【実録 ①】株投資で10万円をいかに増やせるか
年収300万円くらいの人が、「10万円を元手に株投資してみよう!」と思うことって十分ありますよね。ただ一方で、「実際のところ株投資って儲かるの?」と感じる方も少なくないでしょう。
もちろん、株投資は元本保証のない世界ですから、儲かることもあれば損することもあります。
そこで今回は、過去に10万円で株投資を始めた筆者の経験をもとに、「実際のところ株投資って儲かるの?」という質問に答えるべく、わかりやすく解説していきたいと思います。
株投資ってどんなものなのでしょうねー。10万円が増えるかもしれませんし、大損するかもしれません。お楽しみに。
10万円以下で買える銘柄選び ☆
まずは銘柄選びが最初のステップとなります。10万円以下でどんな銘柄が買えるのでしょうか?ワクワクドキドキですね。そして、その候補群の中から、今後値上がりしそうなものを選ばなければなりません。
筆者はこの時、東証一部上場企業のAという会社に注目。このAという会社、先週株価が急落していたのです。なぜ急落したのかニュースを検索したのですが、特別な理由は見当たりませんでした。
A社の権利確定は今月末なので、通常であれば株価がどんどん上がっていってもおかしくはないのですが、なぜか突然の急落です。A社のことをよくよく調べてみると、業績は好調!特に目立った問題はなし。
そして、今月末には設立15周年の記念配当(2円)が実施されることも発表されています。
・株主優待権利確定月が近い
・業績好調
・記念配当実施決定
こうした好条件が揃っている中で、理由なしの株価急落。「これは一時的な株価調整で、かつ今月末に向けて株価再上昇するに違いない」と予想し、A社株を狙ってみることにしました。
テクニカル指標を参考に、買うタイミングを計る ☆
筆者は、どの時点でA社株を買うかタイミングを図るのに、RSIというテクニカル指標を参考にしました。
RSI指標とは、簡単に言うと株が買われすぎか売られすぎかを示す指標です。RSI指標が70%を超えると買われすぎ、30%を下回ると売られすぎと言われています。
つまり、30%を下回ったら買い、70%を越えたら売り。これが基本の売買方法となります。
そして、
ここ半年間の日足チャートとRSI指標をよ〜く見てみると、、、
RSI指標は約10.0%。つまり、売られすぎの目安である30%を大きく下回っているのです。「よし、今こそ買い時だっ!」
ちょっとドキドキしながらも、A社株を買ってみることにしました 。
1株763円。A社株は100株単位での売買なので、約定代金は76,300円です。それに加えて取引手数料が徴収されるので、合計76,450円の支払いでした。
その後の株価の動きは?
見事予想は的中し、A社の株価は大きく上昇しました。884円まで上がり、取引手数料抜きで12,300円の含み益です!この時、人間の心理として「売っちゃおうかな」と思う人もいれば、「まだまだ上がるぞ!」と思う人もいるでしょう。筆者の当時の気持ちは…両方です。
しかし、自分にこう言い聞かせます。「おい、自分を見失うなよ!」と。そこで先にふれたRSI指標を冷静に確認してみると、RSIは56.7%。買われすぎの目安は70%以上で売りサインは出ていませんから、まだ売らないことにします。
本音は、「売っちゃえば12,300円儲かるのになぁ」といったところなのですが…。どちらに転ぶか、ドキドキです。そして翌日、株価の動向は…
少しだけ下がっちゃいました。
844円、RSI指標は48.5%です。「指標」ではまだ売り時ではないのですが、前日より株価が下がると何となく残念な気持ちになるのが人間の心理というもの。下がらず、一直線で上がれ~と思っちゃいます。
ただ、ここで忘れていけないのは、A社株を買った根拠です。前述した「決定に至った3つの理由」がありましたよね!これから月末に向けて株価が上昇する…と予想していたわけで、それはまだまだこれからなのです!
もちろん、ケース・バイ・ケースで臨機応変に売買しなくてはなりませんが、この時は「まだ売るには早い」というのが筆者の結論です。
売買の目安タイミングである月末まではまだ3週間ほどあり、RSI指標で見ても、売りのサインは出ていません。今月中に売ることになるとは思いますが、株価の多少の上下で一喜一憂してはいけません。
さぁ、今後の株価の動きと10万円の行方はいかに…?