「投資信託」は信託報酬と販売手数料の安さで絞り込もう

 

「どの投資信託を買おうかなー」と購入時にあれこれ悩んでいる皆さん!当然のことながら、(手数料などの) コスト面も慎重に検討する重要項目の一つです。

 

すでにご存知のことと思いますが、投資信託には「信託報酬」「販売手数料」といった費用がかかります。コストがかかると、せっかくの利益が目減りしてしまうことになりますから、「信託報酬の高い投資信託」「手数料の高い投資信託」は候補からはずしましょう!

 

「微々たる額だから、別にいいや」と甘くみてはいけません。投資での収益を最大限にするためには、手数料にもしっかり注意を向ける必要があるのです。

 

 

 

 

「引かれていくぅ〜」の意識を持とう!

 

まず、信託報酬というのは投資信託を保有している間中ず〜っとかかる運用のための費用のことです。「ファンドの純資産総額 × ○%/年」というかたちでかかってくるもので、日割りにして毎日資産から引かれていきます (仮に信託報酬が2%だと、日々引かれる信託報酬は0.0055%です)。

こう書くと、「毎日引かれていくなんて嫌だ〜!」と思うでしょうが、実際に運用し始めると、投資家が「信託報酬」を意識することはほとんどありません。

 

なぜなら、毎日発表される投資信託の基準価額(投資信託の価値)は、信託報酬が引かれた後の額…だからです。

(ただし、普段はあまり意識しなくても、信託報酬のせいで知らない間に利益は確実に目減りしていっているのです)

 

 

それを示すグラフがこちら ↓

 

わずかに見える差でも、保有が長期になるごとに収益の差は広がる

 

 

上の図は、信託報酬が0.4%の場合と1%の場合を比較しています。同じ年3%の運用利回り(運用によって得られる利益)であっても、実際に得られる儲けはこんなにも違ってくるのです。

年0.6%…というわずかに見える差でも、長期保有でみてみれば “収益の差は歴然 ” ですね。この信託報酬はファンドによってまちまちですから、信託報酬が少しでも低い投資信託を選ぶべきです。

 

 

 

 

 

信託報酬がリターンを上回って赤字になる可能性も!


 

まずはじめに、「信託報酬が高いと、信託報酬がリターンを上回り赤字になる可能性もある」ということは覚悟しておいてください。運用成績にもよりますが、信託報酬は1%以下が理想です。

例えば、松井証券が提供する「投信工房」は、低コストで資産運用できるロボアドバイザーです。営業員を省くなど、コスト削減を実施しているため利用料は無料です。信託報酬も年間平均0.37%と驚きの安さが魅力のサービスとなっています。

 

この「投信工房」に関しては、運用成績を上げることを1番に考えているため、その前提として “徹底した運用コストの低減” が実現されているのです。

信託報酬0.37%…

 

これはもちろん業界最安クラスです。例えば、対面証券と比べた場合、500万円を10年間運用した際の合計コストで100万円以上の差が出ることもあります。

 

このように、「たかが信託報酬、されど信託報酬」なのです。

 

 

 

 

 

販売手数料は販売会社によって違う!

 

販売手数料というのは、投資信託を買うときにかかる手数料のことです。同じ投資信託を買う場合であっても、販売会社(証券会社や銀行)が違えば販売手数料は異なります。先に買いたい商品が決まっているのであれば、販売会社を比較して、安く買えるところから買うようにしましょう。

中には、手数料無料の投資信託(ノーロード)の取扱数が多いことを売りにしている証券会社や銀行もあります。例えば、SBI証券ならが571本の投資信託がノーロードです (2017年)。

 

SBI証券の場合はノーロード投信の取り扱いが多いだけでなく、通常の取引手数料も安いので、ETFのような上場投資信託の購入もお得に売買できます。

 

 

 

 

 

SBI証券のNISA口座はアリ!

SBI証券のNISA口座を活用すれば、年間120万円まではノーロード以外の投資信託でも手数料無料で購入できます。「まだ口座を持っていない人」「これから口座開設しようと思っている人」は、SBI証券もオススメの一つですよ。

ネット証券の場合は口座の維持費がかからないので、無駄なコストを抑えて投資を行うことができます。「欲しい!」と思える投資信託を、「安い!」と思える手数料で売っている証券会社に口座を作っちゃいましょう!

 

この時点で、「取引する証券会社」や「具体的な商品名」を決めておく必要はありませんが、利益を少しでも増やすために、「信託報酬」「販売手数料」といった費用を節約する発想は常に持ち合わせていましょうね!

 
 

※ この記事は③ (第三回目)になります。

 

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最終更新日:2017/11/30