初心者のためのNISA講座 ⑩ 復習 (最終回)
いよいよ本講座最後の章となりました。ここまでお読みいただき、いかがだったでしょうか?
わかりづらい点も多々あったかとは思いますが、投資に関して言えば、「一度にすんなり理解できるものではない」ということを是非ご理解ください。
※ 「初心者のためのNISA講座」シリーズ以外にも、「投資」「投資信託」全般に関して様々な記事を書いていますので、そちらも参考になさってくださいね
さて、
ここでは復習の意味も込めまして、「ニーサ利用時の注意点」と「Q&A」をお届けしたいと思います。
最後までさらっと読んでみてくださいね (笑)
2014年から始まった、株式投資などの売買益を一定額非課税にするお得な制度です。
NISA口座を開設して上場株式や投資信託を購入すると、毎年120万円までの非課税投資枠が設定され、その分の売買益や配当金が非課税となります。
- 非課税枠は売却した時点で消滅
- 特定口座・一般口座との損益通算ができない
- 非課税投資枠の未使用枠は翌年以降に繰り越せない
Q1. NISAのメリットは?
NISA口座で運用できる120万円 (1年間の最大新規投資額) から得られる収益を5年間非課税にすることができます。毎年120万円ずつ投資すれば、最大600万円を非課税で運用することができます。
Q2. NISAの対象となるのは?
上場している株式、リート(不動産投資信託)、ETF (上場投資信託)、公募株式投資信託などが対象となります。
Q3. NISA口座で取引を行った場合、確定申告の義務はある?
ありません。NISA口座での売買益および配当金などは非課税であり、売買損失もないものとみなされます。
Q4. 非課税期間5年間が終わるとどうなる?
NISA口座の上場株式や株式投資信託などは、特定口座や一般口座などの課税口座に移り、その後の配当金や売買益などについては課税されます。
上記の課税口座への移管のほか、引き続きNISA口座で、翌年の非課税枠120万円を利用し、そのまま保有し続けることもできます。
Q5. 複数の金融機関にNISA口座を開設することは可能?
NISA口座の開設は、一人一つの金融機関のみ可能となります。しかし、毎年NISA口座を開く金融機関を選択し直すことはできます。
株価が下落したNISA株を特定・一般口座に移すと、株価上昇時に課税されてしまいます。また、配当金の受け取りを「株式比例配分方式」にしていないと課税されてしまいます。
このようなキーワードは、実際に投資商品を選び購入する際に何度も出てきますので、その都度確認し、覚えながら進めていってくださいね。
確かに、NISAにはデメリットや注意点もありますが、そこにばかり目を向けて、このメリットを活かさないのはもったいないことだと思います。
いきなり、120万円ギリギリまで投資する必要はありません。投資が初めてで不安なら、10万円から始めてもいいのです。
また、口座開設だけなら無料ですので、少しでも興味のある方はまず口座を作ってみてはどうでしょう?
無理のない範囲で投資を始め、あなたの人生が少しでも輝き増すことを祈り、本講座を締めたいと思います。
最後までお読みいただき誠ににありがとうございました ☆
初心者のためのNISA講座① そもそもNISAってなに?はこちら