【実録 ②】株投資で10万円をいかに増やせるか

 

前回は、「10万円で株を購入しどう増やしていくか」という実験的な試みでA社の株を買ったわけなのですが、予想 (期待) 通りA社は頑張ってくれ、株価を上げてくれました。

 

ちなみに、A社の株を買った主な理由は

株主優待権利確定月が近い
・業績好調
・記念配当実施決定

 

この3点でした。

 

人気が出て、買われてもよいはずの条件が揃っているのになぜか売られて値を下げていたA社の株を、RSI指標を参考にして買ってみたわけですね。気になる結果はいかに?

 

 

 

 

買うにしても売るにしても確固たる根拠が必要です

さて、購入後の株価は上がったり下がったりしていますが、トータルでは順調に上昇しています。それじゃあいつ売れば良いか?・・・と考えるべきところですが、買うにしても売るにしても確固たる根拠が必要です!

先にふれましたが、A社株を買った根拠は3つありましたね。このうちいずれかが消滅したら「売り」になります。

 

 

ここで注目したいのは買った理由の一つ目。「株主優待権利確定月が近い」ですが、これは権利確定日に向けて株価は上昇し続けると予想する、という意味です。ただし、権利確定日前に株は売られる…ともみています。

ですから、株価がそれ相応に上昇したと言えるときに売却してしまえば確実に利益を手にすることができるわけです。ではいつ、どの時点で?

 

その答えは、これまでも見てきたRSI指標を参考に見ていきましょう。「株主優待権利確定月」まで3週間を切ってしまいました。RSI指標は77.06%となっています。70%以上で買われすぎ…でしたね。つまり、売りのサインを出していることになります。

でも、今の時点で本当に売るべきなのか半信半疑です。「もっと高くなるんじゃないか」という希望的観測が「売り注文」をクリックする右手人差し指の動作を邪魔します。

 

 

 

 

他のテクニカル指標も確認しよう!

それなら、他のテクニカル指標も確認すれば良いですね。他の指標も売りサインを出しているなら納得して売却できます。そこで選んだのが「ボリンジャーバンド」です。
 

 

 

ボリンジャーバンドは株価の勢いの変化、反転、方向を確認できる便利なテクニカル指標です。

 

 

 

真ん中の線を基準として上下に線が3本ずつあるのですが、1本目の線を+1σ(上方向。下方向は-1σ)、2本目の線を+2σ(上方向。下方向は-2σ)…と言います。ボリンジャーバンドの見方などについてはここでは省略しますが、

要は、+2σを越えたら売りサイン、-2σを越えたら買いサイン、という感じです。これを参考に、A社株が+2σを越えていることを確認しました。

 

権利確定日が近く、RSI指標とボリンジャーバンド指標の2つで売りのサインが出ています。・・・というわけで、ついに売ってしまいました!売却価格920円です。売買には取引手数料がかかりますので、売却益から手数料を引くと、

 

(92,000円―76,300円)-総手数料600円=15,100円

現時点で15,100円のプラスです。

 

 

 

 

A社株のその後…

A社株はすでに売ってしまいましたが、今後の参考のためにその後どのような値動きをとったかみておきましょう。

実は、920円で売った後、株価はさらに上昇し、およそ2ヶ月後にはなんと2,140年をマーク!その後も値を下げる気配はありません。

 

 

 

 

「なんてこった…」というのが本音です(泣)

15,100円の利益どころか、0が一つ違う150,000円の利益も夢ではなかったのです。いくらテクニカル分析、ファンダメンタル分析を駆使しても、天井(最も高い値をつけたときのこと)で売るのは本当に難しいです。

 

ただし、儲けたのにクヨクヨしても仕方ありません。こう考えましょう。「利益を得た…という事実に変わりはない。損はしていないんだ」、と。

株を売って利益を出したのに更に株価が上がっていくと「負けた~」と言いたくなりますが、そうではないんです。前向きに考えていきましょう。1円でも10万円でも、プラスはプラスです!株投資は 常に “プラス” 思考で “プラス” を呼び込みましょう!

 

 

 

 

次に目をつけたのはB社株

さて、次はどの株を買おうかなぁ〜とリサーチしていると、B社の株が目に留まりました。業績良好で営業益3割増!しかも復配の予定となっています。

 

9月に株主優待権利
・業績良好かつ復配予定
・株価割安

 

3拍子揃っているB社株。しかし、7月に入ってからの株価はあまり思わしくなく。。。

 

 

その大きな原因は中国発の株安。ならば、ガクッと株価が下がるようなことがあればと621円で指値をしておいたんです。すると、チャイナショックで日経平均株価が急落し、B社株も一時613円の安値に。

というわけで、このタイミングでB社株を100株購入したのです。

 

 

 

 

 
 

それから…チャイナショックの影響は?

さて、すでに頭の中は「買ったばかりのB社株をどのタイミングで売るか」ということです。優待権利獲得後(9月末)でも良いですし、その前に株価が高くなったところで売ってしまっても良いですし。

というわけで、株価とファンダメンタルを分析しながら考えていきましょう。

 

しかしながら。。。

今後、株価が上昇するものとばかり思っていたB社株ですが、なんだか雲行きが怪しくなってきた7月下旬。B社自体は問題なかったのですが、チャイナショックの余韻が残り、世界経済危機に発展する可能性も出てきました。

 

どんなに業績の良い銘柄でも、こうなってしまってはどうすることもできません。「う〜む、B社の株価動向もよろしくないな…」

そんなわけで筆者は躊躇することなく売ってしまったのです。

 

(売付67,300円  -  手数料150円)  -(買付62,100円+手数料150円)=4,900円

 

 

 

 

いったい何をしたんだか…ほんのちょっぴりに利益。。。

時間を無駄にしただけだったな…などと思ったりもしましたが、結局、その後の株価動向を見て、このタイミングで売ってしまって本当に良かったなと思わずにはいられませんでした。

 

2週間後、

B社株は最安値579円をマーク!

 

 

もしも世界経済と市場動向をよく観察していなかったら、損切りさせられていたことでしょう。市場にアンテナを張っておくって本当に重要ですね!

 

 

というわけで、

10万円を元手に実験的「株投資」を行ってきたわけですが、これまでのところ12万円。プラス2万円です。まずまず、といったところでしょうか。

 
さて、次はどの銘柄を買うのか、楽しみだなぁ☺️

 

ひとまず、【実録 】株投資で10万円をいかに増やせるか・シリーズは計2回で終了したいと思います。気が向いたら続編を書くかも☺️

それでは、皆さんも頑張ってくださいね!

 

 

 

 


最終更新日:2017/12/16