治療した?

ランバレーネにおけるハンセン病は、シュバイツァー博士が持ち込んだ砂糖やミルク、コーヒーなどを現地人が摂ったことで急速に広がったという説を唱える人もいるようです。

 

ハンセン病王国の誕生…

 

1950年代、シュバイツァー博士の病院は入院患者で満員でした。夜になると、ぜんそく患者のせきの大合唱。かつては、この地方にぜんそくなどなかったそうです。

これも、ある人に言わせると博士の食事指導が原因なんだとか。。。

 

その他、白内障、結核、リウマチ、心臓病、腎臓病、尿道炎をはじめ、多くの病人がいたようで、日本人の医師がこれらの病人を食事だけで、極めて短時間に片っ端から治していったらしいのです。

博士が病人を製造し、日本人医師がこれを治していった?

 

 

 

 

 

シュバイツァー博士を恨むようになっていった現地の人々

ノーベル平和賞シュバイツァー博士の功罪

 

この事実を見せられた現地人は博士を恨むようになっていったとか。

 

真意のほどはわかりませんが、晩年の博士は厳しい批判を浴びるようにもなったことは事実のようです。

「彼は “密林の聖者”ではなく、“密林の悪魔”だ。」と。

 

このような事態を引き起こしたのは、博士が“身土不二”の原理を知らなかったためとされています。

現地人のみならず、博士のアシスタントの医師や看護婦もほとんど健康を害し、落後する者も多かったようです。

 

現地人の病気は、異国の食物をとったためであり、医師や看護婦は、異国で遠いヨーロッパの肉食を主とした食事をとっていたため。

いずれも、“身土不二の原理”に従わなかった…というよりも、その原理を知らなかったために起こったのだ、と。

 

 

 

 

シュバイツァー博士と対立した日本人医師

現に、ランバレーネに2ヶ月間滞在したこの日本人医師は、他の白人たちと同じ食事をとったため、病気にかかってしまいます。

その食事の材料は、動物性食品、バター、チーズ、砂糖などで、すべてヨーロッパから取り寄せたもの。「その土地の産物を食べる」という、身土不二の原則に違反するものだったから病気になったと考える日本人医師。

 

この医師を見舞ったシュバイツァー博士は、「切断しなければ死んでしまう」と西洋医学式治療を勧めたそうです。

しかし、日本人医師は「自分で治す」といって手術を断ります。食事だけで治す自信があったからだ。これは西洋医学への宣戦布告でした。

 

そして、特別に取り寄せた玄米によって、たった8日間でこれを治してしまったというのです。博士はこれを知って不思議に思い、かいようの治った跡を黙って眺めるだけ。「どのようにして治したか」を聞こうとはしなかったといいます。

この事実を見せつけられても、東洋の医学を学ぼうとすらしない博士に、日本人医師は見込みなしと判断し、「もうランバレーネに用なし」として去るより外なかったというのです。

 

それでも、シュバイツァー博士の献身的な行動は当然高く評価していました。病院も医療費も患者家族の世話も一切無料、すべて博士独りで負担していたからです。

 

 

 

 

おわりに

 

以上、

読んでみて、皆さんはどのように感じましたでしょうか?

 

上記の事例から、

・西洋医学は絶対ではない
・医療分野以外の社会、環境、人体に関する総合的な見識を持つ必要がある

といったことが言えるのかもしれません。

 

 

しかし、

シュバイツァー博士のとった行動はやはり立派なものであり、あの時代の、あの地域での医療活動を誰が責められるでしょうか。

自らの私財を投げ打ち、生涯を捧げ、孤軍奮闘してきたという事実は本当に素晴らしいことだと思うのです。

 

ただ、仮に、上述の話が事実だとすれば、それは (当時の) 博士が人体や病気に対する正しい認識を欠いていたから、とも言えるのでしょう。

 

人間という生き物は、想像以上に環境(風土、食物、菌類など)に依存・適応しているようですね。

 

そう考えると、

同じ地球上ならまだしも、将来、宇宙に住むようになったら、、、

 

我々人類は様々な病気や精神疾患に悩まされてしまうかもしれません。

 

 

いずれにせよ、

シュバイツァー博士が残した偉大な功績は絶対的なものですし、本当に立派なものなのです。

惜しむべきは、最新の医療知識と技術があれば手足を切断せずに済んだ人たちもいたであろうに、ということ。

 

なんともやるせない気持ちになってしまいますね…

 

 

関連記事: