「何に投資するか」よりも「なぜ投資するか」を考えよう!

 

投資も資産運用も、やろうと思えば誰でもできます。証券会社に口座を開設して、お金を振り込んで、適当に株や投信を買えばいいだけなのですから。

でも、そういうことではありません。投資をすることが目的なのではなく、「増やす」こと。つまり資産形成が目的のはずですよね。

 

株がいいとか、不動産がいいとかではなく、自分の価値観、自分のライフスタイル、そして経済情勢に照らし合わせてみて、今はいったい何に資産を分配するのが賢いのかを考えてみましょう。

これは人によって異なります。

 

投資で利益を出すには、「知識」「マーケットの風向きを読む力」「決断力」「欲に打ち勝つ力」など、様々なスキルが必要です。ただ、情報が氾濫すると、なんだかカンタンに儲けられるような気がしてくるものです。

もちろん、ある時期の、ある局面ではカンタンな場合もあります。しかし、同じ局面が繰り返しやってくることはありませんし、時代環境が変われば状況は全く異なります。

 

では、そういう違う局面にも柔軟に対応できる眼力技術を持つべきでしょうか?これこそ難しいことです。私は基本的に投資推奨派なのですが、誰でも投資をやるべき…とは思っていません。

なぜなら、投資にはやはり向き不向きがあるからです。それは能力の問題ではなく、価値観やライフスタイルといった観点からです。

 

だからこそ、「あなたは投資をしないほうがいい」というアドバイスも状況次第ではアリだと思うのです。

というわけで、ここでは「何に投資するか」より「なぜ投資するか」を考えてもらうべく、以下をさっと読んでみてくださいね。

 

その結果、「投資には手を出さない」という判断やライフスタイルがあってもいいと思いますよ♡

 

 

 

「投資をしない」という生き方もある!

「貯蓄から投資へ」「お金は銀行に預けるな」という流れになって数年、「資産運用をしない人は愚かだ」と言わんばかりの論調もありますが、投資ってそんなに大事なことなのでしょうか?

私は、「投資をしない」という生き方があって当然だと考えています。投資をして増やす人が偉くて、何もせず銀行預金に入れておく人が愚かだ、なんてことはまったくないと思うのです。

 

 
そもそも、株や外貨、不動産は、生活必需品ではありません。リスクを負ってお金に働いてもらわなくても、自分が働いて稼いで貯蓄して備える…これだって十分にアリでしょう。

投資という選択肢をなくせば、覚悟して本業に集中できるというメリットもあります。逆に、自分で働くには限界があるから老後の蓄えが不十分になってしまう、と考えるのであれば、やはり投資をすればいいのです。

 

一方で、「いろいろやってみたけどやっぱり自分は投資に向いていない」と思う人は (世の中の風潮に流されず)、投資をしなければいいんです

 

 

 

 

「なぜ投資するのか」をもう一度考えてみよう

現金よりも、株の方が大きな価値を生み出してくれると考える人は株にシフトさせるでしょう。株よりも、不動産の方が安定して富を生み出してくれると考える人は株を売って不動産にシフトさせるでしょう。

しかし、起業を目指している人であれば、銀行に預けたままにしておくかもしれません。

 

「老後は海外で」と考えている人は、その国の債券や定期預金に、「夫婦で旅行三昧の生活をしたい」という人は、旅行積立(これ利回が結構高いのです!)に資金を回すことでしょう。

ともかく、原点に戻って「なぜ自分は投資をするのか」を考えてみてください。

 

 

ついでに言っておくならば、自分の性格を知ることも重要です。神経質なのか、おおらかなのか、悲観的なのか、楽観的なのか、スリルを好むのか、安定を望むのか。それによって、投資のスタイルは異なってきます。

 

 

 

 

経済・金融サイクルに合わせ、資産分配を変える

余裕資金をどう動かすのかを考える際、景気や金利、インフレ・デフレなど、経済環境も考慮しなければなりません。ですから、最も効果の高い投資方法は、ひとつの対象でじっと運用するのではなく、その時代環境ごとに見直し、「効率的」な方法を都度考えることです。

不動産が上がると思えば不動産に、資源が高騰すると思えばコモディティに移動させます。まだデフレが続くと思う人は現金のままにしておくでしょう。常にそういう意識を持っていれば、生活の中で情報が自然に集まるようになります。

 

 

 

利回りそのものを比較しても意味がない

確かに利回りは投資判断の重要な指標の一つですが、利回りのみで判断してはいけません。例えば、不動産投資の利回りは、都心部よりも郊外や古い物件のほうが高くなっています。

しかし、都心から離れるほど空室リスクは高くなりますし、古くなれば修繕費がかさみます。そういうリスクがあるからこそ、高い利回りで売り出されているのです。

 

ですから、目先の利回りに飛びつくのではなく、「その利回りがいったい何年維持できそうなのか、その根拠は何なのか」などを考えてみることが大切なのです。

 

 

 

人はなぜ投資をするのでしょうか?

それは、相場変動の規則性を発見し、欲望をできる限りコントロールし、資金を投下すれば、儲かる確率が高いからです。小遣い稼ぎくらいであれば誰でも十分可能だからです。

暴落時に仕込むか、相場の波にちょっと乗っかるだけで、ちょっとしたサラリーマンの年収分の利益を得ることが可能なのです。

こういったことが人々を投資に誘っているのではないでしょうか。

 

 


最終更新日:2017/12/02