ものもらいの「症状」「原因」「なりやすい人の特徴」

 

「ものもらい」とは、まぶたにある (脂や汗を出す) 腺に細菌が感染して起こる急性の化膿性炎症のこと。地域によっては「めばちこ」「めいぼ」などとも言いますが、学術的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と言います。

 

 

ものもらいの症状

主な症状は「まぶたの腫れ」や「痛み」です。

 

◉  初期症状

  • まぶたの一部が赤く腫れる
  • 痛み
  • かゆみ

 

◉  症状が進むと…

  • 腫れが強くなる
  • まぶた全体が腫れる
  • 赤みが強くなる
  • 痛みが強くなる
  • 目ヤニが出る

 

 

◉ さらに症状が進むと…

数日で皮下に膿 (うみ) が現れ、放置すると皮膚が破れて膿が出ます。膿が出た後は治ることが多いのですが、まれに重症化したり、しこりが残って霰粒腫に移行する (悪化する) こともあります。

 

 

 

 

 

ものもらいの原因

原因菌の多くは黄色ブドウ球菌です。黄色ブドウ球菌は、化膿した傷に存在することが多いのですが、健康な人の喉や鼻、皮膚、手指、毛髪、腸管などにも存在する常在菌です。

感染力は弱く、感染のリスクは非常に低いのですが、目にケガをしたときや病気などで身体の抵抗力が落ちている (免疫力低下の) ときに目をこすったりすると「ものもらいができる」ことがあります。

 

 
 
《 ものもらいの原因 》

  • 病気などで体の抵抗力が低下している
  • 疲労や寝不足で免疫機能が低下している
  • 目の怪我や結膜炎などを起こしている
  • 汚れた手でまぶたをこするなど不潔な状態にする

 

 

 

 

ものもらいは暑い時期になりやすい!

1年を通してなる可能性のある「ものもらい」ですが、

 

  • をかく
  • 目に細菌が入りやすくなる
  • プールなどに入る機会が増える

 

 

などの理由から、

特に夏の暑い時期に感染しやすい病気です。

 

 

 

 

できやすい人の特徴

ものもらいには、発症しやすい人としにくい人がいます。

 

「お年寄り」「子供」「免疫力の弱い人」「不規則な生活をしている人」「ストレスが溜まっている人」「目を触ったり擦ったりする癖のある人」「コンタクトレンズの使用方法が正しくない人」「前髪が目にかかっている人」・・・

などはかかりやすいと言えるでしょう。

 

 

ものもらいの原因は、常在菌によるものと外部から侵入した細菌によるものがありますが、汚れた手で目を擦ったりすると雑菌が侵入し、すぐにものもらいができてしまいます。

 

 

 

 

ものもらいと似ている眼の病気

《続きを読む》

 

 

 

 

まとめ ☆

ものもらいは、他の人にうつる病気ではありません。感染力の強い「はやり目」と混同している方がいるかもしれませんね。

ともかくも、ものもらいにならないためには

 

 目の乾燥を避ける

 目を清潔に保つ
 
といった予防が重要です。

 

ほかにも

栄養バランスの良い食事を心がけ、睡眠をよくとることが大事になってきます。要は、疲労・ストレスを溜め込まず、規則正しい生活を続けていく (免疫力や抵抗力を落とさない) ことが肝心なのです。

 

最後に…

一度治ったと思ったものもらいがすぐまたできてしまうことがあります。そんな時は疲れが溜まっている証拠です。自己免疫力の向上につながるよう、十分に睡眠を取ってくださいね!そして、手洗い & 洗顔を欠かさず、清潔に保つよう心がけましょう!