進歩する男性の不妊治療 (原因の半分は男にあり)
不妊の原因は男性側にもあります。「精子の運動率が低い」「精子が全くない」「射精までできない」など考えられる理由はいくつかあります。
今では子供を授かり、幸せな家庭を築いているダイヤモンドユカイさんも、不妊で悩んだ男性の一人です。ユカイさんは自らの不妊をテレビで告白し、まだまだ情報が少ない男性の不妊について大きく情報を開示し、認知を広めた方といってもいいでしょう。
そこでここでは、男性不妊の原因や症状についてみてみましょう。さらに、治療費用や治療方法についても紹介しておきます。治療プランを立てる際の参考にしてみてください。
男性不妊の原因についてはいくつかの要素があります。まず、精子がうまく作られない、精子の運動率が低いなどの理由で受精まで至らないことです。
次に、精子が通る精管や尿道に異常があるケースです。尿道が生まれつき狭いだけでなく菌による影響で精子を射出することができないケースです。
そのほかには、勃起できない、膣内射精できない性交障害があります。このケースは、ストレスなどにも大きく影響を受ける精神的な因子が関わっています。
ダイヤモンドユカイさんの場合は「精子ゼロです」と言われたようで、不妊の原因は無精子病だったとされています。
男性不妊の症状については、自身ではわからず、病院に行って検査してみる必要があります。まず、一定期間をあけながら精液検査をすることになるのですが、精子の運動量を測定し基準値の濃度以下ですと「男性不妊」と診断されることになります。
男性不妊治療の方法は、その原因によって異なります。無精子症や精子が少ない場合は、ホルモンを投与し精子を作る力を高めます。
精管がうまく繋がらない場合は、2〜3日入院し手術をして精子の通り道を作ります。EDなどの勃起障害や射精ができない問題については、飲み薬などを処方します。
そのような治療をしても改善しない場合は、体外受精や顕微授精になります。最近では高度な医療技術の進展により、精巣から精子を取り出して受精させる方法もあり、男性不妊治療の分野は日進月歩で進歩しているんですよ。
繰り返しになりますが、男性不妊とは「精子が少ない」「精子を作ることができない」「うまく精子が通らない」など原因がいくつか考えられるため、治療法は多岐にわたります。
精子を作るホルモン投与の費用は、2,000円〜20万円と幅広いものとなります。ただし、保険適用されますので比較的安価で済みます。治療方法や治療頻度などにより個人差がありますので、詳細は医療機関にお尋ねください。
精管の塞がっている部分を切って繋ぎ合わせたり、精子を通りやすくする手術は10〜40万円程度です。
勃起障害については、ED治療薬で治療することになりますが、1,500円程度と安価からあります。人工授精ですと1回1万円から3万円程度、体外受精や顕微授精ですと、何十万円もかかります。
ユカイさんの場合、妊娠するまでに2回失敗し、「もういいや」と思ったこともあるそうですが、病院を変え、九州のとある病院にて成功したということです。
陰嚢を切り、精子を取り出したのち体外受精をされてめでたく妊娠となったようです。
これまで、男性芸能人が不妊を公にしたケースはほとんどありません。現実には「不妊の原因」の半分は男性にある、にも関わらずです。
ユカイさんが情報を公開してくれたことにより、不妊に悩む多くの夫婦に、特に男性に大きな勇気と希望を与えてくれました。
ロックでかっこいい、けれどもちょっぴり天然でトーク番組でも活躍されているユカイさん。結果3人のお子さん (うち2人は双子) に恵まれました。
「俺はこういった問題 (不妊治療) に対して女のことだってバカにしていたところがあった」ともおっしゃっています。実際、世の男性の中にも、「不妊の原因は女性の問題だ」と考えている方も多いことでしょう。
しかし、現実には、可能性の半分は男性に原因があるのです。
東日本大震災を経て、2011年6月に無精子病を告白されたユカイさんの今後のご活躍に期待して、同じように悩んでおられる方々にも希望を持っていただきたいと心より願っております。
治療に挑む中で深まる夫婦の絆…
感謝の気持ち…
いいことだってあるんです ☆
子供の問題は夫婦二人のもの。かわいい我が子に会うために、セカンドオピニオンも踏まえ、夫婦でしっかりと向き合って、きちんと取り組んでいきたいものですね。
最後に、不妊の原因は男性48%、女性65% という事実を覚えておいてください。
(男女ともに原因がある場合もあるのですから)