「投資信託」は分配金にこだわりすぎないこと

 

投資信託における「分配金」とは、投資信託を運用して利益が出たときに投資家に還元されるお金のことです。投資信託といえば「分配金が欲しい」「少しでも利回りの高いものにこだわりたい」という方も多いのですが、ここで少し注意が必要です。

なぜなら、その投資家心理を逆手にとって、さも儲かりそうに見える商品の売り方がなされているからです。実は、分配金が支払われるとその分ファンドの資産は減ってしまうので、“分配金が支給されず再投資される” タイプの投信の方が得だと考えることもできるでしょう。

 

事実その方が、長期的に見れば投資資金は膨れ上がって大きくなり、その分大きなリターンを得ることが可能なんです。

どういうわけか、毎月分配金がもらえる「毎月分配型投資信託」も人気があるわけなのですが、運用に回せるお金が減ることに加え、信託報酬が高いというデメリットがあります。

 

このように、分配金だけに注目してしまうと、コストが高かったり、長期的には利益が減少する投資信託を選んでしまう可能性があります。

分配金は確かに魅力的ですが、あまりこだわりすぎてはいけません。分配金を受け取らなくても、投資信託そのものの価値が上昇すれば、投資信託を売って売却益をあげることができるのですから。

 

◉ 目先の利益よりも数年後の大きな利益を求め、分配金は不要と割りきりましょう!

 

とはいえ、どうしても「分配金にこだわりたい」方は、できるだけ決算回数(分配金配分回数)の少ないものを選びましょう。

 

 

 

 

分配金が支払われないことってあるの?

例えば、毎月分配型の投資信託を持っていると毎月分配金が受け取れるため、預貯金の利息のような感覚で「毎月必ず受け取れる」と誤解している方もいることでしょう。

ただ、分配金は運用成果の一部を受け取るものであり、過去の実績により増額されることもある代わりに、減額されたり全く支払われないことだってあるのです。

 

 

投資信託を選ぶ際は、目論見書などに記載されている分配方針を確認するとともに、過去の分配実績を参考にすると良いでしょう。

 

 

 

 

 

終わりに

これまで、計7回に分けて「投資信託を選ぶための7つのポイント」を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

リスク、資産残高、費用、運用成績などの基本事項をしっかりとチェックして、分配金にはあまりこだわらないようにしましょう (笑)

 

 

そして、

分散投資を心がけ、目論見書は必ず (いや、できればでいいです) 確認してから購入してくださいね。

 

「初心者におすすめ」「みんなが選んでいる」などという謳い文句も多い世の中ですが、投資に求めるものは人それぞれ違います。初心者だからといって、みんなが同じ投資スタンスなわけはありません。

あなたにはあなたのスタンスがあるはずです。けっして、宣伝や周囲の声に惑わされることなく、ご自身で決断し、「あなたに最適の投資信託」であろうものを購入してみてください。

 

今回紹介した7つのポイントさえ押さえていれば大丈夫!自分にあった投資信託を選ぶんですよ!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 


※ この記事は⑦ (第7回目) です
 
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最終更新日:2017/11/30