膵臓ガンの発症リスクと初期症状について

 

膵臓は、食物の消化を助け血糖の調整を行ってくれる重要な機能を持つ臓器です。近年、この膵臓を蝕むガンの損害がクローズアップされ始めています。

膵臓ガンは治すのが難しいガンの1つと言われていますが、その原因はわかっているのでしょうか?

 

いえ、残念ながら、原因はまだはっきりとはわかっていません。しかしながら、膵臓ガンの発症に関わる様々なリスク因子は明らかになっています。

そこでここでは、「膵臓ガンの発症リスク」と「初期症状」についてみていきたいと思います。

 

 

 

 膵臓ガンになりやすい持病 

膵臓ガンは、診断時すでに手術ができない状態まで進行しているケースの多い悪性度の高いガンです。そこで、膵臓ガンのリスク因子を持っている方は定期的に検査を行い、早期発見・早期診断に繋げることが大切です。

まず、現在までにわかっている膵臓ガンのリスク因子として、家族歴(親子・兄弟姉妹の病気)、自分がかかっている病気が挙げられます。

 

 

◯ 家族歴(親子・兄弟姉妹の病気)

膵臓ガン患者の3~9%は血縁者にも膵臓ガンの人がいるとされています。特に、親子や兄弟姉妹に2人以上の膵臓ガン患者がいる「家族性膵臓ガン」の家系では、一般の人と比べて膵臓ガンのリスクが約7倍も高くなるそうです。

 

 

◯ 自分がかかっている病気
 

・糖尿病

糖尿病でない人と比べるとリスクは2倍。糖尿病を発症してから1~3年以内に膵臓ガンを発症することが多いとされています。

 

・慢性膵炎

一般の人と比べて、発症リスクは13倍と言われています。

 

・膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、膵嚢胞(すいのうほう)

この腫瘍があると膵臓ガンになる危険性が高まるため、精密検査と適切な治療が必要になってきます。

 

膵臓ガンの精密検査

 

 

 

 

 膵臓ガンになりやすい生活習慣とは? 

 

・喫煙

喫煙者が膵臓ガンになるリスクは、非喫煙者の1.3~3.9倍と言われています。そして厄介なことに、禁煙後10年以上が経過しても、膵臓ガンのリスクは高いままとされています。

また喫煙は、糖尿病や肥満などの他のリスク因子による膵臓ガンの発生リスクをアップさせてしまうのです。

 

・飲酒

適量のアルコールは問題ありませんが、過剰飲酒はよくありません。多量のアルコールは慢性膵炎の原因にもなりますので、なるべく控えましょう。

 

つまり、

禁煙、肥満の解消などが膵臓がん予防になるのです

 

 

 

 

 膵臓ガンの初期症状 

膵臓ガンは、2 cm以下の小さな場合は症状が現れないことが多く、1 cm以下で発見された患者の30%以上は症状がなかったというデータもあります。

早期発見のためには定期的な検診が大切になってくるわけですが、それでは、症状が出てきた場合、どうなるのでしょうか?

 
膵臓の右側にガンができた場合、比較的小さなガンでも症状が現れやすいと言われています。症状としては、腹痛黄疸(おうだん;眼球結膜や皮膚が黄色くなること)などが多くみられます。

※ 黄疸が出ると、体が痒くなったり色の濃い尿が出たりします

 

そのほか、体重減少腰背部痛食欲不振などの症状が現れることもあります。また、糖尿病を発症することもあります。

 

膵臓ガンの生存率と症状
膵臓ガンの生存率と症状

 

 

 

 おわりに 

膵臓ガンの患者が病院を受診するきっかけの多くは、「胃や背中が重苦しい」「なんとなくお腹の調子が悪い」など、漠然とした症状です。

こうした症状は膵臓ガンに特有のものではないため、症状だけで膵臓ガンを早期に発見することは非常に難しいのです。

 

しかし、こうした症状を「大したことない」「よくあることだ」と見過ごしてしまうと、発見を遅らせてしまいかねません。

腹痛などの異常がある場合や、糖尿病を発症した場合には、膵臓ガンの可能性もあると考え検査を行うことが重要なのです。

 

まずは、(膵臓ガンを含む) すべての病気の元となりかねないタバコをやめ、肥満にならない生活習慣を持つことに努めてみてはいかがでしょうか。
 
 

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