「歯痛」「腫れ」で歯医者に行かず自然治癒を期待してはダメ!

 

歯痛がひどくなれば必ず歯科医に診てもらいに行くと思うのですが、「冷たいものが染みる」「歯ぐきがちょっと腫れている」「被せ物が取れた」「物が挟まる」といった軽い症状くらいでは受診しないこともしばしば。しかしながら放っておくと悪化しますし、治療費も時間も多くかかってしまう…なんてことに。

 

物が挟まる

歯に物が挟まるのは多くの人が放置しがちです。いつの間にかその状態に慣れてしまいます。しかしながらそこから虫歯が急速に進行し、いわゆるトンネル虫歯が形成されるのです。さらに食べカスや虫歯菌が入り込むことで虫歯の進行が加速していきます。挟まる量が増えてくると歯ブラシや歯間ブラシでは取れなくなってしまい、やがて歯ぐきの奥の方に押し込まれ、虫歯と歯周病が急激に進行してしまいます。

 

 

水がちょっと染みる

虫歯には水が染みるなどの初期症状があります。これは、内部の象牙質に虫歯が進行し、水などの刺激が神経に伝わるためです。この軽度の状態で治療を行うことができれば、神経を取らずに1~2回の治療で済ますことができます。しかしながら痛みが増し、ズキズキとなれば神経を残せず治療期間も長引いてしまいます。

 

 

歯茎が腫れる

歯ぐきが化膿すると、最悪顔まで腫れあがってしまうことがあります。しかしながら多くの場合は、少し腫れてしばらくすると自然に収まるの繰り返しです。放置する人が多いのも現状です。とはいえ、「腫れ」が許容範囲を超えると内部に膿が溜まります。歯ぐきを切開して膿を出す必要すら生じます。すぐに受診しましょう。

 

 

詰め物が取れた

歯の詰め物や被せ物である金属が取れてしまうことがあります。これはけっして珍しいことではありません。でも、痛みがないからと放置してしまうのは非常に危険です。あとで大きな問題になることも少なくありません。速やかに受診しましょう。

 

 

痛くて噛めない

歯は炎症を起こすとわずかに浮き上がろうとします。「噛んで痛い」と感じるのは、浮き上がろうとする歯に押し込む力を加えているからとも言えるでしょう。強い炎症の場合はなおさらです。「痛くて噛めない」状態のまま放置してしまうと悪化するので、早めに受診した方がいいでしょう。

 

 

おわりに

いきなり我慢できないようなトラブルが襲ってくることは稀…ではありますが、面倒くさがってそのまま放置してしまうと後で厄介なことになってしまいます。すぐに処置することが一番大事なのです。「歯のトラブル」に限ったことではありませんが、何事も放置せず適切に対処していきましょう。