初心者のためのNISA講座 ⑨ 市場の平均を目指す「インデックスファンド」
インデックスファンドとは、市場平均(ベンチマーク)と同じような動きをする運用を目指すファンドのことです。
※ ここで言う市場平均とは、「日経平均株価」「TOPIX」など、いわゆる株価指数です。
つまり、インデックスファンドというのは、常に市場の平均を目指すファンドということになります。
◯ 銘柄選びの手間が減る
株や投資信託を行う場合、何千何万もの銘柄から有望な投資先を選ぶことになります。投資経験のある方にとっては楽かもしれませんが、初心者にはかなりハードルが高いのです。
その点インデックスファンドであれば、日経平均株価などの株価指数と似た動きをするシンプルな商品なので、投資先選びにかかる手間暇は大きく減少します。
インデックスファンドの多くは、日本株式・日本債券・外国株式・外国債券など様々な投資先を商品化していますので、自分のニーズに合った投資がしやすいようにできています。
また、購入時手数料が無料、運用管理費用が比較的安い、資金流入があるので規模が大きくなっているなど、積み立てて投資をし続けたい方の条件にピッタリとも言えるでしょう。
◯ 利益は市場の平均と同じ
「市場の平均を目指す」商品である以上、市場平均以上に儲けるものではありません。この点、大きく儲けたい方にとってはデメリットと捉えられるのかもしれません。
一言に「インデックスファンド」と言っても、やはり商品数はかなりあります。その数あるインデックスファンドの中から一つを選ぶのは、初心者にとっては難しく感じられるかもしれません。
さらに、ネット証券やネット銀行、総合証券、大手銀行、地方銀行など、取扱金融機関によって品揃えが異なります。「様々な商品から自分に合ったものを選びたい」という方は、品揃えの豊富なネット証券を使うと良いのではないでしょうか。
投資の一つに「インデックスファンド」を取り入れることで運用の幅は大きく広がります。手数料が比較的安いのもメリットの一つと言えるでしょう。
ですが、もっと運用コストを下げたい方は、投資に慣れてきた頃合いを見計らって、ETF (上場投資信託) などの上級者向け投資法に挑戦してみるのもいいかもしれません。もちろん、市場の動向次第ですよ。
※ ETFとは、 証券取引所に上場し、株価指数などに代表される指標への連動を目指す投資信託で、 「Exchange Traded Funds」の頭文字をとりETFと呼ばれています。 たとえば、ETFの代表的な商品として、「 東証株価指数 ( TOPIX )」に連動するETFがあります。
最後に、
「インデックスファンド」はバランスファンドをいくつか組み合わせて構成されているということも、頭の片隅に入れておいてくださいね。