ゲップやオナラがよく出る原因は?
ゲップ&オナラは、体内に入り込んだ空気を体外に排出するために行われる大切な行動です。近年、8人に1人が罹患しているとされる現代病の1つ「空気嚥下症(呑気症)」は、そんなゲップ & オナラがよく出る病気のようなものです。
飲み込まれた空気がゲップやオナラになる…
「ゲップやオナラが多いと胃がんが心配」と考えている方もいるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。まずは以下を読んで、ゲップとオナラの原因と予防法を学んでくださいね。
空気嚥下症 (くうきえんげしょう) あるいは呑気症 (どんきしょう)といった言葉を聞いたことありますでしょうか?これは、近年患者数が増え続けている、日本人の8人に1人が罹患している病気です。
主に、食事の際に空気を一緒に呑み込む癖によって、胃や腸に大量の空気が貯まることにより引き起こされる病気です。
この病気にかかってしまうと、胸焼け・ゲップ・オナラ・吐き気・腹部膨満感などが主な症状として出てきます。これは逆流性食道炎などの消化器系の病気とよく似ているため混同しがちですが、自己判断せずにまずは消化器内科を受診し、内視鏡検査を受けましょう。
検査の結果、逆流性食道炎やピロリ菌の可能性がないと判断された上で、初めて空気嚥下症の疑いが出てきます。
「検査では異常が見つからないのに体の不調が起こる」原因は、心因性が最も多いとされています。つまりはストレスですね。神経症・うつ状態・不規則な生活などの理由によって、空気を呑み込みやすくなっているようです。
空気嚥下症(呑気症)のみならず、他の病気を併発するケースもありますのでけっして油断しないでくださいね。例えば、ゲップが多い「非びらん性胃食道逆流症」や腹部膨満・オナラが多い「過敏性腸症候群(IBS)」などがそうです。
食いしばりや歯ぎしりをした時に唾液と共に空気を呑み込む「かみしめ呑気症候群」では、慢性の頭痛・肩こり、こめかみ周囲の違和感があります。これらの症状を感じていらっしゃる方は医師に相談してみてください。
この病気に特効薬というものはありませんが、ガスを排出するために消泡剤・消化酵素剤を使うことがあります。また、心因性要素の強い人の場合には、心療内科を受診してもらうこともあります。
まずは、自分がいつどんな状況で空気を呑み込んでいるのかを自身で把握してみましょう。
特に、「食事の際にはよく噛んでゆっくり食べる」「前傾姿勢にならないよう姿勢を正して食べる」「胃に負担のかかる飲食物を避ける」「高脂肪食や甘いもの、刺激物、カフェイン・アルコールの大量摂取を控える」など、日頃から気を付けるべきことはたくさんあります。
ゲップ & オナラの多発はあなた次第…かもしれませんよ。