スーパーフード「ザクロ」の栄養と効果

 

「食事から健康を!」と考える人たちが増えてきている昨今、ザクロは「美容」に気を遣う女性たちに人気の食べ物 (フルーツ) となっています (旬の時期は8月下旬〜11月末頃)。

そんなザクロ (柘榴) はイランやトルコなどでは有史以前から栽培されてきた果樹です。また中国でも漢王朝の頃 (紀元前200年頃) から「安石榴」という漢方薬として利用されてきた歴史があります。

 

栄養

古くから「女性の果実」と呼ばれてきたザクロ (pomegranate) は世界各地で「子宝」「子孫繁栄」の象徴とされてきました。ギリシア神話にも登場し、アダムとイブがエデンの園で食べた「禁断の果実」はザクロだった…という説もあるくらいです。そんな「美容&健康」フルーツであるザクロの原産地は中近東 (イランやアフガニスタン付近) や南ヨーロッパ、北アフリカと様々な説があるようです。

ともあれ、ザクロには「ビタミンB1」「ビタミンB2」「葉酸」「ナイアシン」「ビタミンC」「カリウム」「マグネシウム」「リン」「亜鉛」「ポリフェノール」などの栄養素が多く含まれています。ポリフェノールだけでも「アントシアニン」「エラグ酸」「タンニン」「オレイン酸」「リノール酸」「クエン酸」などを含んでいるのです。

 

 

効果・効能は?

ザクロの果汁に含まれる栄養素でまず注目されるのが「ビタミンC」です。抗酸化作用が強く、活性酸素から細胞を守ってコラーゲンの産生を促進する働きがあります。つまり、アンチエイジング & 美肌 (肌の老化防止) 効果が高く、肌に弾力 & 張りを与える効果があるのです。整腸にもGood!

また、メラニンの生成を抑えることからシミの予防・改善にも効果的!さらに (果物の中で) カリウムの含有量が多いため、体内の余分な水分を排出し、むくみを改善してくれます。加えて、カリウムが体内の余分な塩分 (ナトリウム) を排出してくれるため「高血圧の予防」になりますし、「動脈硬化の予防」「骨粗鬆症の予防」「抗炎症作用」「記憶力の向上」などの健康効果まで期待できます。

 

 

男性にも嬉しいザクロパワー!

ザクロには「血の味」「鬼子母神」といった様々な言い伝えがあり、古代から神話や迷信などに多く登場してきました。確かに、赤い果実の粒々はルビーのようで綺麗ですが、日本ではフルーツとしてはあまり流通しておらず、民家の庭木に観賞用として栽培されているケースが多いようです。

そんなザクロは女性に嬉しい成分を多く含んでいることから過去には「ザクロブーム」も起きましたが、果たして女性だけにメリットをもたらすものなのでしょうか?答えはNo!アントシアニンやタンニンといったポリフェノールに抗酸化作用があるため、万人をがん & 生活習慣病から守ってくれます。また、目の働きを向上させるとも言われていますし、糖尿病予防にも効果があるとされています。

 

 

おわりに

様々な健康効果が期待されているザクロなのですが、中でも特筆すべきは「記憶力の向上」でしょう。ある研究機関が高齢者にザクロジュースを飲んでもらったところ、抗酸化作用の向上に加えて「記憶力がアップした」ことがわかっています。それは、脳内の血流量が増えたためと考えられています。

そんなザクロを生のフルーツとして購入する際には「ずっしりと重量感のあるもの」「皮に傷がないもの」を選ぶようにしましょう。ちなみに、現在日本で売られているザクロのほとんどはアメリカ産の「ワンダフル」と呼ばれる品種です。甘くて、日本のザクロのように果実が割れないのが特長です。一方、イラン産のザクロは「メイコーシュ」という品種で、最高品種と呼ばれています。皮が薄いのが特長です。

皮をむかなければ常温でも日持ちします。タネの回りを覆っている赤く透き通った仮種皮 (種衣) を食べます。ちょっと手間がかかりますが、果実に切れ込みを入れ、水の中で割っていくと実が簡単に取り出せます。最後に、大量に食べ過ぎると下痢や嘔吐を引き起こすことがありますので、限度を越した食べ方はやめてくださいね。