発症してしまった認知症!症状を食い止める方法とは
家族の認知症の可能性を受け入れられない?
尊敬してきた両親や配偶者が認知症であるはずがない?
しかし、認知症は誰でもかかりうる病気です。少しでも早く相談し、適切な対策を打つことが求められています。
そもそも脳の役割とは、呼吸や睡眠といった意識せずに行っている活動から、「学ぶ」「運動する」「創造する」といった高度な活動に至るまで、人間のあらゆる活動をコントロールすること。
認知症になってしまうと、この素晴らしい奇跡とも呼べる脳の働きを十分に発揮することができなくなってしまいます。脳の細胞が減少し、働きが悪くなってしまうのです。
それでも、
認知症が発症してしまった後でも、
やるべき対策はいろいろあるのです。
進行を食い止めるために…
発症してしまった認知症の進行を、少しでも食い止めるには「五感に働きかけること」が有効なケアの一つと言われています。
周囲からすると認知力が落ちているように見えても、「脳の力」は案外保たれているものです。それらをいかに呼び起こせるかが大事なのです。
話しかけ、五感をいろいろ刺激してあげることで、残されている能力が引き出されていくのです。
たとえ反応がなかったとしても、
もしかしたら、こちらが言うことを理解できてはいるけれど、言葉や態度でアウトプットできないだけかもしれないのです。
諦めてしまうのが一番よくありません!
まずはいろいろと話しかけてあげましょう!
話しかけるだけでは不十分です。
昔の、大好きだった音楽を一緒に聴いてみたり、懐かしい写真を見せたり、昔話をしたりすることも効果的だとされています。
認知症の方は最近のことは忘れるけれど、昔のことは意外に覚えているものです!
様々な機能が低下して、誰かに頼らなければならない状況であったとしても、”あなたのことを大切に思っていますよ” というメッセージを発信し続けてあげてください。
手を握り、背中を摩り、肩を揉み…
とにかく積極的な働きかけをしてあげることが、その後の認知力低下を抑えることに繋がるのです。
実際、肌に触れたり優しくしたりすることが、脳内のストレスホルモンを減らすとされています!
もし、心肺機能や関節に問題がないようであれば、天気の良い日はできるだけ毎日散歩に連れ出してあげましょう。
たったの30分程度でもいいんです!
できれば、楽しいお話でもしながら歩いてみましょう。日光を浴びることも効果大なので、明るい時間帯に散歩することをオススメします。
人は何のために生きているのか?
やはり孤独は良くありません。
社会との繋がりが大事です。人とのコミュニケーションが大事なんです。そのためには、好奇心を忘れず趣味を持つことが必須ともいえるでしょう。
私の母の場合、知的障害があるため、友達はゼロ、趣味もない状態なのですが、できるだけいろんなところへ連れ出し、誰かと会話のできる状態を作り出しています。
その甲斐あってか、家に引きこもることもなく、元気に暮らすことができています。
同居してなくて、遠方に住んでいらっしゃる場合には、できるだけまめに連絡をとりましょう。
また、好きなこと、好きだったことを思い出してもらい、多少無理をしてでも背中を押して、やってもらうことも重要と思います。
「とにかく楽しい!」
本人がそう思えるような人生をサポートしてあげることが大事なんです。
昔の音楽を一緒に聴いたり、懐かしい写真を見せたり、優しくふれたり、五感に働きかけてあげましょう!
いつまでも、家族皆が笑顔でいられますように ☆