【ハネムーン症候群】「腕枕」は夫婦円満と病気、どちらをもたらす?

 

仲の良いカップルや夫婦はスキンシップも上手です。例えば、「腕枕」もその一つといえるでしょう。彼に腕枕をしてもらって眠れば「気持ちが落ち着く」という人も多いのではないでしょうか。

江戸時代に、「重い体を身に引き受けて抜くに抜かれぬ腕枕」と歌われているくらい伝統的な男女の添い寝の形の一つですね。

 

ところが、この腕枕が原因で病気になってしまう…という事実を皆さんはご存知でしょうか。その病気の名前は「橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)」。俗に言う「ハネムーン症候群」や「サタデーナイト症候群」「腕枕症候群」ってやつです。

恋人間や新婚夫婦の間で男性が女性に腕枕をした際に起こる症状として知られています。

 

 

実はこの「腕枕」、夫婦円満に大きく貢献しているものなのかもしれませんが、一方で、男性に健康被害をもたらしているかもしれないのです。

というわけで女性の皆さん!くれぐれも長時間のご使用はご遠慮くださいませ。

 

 

 

ラブラブな2人がかかりやすい「ハネムーン症候群」とは

まずはじめに、人の頭の重さは体重の約1割…ということをご存知ですか?つまり、だいたい5kgほどの重量が「腕枕」をしている間じゅう、男性の腕に負担となってかかっているわけです。

腕の付け根あたりから指まで伸びている「橈骨神経」。腕枕などで一定の間この橈骨神経を圧迫をし続けると、橈骨神経麻痺が起こることがあります。ひどくなると、手首が動かせなくなったり握ったり開いたりという動作ができなくなることも。

 

 

 

ちなみに、症状としては以下の通りです。

 

 手首に力が入らない

 指を伸ばせなくなりペンなどが上手く持てない

 手首から先が痺れる

 人差し指と親指間の水かき部分の感覚がなくなる

 

など…

 

 

 

実は1人でも起こり得る「ハネムーン症候群」

「腕枕をして夜寝なければいいんでしょ?」「ちょっと痺れるだけでしょ?」とお思いの方、そうではありません。橈骨神経麻痺に陥る原因は腕枕だけではありません。

自分の腕を枕の代わりにしてベッドやデスクで寝てみたり、骨折による神経の圧迫や注射によっても起こります。酔いつぶれてしまい、そのままの姿勢で寝てしまって翌朝に痛くなって気付く…というパターンも。

 

 

★  一人寝でも起こります

以下のような姿勢で寝てしまう傾向のある方は、その習慣を改める必要があります。

  • 腕に頭を乗せて突っ伏して寝る
  • 腕を組んだまま寝る
  • 電車のポールなどを脇の下に挟んで寝る

 

★ 15分のうたた寝でも起こる

神経組織は私たちが思っている以上に繊細なものです。ほんの15分、職場のデスクで仮眠を取っただけでも橈骨神経を損傷してしまうことがあるのです。

 

 

このように、「ハネムーン症候群」となんともラブラブなネーミングではありますが、実は「腕枕」をしてくれる彼だけに起こる症状ではありません。女性の皆さんも、うたた寝癖や酔っ払い傾向のある方は十分に気をつけましょうね。

 

 

 

 

最悪治らない場合も…

通常、神経には弾力があるのでちょっと押したくらいではすぐに元に戻りますが、長時間圧迫し続けると元に戻るのに時間がかかってしまいます。

これが「ハネムーン症候群」になり、さらにその症状が重くなってしまうと、、、

 

 治療をしないと治らない

 手術をしないと治らない

 

 

といったことにもなります。

 

 

 

 

そして、以下の点にも注意が必要です。

 

 

① 即効性の治療法はない

「ハネムーン症候群」に対する即効性の治療方法は未だ確立されていません。橈骨神経が切れていない限りは、神経が自然に元通りに再生するのを待つだけです。

神経の再生を手助けする一環としてビタミン剤の処方や温熱療法、鍼治療などが行われることもありますが、これにより治療期間が短縮されるわけではありません。

また、神経が再生されるまでの間、筋肉の衰えを防ぐためにリハビリを行ったり、手首から先が固まらないよう器具を装着する場合もあるのです。

 
 

② 治らない場合もある

「ハネムーン症候群」になったけれど、数時間で痺れが治まった…という人は非常にラッキーです。実は、「ハネムーン症候群」は軽い場合でも完治に約1ヶ月、平均3ヶ月ほどかかるのです。

ケースバイケースですが、損傷の程度によっては麻痺が生涯残ることもあります。それだは何としても避けたいものですね。

 

 

というわけで、

ラブラブなご夫婦・カップルの皆さん!

 

長時間の腕枕は控えた方がいいと思いますよ!

 

 

 

関連記事: