エアコン1時間あたりの電気代はいくら?

 

暑さ厳しい近頃の日本の夏。熱中症を避けるためにもクーラーに頼るべきなのですが、気になるのは電気代ですよね。そんな人のために、クーラー1時間あたりの電気代の目安を紹介したいと思います。

 

エアコンの電気代計算は難しい?

まずはじめに、クーラーの電気代を計算するには「期間消費電力量」が必要だということを覚えておきましょう。この期間消費電力量は、エアコンを1年間冷暖房で使用した際にかかる電力量の目安です。

 

電気代の計算方法は、

  • 期間消費電力量×1kWhあたりの電力量料金=1年間の電気代の目安

となります。

 

とはいえ、「使用環境の違い」「運転中に消費電力が大きく変化する」といった事情などから実際に電気代を計算するのは難しいとも言えます。

また、エアコンの表示部分を見ていただくとわかるのですが、定格冷房能力2.8kW (0.4kW~4.2kW)、消費電力600W (110W~1,100W) などと幅があります。ちなみにこれは、冷房2.8kWの能力を発揮する際に600Wの消費電力を使用するということです。

 

つまり、室内を冷やしている間だけ600Wの消費電力を必要とし、エアコンをつけている間中ずっと600Wの消費電力を使っているわけではないのです (最小冷房能力0.4kW運転時の消費電力が110W、最大冷房能力4.2kW運転時の消費電力が1,100W、ということになります)。

だからこそ、エアコンの電気代を消費電力から正しく計算するのは難しいんです。

 

 

クーラー1時間あたりの電気代はいくら?

というわけで今回は、クーラー1時間あたりの電気代のだいたいの「目安」を計算していきます (1kWhあたりの電力量料金を27円として計算)。

 

畳数の目安年間電気代1時間あたりの電気代 (冷房時)1時間あたりの電気代 (暖房時)
14畳

25,866円
(期間消費電力量958kWh)
2.8円〜36.5円
(消費電力105W〜1,350W)
2.8円〜95円
(消費電力105W〜3,500W)
18畳

39,717円
(期間消費電力量1,471kWh)
2.8円〜54.5円
(消費電力105W〜2,020W)
2.8円〜99.1円
(消費電力105W〜3,670W)
20畳

45,954円
(期間消費電力量1,702kWh)
2.8円〜58円
(消費電力105W〜2,150W)
2.8円〜100.2円
(消費電力105W〜3,710W)
23畳

54,945円
(期間消費電力量2,035kWh)
3.6円〜74.3円
(消費電力135W〜2,750W)
3.6円〜104.8円
(消費電力135W〜3,880W)
26畳

64,854円
(期間消費電力量2,402kWh)
3.6円〜85.1円
(消費電力135W〜3,150W)
3.6円〜106.9円
(消費電力135W〜3,960W)
29畳

82,080円
(期間消費電力量3,040kWh)
5円〜89円
(消費電力185W〜3,300W)
5円〜107円
(消費電力185W〜3,960W)

 

 

最新エアコンの電気代は安い

最新のモデルは、昔のものと比較して「省エネ」に作られています。毎年モデルチェンジが行われており、少しずつ性能がアップしています。

なんと、年間2万円近くも電気代が違ってくるという調査結果も!というわけで、古いエアコンは買い換えることで大幅な節約ができそうですね。

 

 

使い方を変えて節約しよう!

エアコンの電気代は、使い方によっても変わってきます。ある工夫をすれば「消費電力」を抑えることができるのです。

 

《賢い使い方》

🔵 暑い時は「風量」を上げる

風があると体感温度は下がります。「自動運転モード」を使って、結果的に電気代を安くできるよう「風量」を上げた使い方をしてみましょう。最近のエアコンは賢く、少ない電力で効率よく冷房機能を稼働させてくれます。扇風機を併用すると尚良しですね。


🔵 フィルターをこまめに掃除する

フィルターのきれいさで消費電力が5%ほど違ってくるとも言われています。できれば2週間に1度くらいは掃除しましょう。


🔵 室外機周辺は風通し良くしておく

エアコンの運転効率を高めるためには、室外機周辺が熱くなりにくいよう工夫する必要があります。夕方涼しくなってから室外機の周りに打ち水をしたり、すだれなどで影を作ってあげるといいですね。

 

 

まとめ

最新のエアコンは基本「省エネ」タイプになっていますが、それでもフィルターが目詰まりしていたり、室外機の環境が悪いと運転効率が下がり、消費電力が上がり、結果として電気代が高くなってしまいます。

そうした無駄をなくすためにも、こまめに掃除をしたり室外機周辺の点検をすることも大事になってきます。面倒かもしれませんが、ちょっとした手間も大事なんですよ。